秘密の花園で朝仕事

　「Ｙ川のワラビ、そろそろいいと思うんだけど。」
Ａ氏から連絡が入る。おお、Ｙ川のワラビですか。いいですねえ。二つ返事で同行を約束する。
　Ｙ川は、マタギが通う採り場の中でも最も収量の多くなるワラビ採り場だ。その中でも、Ａ氏が見つけた広場は、最高級のものが揃う特別な採り場。我々にとっては、「秘密の花園」なのだ。
　現在、山菜採り進行中のＳ川よりも、海抜が２００ｍほど高いので、その分春の訪れも遅いはずなのだが、Ａ氏が良いと言うのなら良いのだろう。期待に胸を膨らませて出発する。
　例年だと採り場の下手に車を駐めて、斜面を登るのだが、昨年の豪雨で下手側の林道が不通になっているため、今回は、初めて上流側の高原から谷を下って採り場に向かうことになった。結構急な斜面を下ることになるので、Ａ氏も身体への負担を心配してくれたのだが、この程度なら大丈夫。意外にあっさりと広場に降り立つことが出来たので安心した。
　広場は春だった。


　　　　　　　アケビが花盛り（可愛い花です）


　　　　　　　ヤマブドウも芽吹き始めていました
　そして、


　　　　　　　ワラビも顔を出しています
　　　　　　　やっぱりいいワラビです


　　　　　　　花園を探索すること１時間弱

　　　　　　　おまけにコシアブラも戴きます
　十分満足しました。
　斜面を登り返すのは無理っぽいので、少し遠回りになるけれど山道を登って、車に着いたのが５時半頃。そして、帰宅したのが、驚異の６時半でした。
　問題の収穫物は、


　　　　　　　これだけたっぷり
　さすがは秘密の花園です。収穫はたっぷりです。これから下ごしらえをして、ひと休みをして、夜勤に出掛けます。余裕もたっぷりです。

　山の神様、本日もありがとうございました。