山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

運命の出逢い(ラムと山葡萄)

2021年09月15日 | 日記とレシピ

 全く予想していなかった、こんなことになるなんて。

 きっかけは偶然だったんです。近所のスーパーのチラシを見ていたら、『北海道フェア』なる催しを開催するそうな。

 海鮮、いいねえ。農畜産物、いいねえ。どれも美味しそうじゃないの。何てったって天下の食彩王国、北海道だもんね。

 並んでいる食材達、どれも美味しそうなんだけど、ひときわ心を奪われたのが『ラム肉』でした。いわゆる『ジンギスカン』の食材です。理由は、「食べたいから」に決まっているんだけど、後から考えてみれば、我が家の恒例行事が影響していたように思う。

 実は、マタギ一家では、毎年夏になると岩手県(または宮城県)に出掛けてジンギスカン料理を楽しむことが恒例になっていたのだ。それが、ここ2年間、コロナ禍のために行けていない。その辺が見えないストレスになっていたのかもしれない。もう、食べたくて仕方がなくなってしまったのだ。

 妻に、その旨を伝えると、

「それなら、あるわよ。」

だって。そう言えば、なんとなくラム肉云々の話を持ちかけられたような記憶が蘇ってくる。失礼しました。忘れてました。

 まあ、いいじゃない!妻も食べたくなっていたってわけだよね。早速、調理に取りかかりましょう!というか、今やっておくのは、下ごしらえだけね。

   ≪自家製ジンギスカン≫

 下ごしらえ・調理の部

 ・冷凍庫に保管してあったラム肉をレンジで解凍(25℃に設定)します

 ※うちのレンジだと、周辺部しか解けないので、そのまま暫く常温で待機

       約300gありました

 ・一応(ホントは直前がいいかも)、タレの準備をしておきました

 ・タマネギ1/4個、ニンニクとショウガひとかけずつをすり下ろして

 ・醤油とみりん各大さじ2に、ハチミツ小さじ1と、コチュジャン小さじ1/3ぐらいかなあ、混ぜたらラップして冷蔵庫で待機

 ※このタレ、自信作です。機会があったら、是非お試し下さい

 ※あとは、焼いて和えるだけなんだけど、このタレからけっこうな量の水分が出るので、タレをかけてから焼き上がるまで5分は必要かと思います

 ※盛りつけの時間を見計らって最後の工程に入ります

 ・ラム肉に焼き色が付いたところに、上記のタレを絡めます

       意外と水分が多い

 ・強火で水分を飛ばしながら和えていくと

       いい感じに焼き上がりました

 早速みんなで食べ始めると、旨い!ああ、久しぶりの味わいだ。すごくご飯が進みそうな感じ。(家族に言わせると、宮城よりも岩手の味に近いそうです・・多分コチュジャン効果)

 でも、ちょっと待て。この料理って、あの味とピッタリなんじゃない?絶対にそうですよ。

 そうして準備し直したのは、これです。

       今回作った山葡萄の原液(+砂糖)

 みんなでラム肉と合わせて飲んでみる。

 うん!これは文句なし!!相性抜群です。

       文句なしの赤ワイン効果

 改めて、山葡萄液を添えて、乾杯!

 当初、全く考えていなかったんだけど、こんなに相性がいいとは、驚くばかりです。これは、堪りませんよ!

 以前出掛けて食べていた頃は、常に私が運転手だったので、お酒との相性なんて考えたこともなかった(今回のもお酒ではありませんけどね)。

 お陰様で、美味しいジンギスカン料理を、何段階もグレードアップさせて楽しむことができました。

 改めて考えてみれば、濃厚な肉料理の脂っこさを打ち消して食欲を増幅させてくれるブルゴーニュの赤ワイン、それとそっくりな味わいの山葡萄液だって、同じ効果をもたらしてくれるはずなんだよね。これはいい勉強になりました。

 と言うことは、『食材から』ではなく、『山葡萄液から』スタートして料理を考えていくみたいな楽しみ方を増やしていっても面白いかも。例えば、「山葡萄液を楽しむためにロース肉料理を考える」みたいに。

 うわあ、なんだか楽しみが増えそうですよ!

 こういうのをコペルニクス的転回と言うのでしょうか。マタギの目に被さっていたウロコが落ちてしまった感じがします。今回は、そんな運命の料理となったみたいです。

 ありがとう、山葡萄液。そして、スーパーのチラシ! 感謝、感謝です。



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