雨降りで遊びに行けない日の行動の続きです。
冷凍庫に眠っていたパイシートは、『パイの実』になりました。これはこれで良いのだけれど、出来上がったのが午前6時ごろ。何と言っても、山菜採りの代わりに始めた料理だから、始まりも終わりも家族みんなが寝ている間。この時期になると、『朝仕事』が完全に身体に染みついてしまっているんですよ。
当然、時間はまだまだたっぷり使える。もう一品作ってみましょう。『ウー・ウェン』さんのレシピ集を眺めてみた。『ウー・ウェン』さんは、知る人ぞ知る中華料理のエキスパート。かなりの頻度でお世話になってきているんですけど、今回目に止まったのが『メンピェン』というもの。かなり雑に説明すると、『切らないうどん』という感じでしょうか。生地を作るところまでは普通なんだけど、その先、広げた生地をちぎって茹でてしまうというもの。
ここで、ピンと閃いた。
「きしめんじゃん、これは。」
幅広麺の食感に、具材の味わいを絡めて豪快にいただく料理が頭に浮かんでくる。
決めた!
本日のランチは、これで行ってみます。
お昼前後に出かけたい妻と、山に出かけたいけど出かけられない夫の利害が、いい具合に一致しました。交渉成立。
このところ、パイシートなんかをはじめとして、食材の外部調達が多くなってきていたけれど、この料理は、家の中にある食材だけで全てを賄えそうです。使う食材をあれこれ考えた結果辿り着いたのが、
≪たぬきつきみね きしめん≫
絶対に、美味しいはずですよ!それでは行ってみましょう!
下ごしらえ・調理の部
・各200gの薄力粉と強力粉に、10gの食塩を溶かした水200gを加えて混ぜます
※箸か手で混ぜた方が、うまくまとまると思います
・まとまったらビニール袋に入れて踏んで伸ばし、畳んでと2~3度繰り返し、30分以上休ませます
・生地を麺にします
・生地の1/4ほどずつを片栗粉の打ち粉を敷いて伸ばしたら
こんな感じ(既にモチモチして旨そう!)
・パスタマシンで薄く伸ばしました
※ダイヤル4(厚さ1.8mm程だそうです)まで進めました
・幅1cmほどに切り分けてみました
※ここでも打ち粉必須だと思います
・熱湯で8分ほど茹でたら、冷水で絞めて待機(水は切っておきます)=市販の玉うどん状態
具材準備にかかりましょう!
まずは、タヌキ!
・水大さじ2に酢3gと薄力粉18gを混ぜて
・刷毛ですくって揚げ油に散らすと、面白い!
・キツネは、油抜きして半分に切っておきましょう
お月見もしたいので、卵を水から茹でて沸騰5分。
おまけにネギも刻んでおきましょう。
タヌキとキツネとツキミとでタヌキツキミネ、準備完了!
帰宅した妻と時間の確認をして、麺を湯がいたらトッピング。
はい、出来ましたよ!
卵を割ってみると、
おおっ、いい感じ!
幅広麺につゆが絡んで非常に美味しいです。ヘビーなはずなのに、モチッ、ツルッとした優しい食感が、他の麺料理と一線を画す、これまたオリジナルな味わい。
山遊びができない暇つぶしにと始めた料理でしたが、どうしてどうして、満足のいく料理を楽しませていただくことが出来ました。
これは、『ウー・ウェン』さん、そして、天気の神様に感謝でしょうね。ありがとうございました。