今シーズンの初物山菜、ネマガリタケとコシアブラは、非常に美味しかった。やっぱり、季節の進行に伴って味の楽しみも変化していくのって、素晴らしい天からの恵みだと思います。
それはそれでいいことなんだけど、これですべてが終わったわけではない。収穫してきた山菜たちをどう調理していったかを記録しておこうと思います。
まずはウドから。
先日、刺身を紹介したんだけど、残りの素材が、定番料理である煮物にするには少々少ない。こういう半端な量の場合、よく作るのが天ぷらと炒め物。
今回は、≪ウドとベーコンのオリーブ炒め≫にして戴くことにします。
簡単です。
・洗ったウドを、軸は薄切りに、他は食べやすい大きさに切ります
・オリーブオイルを敷いたフライパンでベーコン適量を炒めたら、ウドも加えます
・軽く塩コショウしたら、焦げ付く前に火を止めて出来上がり
ウドとベーコンの味は相性が良い
ウドの爽やかな味が加熱することで少し優しくなり、万人向けの料理に変わる感じ。『刺身』と『ドンコロ煮』にひけをとらないというか、勝るとも劣らぬうまさです。いろいろなレシピサイトには紹介されていない料理ですけど、騙されたと思って試してもらいたい料理です。
続いてイタドリなんですけど、これは、前回の炒め物があまりにも美味しかったので、倍量採ってきて同じ味付けにしてみました。
前回よりも少し背丈が大きかったんだけど
調味料を倍にしただけで、全く同じ作り方をしたら
全く同じように美味しいので良かった!
3つ目はコシアブラです。
今回の収穫物の中では長めに育ったものです
このぐらいの大きさなら天ぷらでも問題ないのですが、量が多かったので≪ナムル≫にします。
これも、超簡単です。
・ちょっと塩の入った熱湯で1分ほど茹でたら冷水にとって
・しぼって食べやすい長さに切ります
・ごま油、酢、醤油、砂糖各小さじ1ほどと白ごまをお好みで加えて和えるだけ
これも、気品あふれる春の香りを堪能できる素敵なおひたしです。
最後にフキノトウの茎なんだけど、前回炒め煮にした分が丸ごと残っているので、今回は申し訳ないけど実験台に回ってもらうことにしました。
・葉っぱと汚れを落としたら
・管理しやすい長さに切って
・熱湯に入れて、再沸騰から3分茹でて
・冷水で冷まして
・水を切ったら、2%ほどの塩をまぶして
・真空パックして冷凍庫へ
コゴミの冷凍保存法の応用です。これがうまくいったら、1年中フキノトウの茎料理が食べられることになります。他に、塩漬けと水煮(瓶詰め)という方法はあるんだけど、こちらの方法がうまくいけば、すごく簡単になるはずなんです。半月後あたりで一部を戻してみて、大丈夫だったら保存量を増やしてみたいと思います。うまくいきますように。
今回は、収穫してきた山菜に、ちょっと変化を加えて調理した記録を残させてもらいました。
調理して、食べて、喜んでもらう。この流れは決まっているんだけど、途中の道のりには、様々な変化をつけることが出来るんですね。
山の神様への感謝表明と、家族の笑顔と、マタギの(身体と頭の)老化防止のために、まだまだ遊び続けたいものだと願うのであります。