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iPhone分解、アップルの高い利益率明らかに

2013-09-26 15:00:01 | 日記

iPhone分解、アップルの高い利益率明らかに

ウォール・ストリート・ジャーナル 9月26日(木)12時57分配信

 米アップルは、新型スマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の割安モデル「5C」でも、高い利益率を保って現状を維持していることが、米IHS iSuppliの調査データで明らかになった。

 アップルは「5S」(16ギガバイト)の販売で約450ドルを稼ぐが、ここから部品コストと端末組み立てコストが差し引かれる。契約なしの端末価格は649ドル。こうした部品・製造コストは価格の約30%を占め、昨年の「5」や、約100ドル安い新型5Cとほぼ同じ水準になっている。

 こうしたデータは、アップルが新型スマホを発売するたびに毎回利益率を最大化している方法を裏付けるものだ。またアップルが市場シェア獲得のために利益率を犠牲にしていない姿勢も浮き彫りになっている。アップルは5Cの価格を多くのアナリストの予想よりも高く維持した。そして、おそらく正当な理由によって調査会社IDCは最近、アップルの中国市場シェアが来年までに2倍に膨れ上がると予想している。

 IHSは端末を「分解」し、各部品と製造コストを推計している。この結果は25日に発表する予定だ。ただ、研究開発やマーケティング費用などは考慮しない。

 アップルはコメントを求める取材に対し、直ちに回答しなかった。

 コストの内訳ではスマホの記憶装置に使う半導体、NAND型フラッシュメモリーのコストは16ギガバイトが9.40ドル、64ギガバイトが29ドルであることから、アップルは今回の新型2モデル発売でも高い利益率を維持していることが明らかだ。価格849ドルの5S(64ギガバイト)の部品と組み立てコストは、価格全体の約26%。一方、16ギガバイトモデルでは30%だ。

 上位モデルの進歩的な機能である指紋認証センサーはコストが7ドル程度。新たに開発した64ビットのCPU(中央演算処理装置)「A7」と動きを処理するモーションセンサーの半導体チップ「M7」は合わせて19ドルだという。

 IHSのシニアディレクター、アンドリュー・ラスウェイラー氏は、これら新型チップとDRAMチップ、指紋認証センサーを除き、5Sのデザインは旧型モデルとほとんど変わらないと述べた。「これでアップルはいつも通り、高い利益率を維持しながらコストを抑えることが可能となっている」と話した。

 昨年の5のボディーを新しくしただけの5Cは、契約なしの端末価格(16ギガバイト)が549ドル。ただ、製造コストは173ドルだ。IHSのシニアアナリスト、ウェイン・ラム氏は、新興国や中国などを想定し、多くのアナリストがアップルが5Cを値引きすると考えていたと述べた。しかし、実際には起こらなかった。「アップルは再び、これまでの絶対確実な方程式に固執している」と述べた。

 5Cは昨年の廉価版チップとプロセッサーを使用していることから、やはりコストは抑えられている。指紋認証センサーも含まれていないことからコストは5Sに比べて約7ドル安い。カメラとバッテリーも製造・組み立て費がわずかに安くなっているという。

 タッチスクリーンは41ドルと、各端末のコストとして依然として最大分を占める。また、無線関連部品も32ドルと同じく高価になっている。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130926-00000451-wsj-bus_all
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