政府に迫られ追加金融緩和…02年日銀議事録
読売新聞 7月31日(火)11時52分配信
日本銀行は31日、2002年1~6月の金融政策決定会合の議事録を発表した。
デフレ脱却のメドが立たず、政府が金融緩和圧力を強める中、追いつめられる形で日銀が追加の金融緩和を決めた過程が明らかになった。
政府はデフレ対策を巡り、当時の小泉首相が02年2月19日、日銀の速水優総裁との直接会談に乗り出し、同月27日には総合デフレ対策を策定して日銀に一段の金融緩和を迫った。塩川財務相が、日銀による長期国債の買い切りオペレーション(公開市場操作)の増額を求めるなど、政府要人などからの緩和要求も相次いでいた。
2月28日に開いた決定会合では、「政治判断として甘受できないわけではない」(須田美矢子委員)などと、消極的ながらも政府要求を受け入れる発言が相次いだ。政府から注文が相次ぐ状況に、速水総裁は「わが国の経済運営全体に対する信認を著しく傷つけている」と強い不快感を表明したものの、結局、長期国債買い切り額を月1兆円に2000億円増額する一段の金融緩和を決めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120731-00000559-yom-bus_all
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