放浪のページ別冊ブログ

キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2021福島トランポ林道ツーリング5

2021年05月31日 20時01分50秒 | ツーリング東北


4日目。5月2日。日曜日。道の駅ならはの朝。雨がふっているのでゆっくりと寝て、7時すぎに起床した。



雨天ならバイクにのるつもりはないのである。道の駅ならはの物産館は9時から。近くにある天神岬の温泉は10時からだ。明日は晴れる予報だから、林道走行は翌日にして、今日はこれらの施設ですごそうと考えていた。



カップめんの朝食をとって車内の片づけをしていると雨はあがった。空は晴れてくる。1日中雨降りのはずが、ウェザー・ニュースを見直すと、10時から16時が雨に変わっている。現在は曇りになっていた。



少しバイクで走ることにする。気温は11、7℃だ。



セローを車からおろすと路面もかわいてきた。今日も冬用のジャケットと防風パンツで走りだす。雨はもう降らないのではないかという空模様である。南にある五社山林道と銅山林道にゆくことにした。道の駅から南下して、勘で道をえらんで西の県道35号線にむかうと、なんとダートの道に入ってしまった。林道を迷走して県道35号線にはいるが、どの道もどこかにつながっているはずだという甘い考えは、地方では通用しないのである。



県道249号線で五社山林道にむかうはずが通り過ぎてしまった。県道247号線でアクセスしようとすると、筒木原不動尊がある。心惹かれたので立ち寄ったが、滝のような渓流沿いに建つ、古いお不動様だった。急階段をのぼってお参りする。清らかな雰囲気がみちているお堂だった。



県道247号線は通行止めになっていた。



南にある銅山林道を先に走ることにして、県道35号線から県道363号線とつないでゆく。途中には藤の花がたくさん咲いていた。



新八茎鉱山の広大な社有地の横をすすんで銅山林道の基点についた。



標柱の距離は消されているが、TMによると10、7キロである。



新八茎鉱山は砕石も産出するのか、路面にジャリが敷きつめられている。



白い砕石もあった。道の横に小さな祠があり、軽トラの老夫婦がお花をそなえている。私もお参りしたかったが、ジムニーが来たので止まれずに通過してしまった。



ジムニーは先にいかせた。ツブの大きな石の入っている路面がある。急坂もあって全般にハードな林道だ。



建物があらわれた。これがTMにコメントされている銅山神社なのかと思ったら、逢瀬瀧不動尊だった。今日はお不動様にご縁がある日のようだ。



逢瀬瀧の名のとおり、男滝と女滝があるそうだが、私は男滝しか見なかった。



林道は入口からずっと上りである。



フラット・ダートもある。



上の画像は、道路の左側が水の流れで削り取られている。



やがて唐突に左から舗装路が接続した。舗装路の先は大山祇神社(おおやまつみじんじゃ)とある。神社にむかってすすんでみたが、こちらが本来の目的地ではないのでやめた。帰ってから調べてみると、神社を経て国道399号線にぬける林道があるようなので、次の機会には探索してみたいと思う。そしてジムニーは神社にむかったのかもしれないと考えたりした。ところで看板には一般車通行禁止とあるが、ここまできて言われてもねぇ。

 

大山祇神社との分岐から先は深ジャリの急坂となる。上りつめると峠についた。



猫鳴山登山道の看板がたっている。



峠からの下りも急坂だ。国道399号線にむけて下ってゆく。交通量はほとんどないようだ。路面も荒れていた。



もうすぐ国道だと思っていると橋にでた。その橋はロープでふさいである。



通行止めとは書いていない。ただロープが渡してあるのだ。歩いて先までいってようすをみるが、道路に問題はないようだ。ここまで10キロ走ってきているから国道は近い。通らせてもらうことにした。



橋からすぐに国道についた。銅山林道は11、6キロのハードな林道だった。



林道の入り口には猫鳴山と屹兎屋山の案内がでている。



ぐみだいらはしという橋のたもとである。



雨がポツポツとおちてきた。国道399号線から県道249号線とつないで黒森林道にむかう。林道に入ってみると路面は荒れていた。しかしバイクが1台走った跡があるので先にすすむ。



黒森林道は五社山林道に接続して広野方向にすすむ。しかし林道はすぐ先で崩壊していた。ずいぶんと前から放置されているような印象で、このまま廃道になってしまうのだろうか。ここで引き返すことにした。



県道249号線をゆく。山深い渓流沿いの舗装林道だ。横をながれる浅見川の渓相がとてもよい。釣人が何人もいるが、いかにも山女や岩魚が釣れそうだ。ただ原発事故の影響でここの魚はたべられないのかもしれない。



五社山林道に向かう道も閉鎖されていた。五社山林道は東からも西からもアクセスできないのである。もしかしたら五社山林道も崩壊しているのかもしれない。
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2021福島トランポ林道ツーリング4

2021年05月27日 17時32分13秒 | ツーリング東北


セブンイレブンで食料を買って県道20号線を引き返してゆく。先程折松林道から下りてきた地点を通りすぎて、硯石林道にはいった。林道の入口の目印は円福寺というお寺だ。走りやすいダートをゆくとパラパラと雨が落ちてきたが、すぐに止んでくれた。



右に分岐があるが閉鎖されている。ここは先程丸太でふさがれていた地点につづくようだ。つづいて左から合流する林道があったが、直進するといわき鶴石牧場と看板があるのでこちらにゆく。TMには牧場は休業中とあった。牧場の手前で250のオフロード・バイク2台とすれちがう。誰とも会わないだろうと思っていたので、彼らと会釈をかわすのはうれしいことだった。



ピークをこえたところで昼食にすることにした。後ろにたっている鉄塔付近が鶴石山の山頂だろう。道は鶴石山林道となっている。



昼食はおにぎりとチリドックだ。チキンのチリドックはスパイシーで美味しいから、お気に入りになった。



食事をしていると車のエンジン音が聞こえてきた。かなり飛ばしている。やってきたのはスバル・プレオで、若い男性が運転する軽自動車は、目の前をかっ飛んでいった。つづいてヤマハТТ700のライダーも通過してゆくから、ここは人気のダートのようだ。



交通量があるので、通行止めはなくてぬけられるのだろうと思う。



入口から6、9キロ、山頂から2、1キロで分岐にでた。



左は通行止めとでている、日渡高野林道4、8キロだ。看板とバイロンはあるが封鎖はされていない。



右は二本川林道1、4キロである。林道天国をくまなくめぐるのが目的だから、まず二本川林道をいって、またここにもどってくることにする。



二本川林道は森の中をくだってゆく。舗装路に出たところでUターンするが、走りやすいジャリダートだった。



下ってきた二本川林道をもどってゆく。上りは急坂があって面白かった。



引き続き日渡高野林道にはいる。



走りやすいダートだが急坂の上りと下りがある。軽自動車1台とすれちがった。林道脇にはヤマブキが咲いていた。



日渡高野林道の出口についた。次は官沢林道にむかうことにする。



山道を官沢林道にむかうがルートをまちがえてしまった。県道20号線でリカバリーしようとするが、遠野トンネルが通行止めで迂回路をゆかされる。狭い山道を30分も走ったが、そんなルートをセローでゆくのも楽しい。ひらひらと軽快に走れるからだ。ただ山の中には放し飼いの犬がいて、追いかけられた。2ヵ所、三匹の犬がいて吠えかかってきたが、いくら山の中とはいえ、犬はつないでおかないとダメでしょう。



官沢林道には入りそこねてしまい、磐木沢林道の入口についた。



磐木沢林道の出だしは石がゴロゴロしているダートだ。ハンドルをとられながらすすむが、やがて路面は落ち着いた。



ジムニー1台と会って、3、5キロの磐木沢林道を走り切り、硯石林道にぶつかった。左がゆきたかった官沢林道だが、今回はあきらめて右の硯石林道をゆくことにする。



硯石林道は走りやすい道だ。伐採されて禿山となった山の中をゆく。



2、1キロで、先程走ったいわき鶴石牧場への分岐にでた。左が牧場で、右は円福寺へと下ってゆくルートである。



円福寺から上ってきた硯石林道を下ってゆく。ツブの大きなジャリが入っているが強引に走った。



折松林道につづくルートは閉鎖されている。丸太で通行止めになっていた地点だ。



ヌタ場をこえる。



分岐から4、1キロで県道20号線までもどってきた。林道の入口は円福寺と天王川トロン温泉の看板が目印である。時刻は16時23分で、これで今日の林道探索は終了した。この地区のすべての林道を走ることはできなかったが、それは次回のためにとっておくこととする。



磐木沢林道の手前から冷えてきた。いわきの町にくだる。さはこの湯、という250円ではいれるレトロな温泉があったが、混雑しているので立ち寄るのはやめておいた。



車にもどってきた。



セローに給油をしてきた。燃費は39、9K/Lだ。明日は朝から雨の予報だが、念のために満タンにしておいた。



セローをトランポにつむには右のミラーをはずさなければならない。DRはスクリーンと左右のミラーもとりはずさなくてはならないから、セローは楽である。



いわきの駅前に公衆浴場があるが駐車場がない。



温泉のある道の駅ならはを検索すると、49キロの距離で45分でつくとのこと。ここで車中泊をすることにしてむかうことにした。

19時前に道の駅ならはについた。併設されている温泉に700円ではいる。茶色の湯で湯の花がたくさんある泉質だ。ここにはいるのは、北海道ツーリング仲間のともさん、マックさんといっしょに入浴した、2005年以来のことである。あれからいろいろなことがあった。地震、原発事故、それ以外にも。昔のことと過ぎた時間に思いをはせた。



セブンイレブンでヤキトリとレバニラを買ってきた。今夜はこれで一杯である。飲んでいると雨が降ってきた。ザンザン降りである。明日は終日雨とラジオが言っている。パトカーが2回巡回に来た。道の駅では首都圏ナンバーの車が何台も車中泊をしていた。
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2021福島トランポ林道ツーリング3

2021年05月24日 20時41分33秒 | ツーリング東北


3日目。5月1日。土曜日。道の駅はなわの朝。今日も5時半から大声で話をしている車中泊の人間の声で目が覚めた。



カップめんとコーヒーの朝食をとる。



道の駅の建物には、雪除けのような庇がついていて、ここにたくさんのツバメがいた。その数があまりにも多いので、場所をとりあって争いになっている。ツバメはおだやかな鳥だと思っていたので、攻撃しあっているのを見て、びっくりしてしまった。



今日の目的地は、ツーリングマップル(TM)に、林道天国と書かれている、いわき市北部の林道群だ。ナビでルートを検索すると、山中の一般道を直線的にゆくのと、北上して矢吹からあぶくま高原道路にのる大回りの道がしめされる。バイクを積んで山道を延々とゆくのは辛いので、有料道路をつかうことにした。

あぶくま高原道路から磐越自動車道にはいり、いわき三和ICでおりる。国道49号線沿いに車をとめておけるスペースをみつけてセローをおろした。気温は15℃だ。昨日は薄着をして寒い思いをしたので、今日は冬用のジャケットに防風パンツをはいた。



今日の1本目の林道は三大明神林道で、モトスポーツランドしどき、というモトクロス・コースの近くである。



モトクロス・コースがどんなところなのか、興味があるので見にゆくことにする。林道の入口を通りすぎて奥にゆくとモトスポーツランドしどきについた。受付の方に声をかけて見学をさせてもらう。車庫にはレンタルのモトクロス・バイクがたくさんおいてあった。



コース図をみると、右がモトクロス・コースで、左は林間エンデューロ・コースとなっている。



エンデューロ・コースは高低差のある荒々しいものだ。ここを全開で走るのは相当の度胸がいると思う。私も若いころだったらできたが、今はできない。年をとると飛ばしたいとは思わなくなるのである。



これからコースを走ろうとしているライダーたちが準備をしている。ここではバイクからウェアまでレンタルできるそうで、手ぶらでモトクロスが体験できるそうだ。



『モトスポーツランドしどき』から引き返して三大明神林道の入口についた。



三大明神林道は落葉や枝のたくさん落ちている道だ。



舗装部分もかなりあって走りやすい。ここでスマホの緊急地震速報が鳴りだした。バイクをとめると大地はゆれたが大したことはない。宮城県沖が震源の地震だった。



4、2キロで丁字路にぶつかった。



林道、三大明神線の基点がたっている。



丁字路を右折して椚合折松林道にはいる。道は少し荒れていた。



水たまりも多い。



また丁字にでる。左は登山口となっているからルートは右だ。ここで地図を見ていると神奈川ナンバーのセローにぬかれた。彼はまよわずすすんでいったから、道を知っているようだった。



林の中をすすみピークをこえると視界がひらけた。



大規模な伐採地にでたのだ。山が裸になっている。この地域はこのような伐採地が点在していた。



また丁字路にぶつかった。ここは折松林道の分岐だろうと判断して右にゆくことにする。



右折すると深ジャリの急坂だ。そこを上ると広場があり、その先は道が極端に悪くなる。



廃道のような雰囲気だが、進めるので先にゆく。



しかしこの道はどう見ても正しくない。大きな水たまりで引き返すことにした。



来た道を引き返し、右折した丁字路を左方向に下ってゆく。すると別の林道にぶつかった。ここに看板があり、右が折松林道だとわかった。左は折松にくだるルートである。



折松林道は林の中をゆく。上り下りがありカーブをぬけてゆく。すすむとY字路にでた。左の木に赤テープが巻いてあるが、右の道のほうが整備されているので右折する。



林の中のジャリダートをゆく。やがて大規模な伐採地にでた。男たちが作業をしているかたわらをすすむ。



しかしY字から3、9キロで通行止めになってしまった。こちらは作業用の道路だったようだ。



来た道を引き返し、Y字にもどって赤テープのまいてある左のルートをゆく。山を下ってゆくが道の手入れはよくない。こちらが硯石林道のようだが、すぐに通行止めになってしまった。



行き止まりの道ばかりを走っているが、これが楽しいのだ。水たまりをよけて、ヌタ場をこえ、ジャリ道のカーブをまがる。山の中を好きなように探索して、冒険をしているような気分なのである。深山を放浪するのは楽しい。これは私の先祖が山深い土地の出身者だからだろうか。遺伝子の中に深山を好む因子が組み込まれているのかもしれない。



雲がわいてて風がふいてきた。冬用のジャケットと防寒ズボンでちょうどよい気温だ。時間は12時前になったので、山を下って昼食をとることにする。折松に下る。TMには佐川商店という食料品店があるとコメントされているが、なくなったようだ。県道20号線をくだり、食堂がないのでコンビニで昼食を手に入れた。
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2021福島トランポ林道ツーリング2

2021年05月18日 17時20分48秒 | ツーリング東北


花園神社から山を下って県道27号線にでた。これから北にある弥太郎林道にむかう予定だが、その前に昼食をとりたい。花園渓谷をぬける県道をいっても食堂はなさそうだから、手前にあった増渕魚園という釣り堀兼食事処にゆくことにする。入口から急坂を上り詰めると山小屋風の建物があらわれた。



店内はログハウスのようである。平日の13時だが客は4組いた。店に入ると山女かニジマスをえらんでくれと言われる。料理は川魚定食の一種類で、焼き魚をえらぶだけなのだ。元渓流釣師だった私はまよわず山女をえらぶ。ニジマスのほうが大きいが、山女のほうが美味いのだ。刺身はいりますか、とも聞かれた。山女でもニジマスでも刺身にできるのだそうだ。刺身にするなら脂ののっているニジマスのほうがよいので、それもお願いした。



山の中でほかに選択肢がないからここに来たのだが、なんだか面白い店である。なにしろ料金がどこにも書いていないのだ。でもお客は意外といて、美味しい、食べきれないわ、などと話しながら食事をしている。料理はどれも山盛りだ。



川魚を焼くのは時間がかかるが、15分ほどで料理はやってきた。品数が多いのにおどろく。



山女の塩焼き。写真では焼きすぎで塩が強すぎるように見えるが、ベストの焼き加減だった。短時間で魚を焼いてきたので、さすがに川魚のプロだと感心する。まずは熱々のこれにかぶりついた。山女は独特の香りがあって大好きなのだ。



つづいてニジマスの刺身。一人前でもたつぷりとある。サーモンのように見えるが、それをもっとサッパリとさせて、コリコリにした食感である。以前北海道の十勝でもたべたことがあるが、ニジマスの刺身はいける。ほんのりと脂がのり、香りはサーモンと同じだ。



天ぷらの盛り合わせ。隠れて見えないが人参やサツマイモの天ぷらもあるから、これも量が多かった。



刺身こんにゃく。生姜をちらしてあるのが効いていた。刺身こんにゃくに生姜があうのははじめて知った。



そして小鉢がいい。いろいろとあるのであれこれとたべる。



旬のタケノコの煮物がうれしい。どれも素朴な味だがこれは大したご馳走だった。滅多にたべられるものではないと思う。こういうものがたべたいのである。



料金は焼き魚定食が1540円。刺身は770円。合計2310円だった。また通いたい店がみつかった。



県道27号線を北上して弥太郎林道の入口についた。



林道に入ってゆくと二股があり、右の道は閉鎖されている。そこにゲートをくぐって進入するオフロード・ライダーのグループの写真がはってあった。こういうことはしないでください、とある。これはいかんよね。



左の閉鎖されていないダートをすすむと弥太郎林道の基点についた。工事中の案内がてでいる。



出だしの路面はよかった。舗装まじりのダートがつづくが、すぐにアスファルトが波打ち、大荒れになる。



道路は崩壊しているので、歩いて先を見にゆく。



路面は深く掘れてしまっている。これでは走れないし、押してゆく気にもなれない。



停めてあるバイクをみる。



バイクは波打っているアスファルトにとまっている。



弥太郎林道はここで引き返すことにした。



北にある四時川林道にむかうが空の色が悪くなってきた。車にもどろうかと思うが、まだ15時なのですすむことにする。ふだんの生活では淡白なのだが、旅では精力的に行動するというのが信条なのだ。県道と国道をつないで四時川林道の入口に到着した。



四時川林道は川沿いの広くて走りやすいダートだ。今日走ったなかでいちばんよい路面だった。



しかし2、5キロ地点で工事中だった。トラックが3台とまっていて、横を通ることもできない。彼らは仕事中で私は遊びだから、どいてくれとは言えず、ここで引き返すことにした。



国道289号線で道の駅はなわにむかうと、雨が降りだしてしまった。雨宿りをするが、止まないのでカッパを着て走りだす。



幸い雨足は弱まり、濡れずに車にもどることができた。



雷が鳴っているので、バイクの泥をざっと流してハイエースに積み込む。セローに給油してきたが、燃費は42、8K/Lとおどろくべき数字をマークした。インジョクションはすごい。

この直後に夕立となった。空に稲妻がはしっている。林道走行を切り上げてきてよかった。降雨のなか12キロ南にある湯遊ランドはなわという温泉につかりにゆく。さらさらの泉質の湯に500円で入浴した。



雨はあがった。道の駅はなわにもどり、スーパーで買ってきた中華総菜と鯛の刺身で一杯やる。



気温は9℃と冷えてきた。毛布をかさねて入念に寝床をととのえる。朝、道の駅はなわについたときには首都圏ナンバーの車は私しかいなかった。しかし今は5台ほどいて車中泊をしている。自粛警察がいるかもしれないとも思ったが、そんな雰囲気はまったくなかった。
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2021福島トランポ林道ツーリング1

2021年05月15日 10時59分10秒 | ツーリング東北


2021年のGWの直前に、東京都にコロナの緊急事態宣言がまたでた。神奈川・埼玉・千葉の都内に隣接する地域には蔓延防止対策がだされている。外出の自粛、我慢のGWが叫ばれているが、ひとりで車ででかけ、日中は単独で山の中の林道をバイクで走り、夜は車中泊をするならば、コロナに感染する確率はほぼないと思う。コロナをうつすこともだ。そこで茨城・福島にソロで林道トランポ・ツーリングにゆくことにした。



4月29日。木曜日の夜にバイクを車に積み込んで出発した。栃木県の道の駅『きつれがわ』で車中泊をする。道の駅についたのは21時で、夜はもつ煮とサバの竜田揚げ、行者ニンニクのおひたしで一杯である。



2日目。4月30日の朝。5時半に大声で話をしている声で目がさめた。若者かと思ったら、静岡ナンバーのじいさん、ばあさんで、ミニバンで車中泊をしている人だ。車の後ろにテーブルをだして炊飯器で米をたいている。ばあさんの声が大きい。耳が遠いようだ。彼らは夜は静かにしていたから油断をしてしまった。



カップめんの朝食をとり、車内を整理して出発する。



今回のツーリングの相棒はセローである。セローはDR650にくらべて軽いので、トランポへの積載も楽だった。



国道461号線で東の大子にゆき、国道118号線で北上して福島県の道の駅はなわについた。この日は平日なので道の駅は空いていた。



道の駅のいちばん端に車をとめて、北茨城市の花園神社周辺の林道にむかう。気温は15℃だ。走りだすと涼しい。バイクを引き出していると暑かったので、薄着をして出てしまった。



花園神社にゆきたいが、道をまちがえてしまい、県道22号線(北茨城大子線)の『ブラトーさとみ』という里見町の施設のまわりを迷走してしまう。枝垂れ桜は釣り堀の前にたっていたが、ぐるりと回ってまたここにもどってきてしまった。



県道111号線(高萩塙線)を北上する。大金田林道だと思って、七ツ滝柳沢林道に入ったのは、走り出してから2時間もたった11時だった。林道は出だしから急坂がつづく。DRだったら行かないほどの激坂で、一度とまって斜度を見定め、寒いのでカッパを着てまた走りだす。この林道は道がちがうのではないかと疑ったが、誰かが1台だけ走った跡があるのと、軽いセローなのですすんだ。



ゆっくりと慎重にすすむと峠にでたが、通行止めの看板がでていた。しかし完全には閉鎖されていなくて、左が開いている。路面にタイヤの跡をのこしているバイクは先にすすんでいた。



案内看板で七ツ滝柳沢林道と確認できたので、いけるところまですすんでみることにする。



路面は安定している。



しかし雨水が道路をけずったところがあらわれた。



道路は深く掘れて荒れてくる。でもセローならこのくらいは走ってゆけた。DRでは引き返しである。車はもちろん走行できない。



上の場面は右の部分をすすみ、奥で左にわたって乗り切った。



やがて難所にでた。



バイクからおりて、押しもまじえてガレ場を2・3ヵ所こえてゆく。寒かったのが暑くなってくる。通行止めだったのだから、素直にやめればよかったと後悔したりした。



やがて花園神社の奥社についた。私は上の画像の通行止めの奥からやってきたのである。



花園神社の奥社の鳥居。



鳥居の前からやってきた方向を見る。



ここは七ツ滝とよばれる土地で滝のような渓流がながれていた。



山を下って花園神社に到着した。七ツ滝柳沢林道8、3キロを走破したのだ。ここがセローでの初林道となった。



花園神社の駐車場から奥社までは通行止めになっていて、徒歩のみ可と看板に書かれていた。



駐車場から花園神社にあるいてゆく。



花園神社に参拝する。大杉や高野槙のご神木にかこまれた神社だ。



神社におまいりしたあとで花園林道に入る。



林の中を上ってゆく。



2キロで二股があり右の大金田林道にすすむ。道幅は狭くなった。



分岐から1キロほどで通行止めになっていた。今回は素直に引き返すことにする。通行止めの先に無理にすすんでも、よいことはないとわかったからだ。バイクを押し引きしてUターンするが、ここでもセローの軽さが光る。ハンドルの切れ角が大きいのもよい。DRよりもあつかいが断然楽で、林道はセローだよと思うのだった。



二股に引き返してゆく。



分岐点にもどってきた。右が通行止めだった大金田林道で、左に林道の入口がある。大金田にむかう道だ。



しかしこの道はすぐに通行止めとなってしまった。立入り禁止である。これで花園神社周辺の林道探索は終了した。数年前の台風の影響で、全国的に林道が寸断されているが、ここも同様にようだ。



花園神社にもどってゆく。私が路面につけた、タイヤの跡が見ながら走るのは気分がよかった。



ここで茨城ナンバーのランクル・プラドとすれちがった。年配のドライバーが、この道はぬけられるかと聞くので、この先に二股があり、右は3キロで通行止め、左はすぐに立ち入り禁止と教えた。しかしプラドの車幅は道幅とほぼ同じだから、よくここに来るなと思う。ジムニーくらいでないと不安で入ってこれないと思うのだが、林道を走りなれたドライバーは、感覚がちがうのだろうか。2010年にこの付近の林道をはしった記録は『こちらをどうぞ
』。
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セローにKーFACTORYのアンダーガードを装着

2021年05月12日 16時33分47秒 | ヤマハ・セロー250


ファイナル・セローにはエンジンを保護するアンダー・ガードが装備されていない。林道走行をするバイクには、ガードは必須なので、とりつけることにした。ヤマハの純正品もあるのだが、オイル交換のたびにはずさなければならない。それは面倒なので、いろいろと比較して、KーFACTORYの製品をえらんだ。ガードをつけたままでオイル交換ができる点と、ヤマハ製よりもガードが長くて、カバーする範囲が広いのが気に入ったのである。無骨なデザインも好みだった。



製品はとてもきれいにできている。



オイルのドレン・ボルトをぬける穴があけられているのがポイントだ。



作りもいい。



取り付けの説明書も丁寧でわかりやすかった。



ボルト、ワッシャー、カラーをアンダーガードにセットするのだが、それらが落ちないようにテープで固定して取り付けるのがコツと説明がある。



30分かからずに取り付けることができた。



エンジンの前部からスイング・アームのピボット部までカバーしている。



エンジン・オイルのドレン・ボルトもぬけるようになっている。



しかし1000キロ点検でオイルを交換してもらうと、ショップのメカはガードをはずして作業をしていた。ガードがオイルまみれになるかもしれないと考えたとのこと。これはじっさにやってみないと結論はでない。



林道走行をしてみると、ガードの前部やエンジンの真下に石がはねてあたっていた。アンダーガードに石などがあたると、カキーンと金属音がひびく。効果は十分である。
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セローの1000キロ点検

2021年05月10日 17時53分46秒 | ヤマハ・セロー250


セローの1000キロ点検を実施した。ヤマハ発動機から1000キロ点検のチケットがきていたので、それを利用して無料となった。1000キロ点検は昔からメーカー負担だったが、いつからクーポンを送ってくるようになったのだろうか。30年近く新車を買っていないのでわからないが、昔はバイクを買ったお店にゆけば、初回点検はうけられたもののだった。だから、車を買ったみたいだな、バイク・メーカーもずいぶんと丁寧になったな、と感心してしまった。

点検ではハンドル部のボルトのゆるみがあったとのこと。他に問題はなく、エンジン・オイルとオイル・フィルターを交換してもらった。オイルはショップの指定品だと無料なのだが、はじめての交換なのでいちばんよいものとし、その差額とフィルター代と交換工賃がかかった。



距離は1147キロ。

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ハイエースのタイヤをノーマル・タイヤに交換

2021年05月08日 12時50分13秒 | 車の話題


5月のGW中にハイエースのタイヤをスタッドレスからノーマルに交換した。雪山ではまだ降雪の可能性があるが、もういいだろうと判断したのである。距離は97078キロで、スタッドレスでの走行は4890キロだった。タイヤの山はまだあるので、来シーズンまで使えそうだ。それで寿命になりそうである。

交換はプロにお願いした。料金は1本800円で合計3200円。いつもよりは高いが、自分でやる手間を考えれば、納得の料金だとおもう。スタッドレス・タイヤは溝に噛み込んでいる小石をのぞいた後で保管した。
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2021天王桜と水芭蕉 群馬ツーリング

2021年05月06日 18時08分58秒 | ツーリング関東


エンジンがかからなくなってしまったDRの修理が完了した。となると走りにゆきたい。そこで前から気になっていた、群馬県片品村にある大山桜の大木、天王桜を見にゆくことにした。片品村はスキーのホームグランドだが、天王桜の花はまだ見たことがないのである。



4月24日の土曜日。群馬県の大間々から赤城にのぼり、薗原湖にぬけるルートをゆく。赤城の山頂付近には花がのこっていた。



水仙も咲いている。いずれも土地の人が大事にしているのだろう。



南郷に下ると曲家があった。バイクの調子はとてもよい。トラブルの前よりも始動性やエンジンの吹けなどは向上した。イグニッションコイルとCDIを交換した効果がでている。トラブルと修理の記事に興味のある方は『イグニッションコイルとCDIの交換』をどうぞ。

   

薗原湖の入口には吊り橋があった。バイクで走れそうだが、高いところは苦手なのでゆくのはやめておいた。



湖の駐車場には車が1台いるきりだった。



天王桜に到着した。



満開である。



夜はライト・アップもしているそうだ。



単独でたっているから気高く感じられる。



染井吉野とちがって花は清楚だ。



桜の奥には田んぼがある。この風景がいい。



田にはおびただしい数のおたまじゃくしがいた。



空気がすんでいて山がくっきりと見えていた。



桜の裏には墓があり、



根元には祠がある。



雪深い土地で年月をかさねた木には風格と存在感があった。見ていると何かを語りかけてくるようだが、それは自分の内面をみつめていることなのだ。



天王桜の駐車場の奥にはザゼンソウの群生地があった。



クレソンが生えているとある。



無料でとっていいそうだ。



天王桜から山を下ってゆくと別の桜の案内がでている。脇道に入るも桜はなくて、キャンプ場にまぎれこんでしまった。



片品村には桜がまだ咲いている。上の花はモクレンだ。



鎌田にある芳味亭でネギ塩ダレ豚丼の昼食をとる。



マヨネーズのように肉にかかっているのがネギ塩ダレだ。豚丼はごはんの上に刻みキャベツを敷き、マヨネーズとごま油をかけ、そこに豚肉をのせて、塩ダレをかけている。ごま油がきいていた。濃い味のB級グルメだで、ボリュームもたっぷりとあり、大盛りにすると危険なほどだった。



セルフのコーヒー付き。料金は1100円だ。



芳味亭はいつもにぎわっていたから、いつか利用したいと思っていた。



芳味亭の裏は広い駐車場になっていて、温泉のほっこり湯とつながっていた。



つづいて片品スキー場の手前にある水芭蕉の群生地にゆく。国道から山に2キロ上ったところである。



ちょうどよい時期のようだ。



水芭蕉のなかの木道をあるいて可憐な白い花をながめた。



スキーのホームグラウンドである尾瀬岩鞍スキー場にゆく。この時期はキャンプ場になっており、何組ものキャンパーがきていた。



ゲレンデには水仙がさいている。



冬は枯れている岩鞍湧水がながれていて、清水を汲ませてもらった。



帰りは赤城の北面をのぼった。走り屋のメッカだった道路だ。峠をこえて赤城神社の前で休憩する。



冷えてきた。この後太田の道の駅で、地元のオフロード・ライダーに、珍しいバイクですね、はじめて見ました、キックなんですか、と声をかけられた。コロナ禍なので、マスクをして控え目に会話をした。
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