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キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2017年奥利根スノーパークの2回目

2017年02月26日 13時26分02秒 | スキー


2月の土曜日。水上にある奥利根スノーパークにまた出かけた。ここは今年2回目で、今シーズンの滑走としては4回目である。今回もチェーンを巻くことなく、スキー場に到着することができた。



天候は小雪。気温は-3℃。リフトでゲレンデにのぼってゆくと、バーンは整備されているが、小石大の氷が一面に散らばっている状況だ。なぜこんな状態になっているんだろうと思った。



滑りだすと雪質はアイスバーンで、しかも小石のような氷が散らばっているから、ものすごく滑りづらい。エッジがきかず、かなり厳しい状況だ。そして前回痛めた左膝が万全でないことがわかった。ひねったりするといたむのだ。

DJが場内放送で教えてくれたが、冷え込んで雪が凍ると、圧雪をかけてもきかず、表面の氷が割れるだけになるそうだ。だから小石のような氷が散らばっているという訳だ。DJもカッチカチ、ガチガチ、と言っていたが、最高の硬さを10とすれば、この日は9くらいだそうだ。初心者の人は面白くないかもしれない、辛いかもしれないけど、これも練習になるよ、とDJ。

向山ゲレンデ、くらししゲレンデはカッチカチなので、新設のブナの木コースにいってみると、こちらのほうが雪質はましだ。圧雪車がはいれないから、小石のような氷がないのである。ここを滑っていたが、コブ斜面を連続ターン中に転倒し、でんぐり返ってスキー板で着地したら、痛めていた左膝がズキューンとなってしまった。痛くて動けない。これはこのまま帰宅か、と思ったが、痛みは徐々にひいていってくれた。しかしもう転倒はできない。慎重にすべらないといけなくなった。



膝を休めるために早めの昼食にした。前回と同様、食事にソフトドリンクがついて4200円の1日券をクーポンで購入している。食堂で天ぷらうどんをたのんだら、天ぷらそばがでてきた。前回も味噌ラーメンをたのんで感じたのだが、レストランの麺コーナーはひとりで担当しているから、運営に無理がある。なぜ人を増やさないのだろうか。ミスはたまにあるとしても、時間がかかりすぎるので、麺類はもうたのまないことに決めた。



食後は転ばないように最上部のブナの木コースをすべる。天候は雪がやみ、晴れてきた。



1時半に車にもどり、休憩にする。駐車場に雪はない。建物はゲートハウス。



弁当などで一服。



空は晴れあがってきた。カッチカチだった雪もゆるんできて、すべりやすくなる。こうなると膝を痛めたのも忘れて、コブ斜面を力まかせにすべった。



ブナの木コースの中斜面。



向山ゲレンデ。



スキーアプリのSNOW WAYによると、リフト乗車34回、滑走29本、最高速度43,7k、滑走距離39,5k、標高差は667m、と記録されている。雪はゆるみ、ゲストハウス付近ではシャーベット状になっていた。昼にとけて夜凍ると、またカッチカチになってしまうと、DJが言っていた。



膝をやってしまったから、しばらくスキーは休みである。

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美味いものって高いものじゃないな 池袋 ウチョウテン

2017年02月16日 20時31分31秒 | グルメ東京


2012年。

11時40分に池袋の洋食店のUCHOUTEN--有頂天ーーに入るとカウンター席がひとつだけ空いていた。

ランチ・メニューからメンチカツ定食890円を注文する。
まわりはハンバーグを食べている客が多かった。

ご主人が寡黙かつ真摯に料理を作り、控えめな奥様が接客を担当している。
おふたりから誠実な姿勢が感じられ、ここが美味しくないはずがないと思えるのだった。

メンチカツ定食が提供された。
大きなメンチカツに玉子の目玉焼き、それにマカロニサラダと刻みキャベツが添えられている。
メンチは表面はカリカリで中はジューシー。
びっしりと肉が詰まり、特性のデミグラスソースがかかっている。
箸でメンチを割って口に入れた。

!!

美味い。
久しぶりにうまい、と心底感じるものを食べた。
そして美味しいものって、高いものじゃないな、と思った。

ハンバーグやメンチカツ、昔から好きだったメニュー。
それを丁寧に作ったもの、それが何より美味しいのだと感じる。

皿にのせられた料理を夢中になって食べてしまった。
独特の醗酵の風味のある味噌汁もいける。

そしてコップの水が少なくなるとタイミングよく足してくれるのだ。
これも嬉しい。

満足して店をでた。
場所はわかりづらい。
そこが難点であり、大混雑せずにすんでいるところだろうか。


2016年。



ハンバーグとメンチカツのランチを注文した。提供まで30分から40分くらいかかるとご主人に言われて、そんなにかかるならとライスを大盛りにする。1380円+50円の1430円だ。



30分でハンバーグがやってきた。小ぶりなハンバーグだ。大盛りにしたライスが多い。どんぶり飯でふつうの倍くらいある。ハンバーグはみっしりと肉の詰まったもの。デミグラス・ソースが深い味だ。つけあわせはポテトのチーズ焼き。味噌汁がつくのがうれしい。大根とあぶらあげ、豆腐が具で薄い味つけだった。



メンチカツが遅れてやってきた。キャベツにマカロニつきだ。これは熱々でめっちゃ美味しい。最近食べたものでダントツだ。二番目が思いつかないほどうまい。テーブルにあるソースをかけ、添えられている辛子をつけて食べるといける。ご飯がすすむ。

ここはハンバーグよりもメンチカツだね。





この日はハンバーグ・ランチ1100円をオーダー。ライスは大盛りにすると多いので、ふつうにしておいた。



料理は25分でやってきた。メンチカツなどとのコンビ・メニューとくらべてハンバーグが大きい。つけあわせはポテトのチーズ焼きが二切れなのはさみしいが、原価がかかっているのだろうと感じられた。

ここは割り箸でたべるのだがそれが好ましい。ハンバーグは肉肉しく、風味がよくて、ジューシーだ。メンチカツとのコンビのハンバーグは小ぶりなせいかジューシーさが足りなかったが、これはよい。ただ塩の味つけがつよく、私はもっと少ないほうがよかった。

味噌汁の具は豆腐で、今日は濃い味つけ。枯れた風味のある一椀だった。ライスは大盛りでなく、ふつうで十分。たっぷりとあった。

席をたつと順番待ちとなっていた。






11時半すぎに店に入るとカウンターはいっぱいで、テーブル席に案内された。ここはふたり掛けなので、混雑する人気店では、ひとりで座っているのはなんだか悪い感じがした。

注文したのはランチ・メニューのシチュー・ハンバーグ・ランチの1000円だ。メニューの右下に小さな字で書かれているものである。これをためしてみたかった。



こんなメニューもある。客はあまり入ってこない。これは気が楽だと思っていると、12時前にバタバタとやってきて、入店待ちとなった。



客が入ってきたのと同時にランチはやってきた。メンチやコロッケとのコンビ・メニューとちがって、ハンバーグが大きいのがうれしい。ビーフシチューとからめてハンバーグをたべると、ジューシーだ。ご飯がすすむ。ハンバーグそのものも肉肉しくておいしい。

ビーフシチューは少ししょっぱい。ここは塩を強めにつかう傾向がある。シチューにはビーフがひとつ入っていた。



つけあわせのキャベツには何もかかっていないし、テーブルにドレッシングもおいてない。マカロニ・サラダはふつう。

総合的に満足度の高いランチだ。1000円はお値打ち。







ウチョウテンハンバーグ / 都電雑司ケ谷駅東池袋駅東池袋四丁目駅
昼総合点★★★★ 4.0


コメント (2)
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2017年奥利根スノーパーク

2017年02月11日 11時27分14秒 | スキー


2017年シーズン3回目のスキーにでかけた。今回は車でゆくことにしたが、マイカーは雪道に弱いFRのハイエースだ。チェーンはあるが、ゴム・チェーンだし、あまり上り坂のきついところにはゆきたくない。そこで選んだのは、群馬県の水上ICから近くてほとんど山に登らずにすむ、奥利根スノー・パークだ。金曜日に電話をするとICからスキー場の入口までは融雪道路で、駐車場にも雪はなくてチェーンは不要とのこと。しかしチェーンは巻くことになるだろうと覚悟して出かけた。



関越道は高崎から沼田まで混雑し、30分ほどロスして、9時にスキー場についた。スキー場の入口まで雪はなく、駐車場には少しだけ雪があったがチェーンを巻くことなく着くことができた。ラッキーだった。ここは今回で3度目だ。奥利根国際スキー場という名前だった20年ほど前に来たことがある。コースが少なくて人気がなく、空いているからえらんだのである。スキー・フームの頃はどこも混雑していたから、リフト待ちがないというのは、大きな利点だったのだ。



駐車料金は無料だ。これはポイントが高いが、係員の言葉遣いがなってないのがマイナス。リフト券は4500円だ。しかしメルマガ会員になると850円までの食事券とソフトドリンクがついて、リフト1日券が4200円になるクーポンがもらえる。シニア料金も設定されてたいるがシニアは60以上だ。



駐車場に隣接するゲートハウスのすぐ上の第1リフトでレストハウスまでのぼり、第2リフトに乗りついでメインの向山ゲレンデを滑りだした。天候は快晴。気温は2℃と暖かい。ゲレンデは整地してあるところとしていない場所があり、圧雪をしていないバーンは新雪が凍っていて、そこは極端に滑りづらくなっていた。



第2リフトから滑り出すとはじめは緩斜面だ。



ゆるいゲレンデをすぎてレストハウス方向に下ってゆくと、中・急斜面のくらししゲレンデとなる。写真の左にある赤いフェンスはモーグル・コースだ。



ここは滑り応えがあるところで、連続ターンや大回りパラレルで飛ばせる。



何本か第2リフトに乗ったあとで、奥に新設された第4リフトでいちばん高いところにいってみた。ぶなの林を切り開いてつくられた、その名のとうりのブナの木コースだ。ここも滑り出しはなだらかだ。11連ウェーブという小山がつくってあって、そこを滑るのもたのしい。



やがて急斜面があらわれる。斜面の上から下をみる。



急なコブ斜面を下から見上げる。このコブ斜面はガチガチに凍っていて、板をまわすことが困難だ。ここで左の板のエッジがひっかかり、右足は直進しているのに、左足だけ外に行ってしまって、左膝を痛めてしまった。膝がポキッと鳴ってしまい、かなり痛くて靭帯をいためてしまったかと思ったが、大事にはならなかった。



ブナの木コースはさけて第2リフトでレストハウスへとすべる。10時半になった。11時になったら早目の昼食にしようと思っていたので、下見にゆくことにする。レストハウスとゲートハウスで食事がとれるので、まずレストハウスにいってみた。



メニューはラーメンやカレー、天ぷらそばに牛丼にパスタなどだ。



レストランは空いているので、予定よりも早いが食べてしまうことにする。



クーポンの範囲内である850円で食べられるのは、ラーメンやカレー、パスタなどで、カツカレーなどは追加料金をはらわなければならない。それで追金のいらない味噌ラーメンをえらんだ。ソフトドリンクはウーロン茶だ。ラーメンはニンニクが効いているもの。味は昔ながらのゲレ食でまあまあだが、トレーなどの洗い方があまいのが難。食洗機に入れるだけで、洗いあがりを確認していないのだろう。リフトの係員の挨拶もまちまちだから、そのあたりがガーラや苗場と比べて弱いところだった。



食後はブナの木コースを滑る。急斜面は避けていたが、入ってみると凍っていた雪が緩んで滑りやすくなっているので、ブナの木コースのコブ斜面を集中的に滑った。ここはコブ斜面を迂回する林間コースも狭いから、初心者がいないのもいい。



力まかせにブナの木コースを滑走する。思うように板を操作できると、スキーが面白くて休みなくすべる。車におにぎりやビールがおいてあり、後でもどって休憩しながら食べようと思っていたが、その時間が惜しいと感じるほどだった。

スノーパークのリフトはすべて昔ながらのペアリフトだ。高速リフトがないのは、収入にあわせた投資をしているからだろう。あまり混まないから、輸送力はそれで十分だった。



リフトの下にタバコなどのゴミが捨ててある。昔はよくあったことだが最近は見ないから、スキーヤーのマナーが悪いね。

外人は子供連れの家族が1組いただけだ。日本人ばかりのスキー場が逆に新鮮だったりする。

スキー場ではリクエストを募っていて、DJがゆるい語りで曲をかけていた。それが味があってよい。ダメなところもあるが、いいところもあるスノーパークだ。



13時半になるとさすがに疲れてきた。車に戻って休むことにする。



カップめんとおにぎり2個でブレイクする。ハイエースのスライド・ドアをあけて、ステップにすわって休憩した。



またゲレンデもどる。まず第1リフトにのり、ゲートハウスにむけて滑る杉の子ゲレンデをすべってみた。すると休んだせいで、足にきてしまった。そこで第1、第2、第4とリフトに連続でのって休むことにする。途中の第2リフトは5分待ちほどの列ができていた。



滑っていると足の疲労感もおさまったので、ブナの木コースを力まかせに滑走する。第4リフトは16時15分までの運行なので、ここばかりをすべりまくった。



第4リフトが営業をおえるとライトが点灯した。



1日券は17時までだ。その後は24時までナイターがある。



17時まですべって駐車場にもどることにした。



24時まで滑れるから、今からやってくるスキーヤーもいる。奥に見えているのがゲートハウスである。

SNOW WAYというスマホ・アプリを導入したが(無料アプリ)、それによるとリフト乗車25回。滑走距離37、5キロ。標高差647メートル。最高速度44、9キロと記録されていた。
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2017年苗場スキー場

2017年02月04日 17時39分51秒 | スキー


日本海側や上越などで大雪がふった1月の休日。弟と苗場スキー場にでかけた。苗場はこれで2回目だ。前回苗場にいったのは20年以上前のことだと記憶する。スキー・ブーム全盛のころで、やはり弟といったのだ。あの時のスキー場は大混雑していて、空いていた端のゲレンデで滑ったことを覚えている。当時はオガサカ・ユニティーの190センチの板だった。

関越自動車道で新潟にむかうと群馬にはいったところで雪がふりだした。ここからはずっと降雪で、三国峠ののぼりではワイパーが凍りついてしまい、弟が慣れた手つきで除去した。私は多くても年に数回しか滑らないが、弟は毎週のようにスキー場に通っていて、指導もしている腕前である。



ワイパーのケアをしたパーキングの状況。こんな日にスキーをやるのは厳しいのだが、互いのスケジュールがこの日しか合わなかったのだ。



苗場スキー場の駐車場に到着した。駐車料金は1000円である。こんな日にきているのは筋金入りのスキーヤーばかりだ。弟の緑の板はストックリというメーカーのもの。彼はこのメーカーが気に入っていて、何本も使い続けている。



駐車場からスキー・センターに歩いてゆくが、ゴーグルを忘れてきてしまった。弟が予備のものをもっていたのでそれを借りたが、道具を忘れるなんてはじめてだ。年をとったなぁ。

ゴンドラ・リフトの1日券は5000円だ。シニア料金があり、55から4500円だって。



ホテル前の第3高速リフトは8時半からの営業開始だ。他のスキー場は10分くらい前からスタートするが、苗場は時間通りで官僚的だった。4人乗りのクワッド・リフトでゲレンデにすすんだ。



気温はマイナス9℃。天候は吹雪のなか滑りだす。ゲレンデは新雪が積もった状況。雪質はパウダー・スノーでとてもよいのだが、視界が悪い。深雪と前方のようすをさぐりながら滑った。

苗場はゲレンデが横にひろがっている。いちばん奥にドラゴンドラがあるからそちらに移動しようとすると、歩かなければならない。スキーをはいて平地を歩くのはたいへんだ。けっこうな距離があって疲れてしまったし、汗をかいてゴーグルがくもってしまった。

ゴンドラにのると頂上の下までゆける。頂上へのリフトは運休していた。ここから下ると急斜面のコースとなるが、ゴーグルがくもって雪面が見えない。



ホテルにもどってゴーグルを乾かして滑ったが、またすぐにくもってしまう。吹雪の中でゴーグルがきかないと何も見えない。しかも寒くて、顔と顎が痛いほどだ。前が見えず、寒くて、痛くて、辛い。これでは楽しくないので新しいゴーグルを買うことにした。ゴーグルをかえると劇的に視界はよくなり、これで気持ちよく滑れるようになった。

苗場のコースは手ごたえがある。ガーラばかり滑っていたから、自分が上手いと錯覚していた。斜度がきつくて、しかも新雪のつもった苗場は、難度が高かった。



昼時となったのでホテルのレストランに行くと、ピザやパエリアなどの洒落たもののある店舗は満席だ。ランチ難民となってプリンス・ホテルを歩いてゆくと、空いている食堂があった。カレー・バイキングのお店だ。あまりぴんとこないが、すぐに座れるところは他にないので、ここに入ることにした。カレーとソフトドリンクのバイキングがひとり1800円。ビールは700円だ。店内は外人ばかり。白人のスキーヤーが多かった。苗場は中国人よりも、ヨーロッパ・アメリカ系の人のほうが多い。上の画像のカレーはシーフード・カレーとポテトサラダ。唐揚げやポテトフライもある。中国人の子供は唐揚げばかりをたべていた。



スパイシー・カレー。ちょっと水っぽい。



ガーリックライスにシーフード・カレー。



サフランライスにシーフード・カレー。少しずついろいろとためす。子供用に甘口カレーもあったがそれは口にしなかった。



右が新しく買ったゴーグル。弟はピンクのヘルメットだ。前回苗場に来たときもランチ難民になったのをおぼえている。レストランはどこもいっぱいなので、2階にあった蕎麦屋ならば若者に人気がなくて空いているだろうと考えてゆくと、そのとおりですぐに座ることができたのだ。あの時20代の終わりか30くらいだった。蕎麦屋には40以上の年配のスキーヤーばかりがいて、彼らはゴンドラに2回のると足がガクガクだよ、などと話し合っており、それを聞いた私は、その年になって2回もゴンドラに乗れれば立派じゃないかと、不遜にも考えたのだ。それが40どころかシニアになっても滑っていることに、感慨をおぼえるざるをえない。



食事をおえてまた滑りだす。ホテルから吹雪のなかに出ていくのに思い切りがいる。



ゴンドラにのって長い距離をすべる。前を技術も体力も上の弟がすべると、自分のペースでいけなくて苦しい。それでつとめて写真をとってゆく。弟は待っていてくれる。



写真の真ん中を点のようにすべているスキーヤーが弟である。このくらいの差はすぐについてしまう。技量がちがいすぎるので、無理をしてもついてゆくことはできない。私が1回ターンするところを彼は板を2回まわしている状況なのだ。だから疲れないようなスピードでついていった。

苗場は2回目だが、この奥にあって今は閉鎖されている三国スキー場には5・6回きている。当時、三国にだけポール・レッスンのスクールがあったからだ。あの時はロシニョール・7Sの201センチの板だった。カービング・スキーになった今では考えられない長さだよね。



時間が経過して足にきてしまった。弟に疲れたと言うと、緩斜面にゆこうとの答え。それでいいのかと問うと、指導のためのボーゲンの練習をするからよいとのこと。そこでゴンドラの奥にある緩斜面にゆき、私はパラレル、弟はボーゲンですべるというのを繰り返した。しかし、ボーゲンも初心者に教えようとすると、難しいものだよね。それも模範ですべりながらやるのだから。いちばん左の第4リフトのコースだ。



緩斜面を滑るのにも飽きたし、体力が回復してきたのでまたゴンドラにのることにした。



しかし15時すぎにゆくと、ドラゴンドラの運行は終わってしまっていた。中途半端な時間で終了してしまうのだ。



そこで真ん中にあるフード付きの第2高速リフトにのって中腹にゆこうとするも、これもすぐに営業をおえてしまった。



ボーゲンの練習をする弟。



最後まで動いているのは最初に乗った第3リフトで、ここを滑っていると吹雪はおさまり、ライトもついて視界がよくなり、とても快適になった。

ここは出だしは緩く、途中から斜度が急になってリフトにいたる、新雪ものこっている面白いコースだ。ここを力まかせに滑る。弟は出だしの緩いところでボーゲンの練習をしているから先行する。大回りパラレルで緩斜面をくだり、急斜面にはいってからは連続ターンで直線的に滑るが、ここで必ず弟にぬかれるというのを17時まで繰り返す。私が1回板をまわすところで弟は2回きざんでいる。私はそれだけ大きく板をふっているから、速度が段違いなのだ。



17時にリフトの営業はおわった。体力を使い切った充実感とともに車にもどる。自動車は雪に埋もれてしまっていた。



30センチほどの雪を踏み潰して車のドアをあけて着替え、道具を積み込んだ。



苗場は今年55周年だそうだ。四半世紀前も今もスキー場は変わらない。ブームは去ってスキーヤーは純化されたから、逆によくなっているかもしれない。

状況は過酷だったが、やはりスキーはいい。やめられないね。















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