放浪のページ別冊ブログ

キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2023佐野DR650RS部品取り車ツーリング

2023年04月30日 21時32分39秒 | ツーリング関東


4月23日。日曜日。2023年の初ツーリングにでかけた。目的地は埼玉、群馬、茨城、栃木の各地である。まず埼玉県の道の駅『かぞわたらせ』にむかうと、まちがえて道の駅『童謡の古里おおとね』についてしまった。今回の相棒はDR650RSである。今回はDRでなければならない目的地があるのだ。朝は肌寒かったのでオーバー・パンツをはいてきたのだが、気温があがってきたのでここでぬいだ。



道の駅かぞわたらせにむかうと、ツバメがとんでいて、田んぼでは田植えをしていた。



道の駅の近くには、埼玉、群馬、栃木の3県の境界があるときいていて、ぜひたずねたいとおもっていた。道の駅に案内があり、450メートル先にあるとのことであるいてゆく。



三県境は田んぼのなかにあった。



小さな水路の合流点だが、ここはむかし川だったそうだ。



旧渡良瀬川に旧谷田川と説明がある。



道の駅には加須の名産の鯉のぼりがおよいでいた。



展望台からは渡良瀬遊水地が見わたせた。



駐車場のDRの横にとまっていたのはZⅡだ。CRキャブにオイルクーラー、集合管としぶくいじられていて、私もZにのっていたらこうしただろうなとおもえるスタイルである。Zのオーナーがかえってきて、互いに相手のバイクをみる。同年輩の人だ。何もはなさなかったが、古いバイクにのる者同士でつうじあうものをかんじた。キックでエンジンをかけて、ZⅡ氏よりも先にでた。



埼玉県から群馬、栃木とめまぐるしく県をこえてすすむ。やがて去年サイクリングにきた際にみつけた藤岡町のバイク・ショップについた。ここにDR650RSの改造車があったので、またきたいとおもっていたのだ。



店の方がでてきてくれたが、修理や接客で忙しそうだ。このバイクについて聞きたかったが、とてもそんな雰囲気ではなかった。日曜日だものね。



DRはラリー仕様に改造されている。マフラーがかえられているのは知っていたが、サイド・スタンドも上の位置につくようにして長いものにしてあった。



ファラオ・ラリーの参加ステッカーだろうか。ライダーはイマムラという方のようだ。もう何年もうごいていないようなので、ゆずってもらえるかもしれないとも考えたのだが、ご縁がないようだ。それにDRのキックを何年もつづける自信もなくなっている。先日長野の八方尾根スキー場で足をいためてしまったのだが、一週間はまともにあるけず、二週間はDRのキックがふめなかった。だからDRがふえなくてよいのかもしれない。昨年のサイクリングについては『2022渡良瀬サイクリングDR650RSをみつけた』をどうぞ。



栃木市大平町にあるお気に入りのラーメン店、小三郎にやってきた。



開店は11時からで、11時6分についたが10組ほどならんでいて、30分まって席に案内された。繊細で淡いあじわいのラーメン750円と、



ニラのきいた野菜餃子300円を注文する。



ラーメンがとても淡い味なので、餃子にまけてしまうのが難。でも餃子がないのはさびしいから、なやましいところだ。



佐野にむかうと慈覚大師、円仁の生誕地の案内がでていたのでたちよった。



県道からほそい道を100メートルほどすすんだところに生誕地はあった。



円仁は比叡山延暦寺が本山の、天台宗の第3代座主になった高僧だ。



円仁の生まれた場所はきよらかな土地だった。



県道を佐野にむかう。昭和のたたずまいののこる食堂よしだやは休みだった。



食堂よしだやはいつか利用したいとおもっている。



佐野のいもフライ店、いでいやきそば、にやってきた。ここは15年ほどかよっている店だ。佐野にくれば毎回ここでいもフライを買っているのである。いつもそうなのだが、場所がわからずにずいぶんとさがした。踏み切りのちかくにあるので、線路沿いを迷走してしまった。店はこれまではおばあちゃんがやっていたのだが、若い男女になっている。代替わりしたようだ。いもフライは1本150円となっている。ずいぶん値上がりしたなとおもいつつ注文をしようとすると、とんでもない接客を受けてしまった。ここで買うのはやめようかとおもったが、せっかくさがしてまできたので、いもフライを買った。



以前はプラスチックの容器を油紙でつつんでくれたが、そのままわたされた。これではバイクでもちかえるのはきびしいからビニール袋を5円でかう。小さなビニール袋が5円というもの高いよね。私は気持ちよく利用できるお店とつきあいたいので、この店にはもうこないことにした。

佐野から南下してゆく。茨城県から埼玉県にはいる利根川の河川敷にはヒメジョオンが群生していた。DRの調子は上々だ。DRでツーリングにきてよかった。人生ではじめてのひどい接客も旅のアクセントだ。帰宅するとDRのチェーンの掃除と給油をした。

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スタッドレスタイヤを夏タイヤに交換

2023年04月27日 19時10分07秒 | 車の話題


ハイエースのスタッドレス・タイヤを夏タイヤにはきかえた。まだ滑走できるスキー場はあり、スキーにゆくなら降雪の可能性があるから冬タイヤがいる。しかし先日八方尾根スキー場で右ひざを痛めてしまい、今シーズンのスキーは無理だと判断したのだ。残念ながらスキーは強制終了である。これからはバイクの季節だ。膝もバイクにのるのは問題ない。トランポ・ツーリングを満喫しようとおもう。

交換作業はプロにおねがいした。工賃は5500円。距離は117115キロ。昨年の12月に購入したスタッドレス・タイヤで4543キロ走行した。思っていたよりもすくない。重いタイヤを持ち運びしたら、また膝が痛みだしてしまった。
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三河屋食堂 鯉料理

2023年04月21日 17時41分41秒 | グルメ甲信越


2022年の8月。長野県佐久市の中込駅ちかくにある三河屋食堂にやってきた。佐久名物の鯉料理をたべにきたのである。12時すぎにつくと満席で、20分ほどまって席に案内された。人気である。



注文したのは洗いと甘煮の定食2500円だ。



鯉の洗いは、これまでたべた洗いとはまったくちがう一品だった。淡白で繊細。ほんのりと甘い後味。さばきたてだからこうなのだとおもう。鯉の洗いのイメージが一新された。わさびしょう油か酢味噌でたべるのだが、わさびしょう油がよく、酢味噌は香りが独特で口にあわなかった。洗いは贅沢に氷のうえにのせられていた。



鯉の甘煮。煮付けである。鯉を筒切り(輪切り)にしたものと、腹のすき身(あばら骨をそぎとった部分・骨付き)、内臓がもられている。ほかの魚では見ないY字型の小骨がおおいが、脂がのっていてトロトロだ。金目鯛よりもやわらかかった。鯉っておいしい。



はやの開きの唐揚げ。これは天然物だろう。ほんのりと野趣がにおった。養殖の鯉はくさみなどはいっさいなかった。



本場の鯉はちがう。またきたいとおもった。



店のむかいは鯉屋さんである。臼田鯉店。『2022佐久ツーリング』もどうぞ。
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2023スキー15日目八方尾根スキー場雪と強風で大荒れ

2023年04月16日 18時53分24秒 | スキー


2023年シーズン15日目のスキーに白馬八方尾根スキー場にいってきた。4月8日の土曜日からすべるつもりだったが、雨のち雪の予報なので、9日の日曜日に滑走することとし、8日の夕方からでかけた。長野の西友で買出しをして、オリンピック道路を白馬にむかうと、美麻から大雪となった。降雪は予報どおりだが、運転していて前がよくみえないほどの降りになった。



サンサンパーク白馬で前泊した。夜は刺身に唐揚げ、ホットドックで一杯である。



急激にひえてきたのでストーブをつけてすごした。2023年シーズン14日目の車中泊。



4月9日。日曜日。サンサンパーク白馬の朝。雪はやんで晴れあがった。これも予報どおりだ。気温は-5℃。



車のフロントガラスは雪でおおわれていた。



道路は凍結していたがこのあとすぐに溶けだした。



八方尾根第3駐車場に到着した。無料の駐車場だ。第3駐車場からゴンドラ駅まであるいて10分ほどかかるようだ。近くにいたスキーヤーにたずねると、10分でつくが、現在強風のためゴンドラはうごいていないとのこと。また、近くのスキー場ににげようとしても、おなじようにリフトはとまっているそうだ。それではあるいてもしかたがないので、車で待機することにした。

先日、日本スキー場開発という会社の株をかった。株主優待がついていて、来シーズンからスキー場の割引券がもらえるのだ。それが八方でつかえるのでやってきたのである。群馬の川場でも使用できるのだが、川場のコースはおもしろくないので、八方のゲレンデをみにきたのだ。



ゴンドラの営業開始は7時半からの予定である。HPをみていたがゴンドラはうごきださない。8時半にゴンドラ駅にむかう無料のシャトル・バスがきたので、これにのることにした。



ゴンドラ駅につくと、たくさんの人がゴンドラの運行開始をまっている。下のゲレンデの雪はとけてしまっているので、ゴンドラで上部にゆかないとすべれないのだ。



9時、10時とまつがゴンドラはうごかない。そこで駐車場まであるいてみることにすると、10分かからずにつくことがわかった。ゴンドラ駅のちかくに有料駐車場もあるのだが(1000円)、道がせまくてわかりにくいから利用しなかったのだ。



ゴンドラ駅にもどると11時からスプリング・フェスティバルがあるとのことで、抽選券をもらった。



兎平の強風がやまないとアナウンスがながれている。ゴンドラはもううごかないかもしれない。そうなったら温泉にでもはいってかえろうとかんがえていた。ちかくのスキー場が営業をはじめたようだが、大混雑しているとまわりの人がいっている。白馬47のようだ。

まっている人の中にJAPANとかかれたウェアーをきている女性たちがいる。日本代表の人かしら。



ユニフォームにはスノー・ジャパンとはいっていた。モーグルの選手のようだ。



11時からスプリング・フェスティバルがはじまり、白馬村のマスコットが希望者と写真をとりだした。



そしてオリンピックやワールド・カップで活躍した、上村愛子選手、渡部暁斗、渡部善斗兄弟のトークショーがはじまった。左が兄の暁斗選手、奥が弟の善斗選手だ。3人とも白馬村の出身で名誉村民とのこと。



トークショーをききながら昼食のおにぎりをたべた。



もうゴンドラはうごかないのではないかと思ったら、12時から運行が開始された。半日なのにリフト券の割引はなく、5500円の春スキーの正規料金だったのは納得がいかないな。遠くからきているから買ったが、不満だった。シニアも65からで私もひさしぶりに大人料金だ。それも割高にかんじるし、ハイシーズンのリフト券代も6500円とたかい。



ゴンドラ・アダムとリフトをのりついで黒菱ゲレンデの上についた。



雪はガリガリである。



まず兎平のフラットなコースで足慣らしをする。



ふたたびリフトで黒菱の上にもどる。ここは長野オリンピックの滑降競技のスタート地点とのこと。リフトは強風でしばしばとまった。怖いほどの烈風で、八方は風で営業できないことがおおいようだ。



黒菱の上が山頂ゲレンデだが植生保護のために閉鎖されていた。



2本目に黒菱ゲレンデのコブ斜面にはいった。雪の状態を確認せずにスタートすると、ガチガチに氷ったコブのあいだに昨夜の雪がつもっていて、しかも新雪なのにかたい。3ターン目か4ターン目に左外足から右足にのりかえようとすると、右スキーが雪にささった。それに気づかずに体をおとしてつぎのターンにはいったので、ささった右足がねじれて板がはずれ、転倒した。急斜面をすべりおちる。



もともと傷めていた右ひざをひねってしまった。痛いのなんの。これは大丈夫かと膝をおさえたが、疼痛はしばらくするとひいていってくれた。



板が上にささっているので急斜面をはいあがってとりにいった。



その後は兎平を右膝のようすをみながらすべる。



黒菱ゲレンデはきびしいので滑走する人がいなくなってしまった。



兎平のコブはゆるんできたので、ここをまわす。日本代表の女性選手たちもここのモーグル・コースで練習していた。当たり前だがものすごくうまいし、スムーズで安定している。



風はおさまった。リフトはアルペンクワッドと黒菱第3ペアリフトの運行ではじまったが、黒菱第2クワッド、スカイライン第2ペアリフトもうごきだした。パノラマのリフトもうごいていたようだ。スカイライン・コースには基礎の人たちがあつまっていた。



シャトルバスの最終が16時なので、15時半にゴンドラで下山した。スキー・スノボ・アプリのスノーウェイによると、リフト乗車14回、滑走14本、滑走距離16、6キロ、最高速35、1キロ、と記録されている。

シャトルバスにはのらずにあるくことにした。下りだから楽だろうとおもったのだが、板がおもい。やはりバスにのればよかった。長野県のスキー場は30年以上前に、志賀高原に草レースにいって以来だった。菅平や野沢温泉にもいったことがあるが、白馬はとおくて、ゆきたくてもゆけないあこがれの地だった。黒菱や兎平もいつかすべってみたいゲレンデだったのだ。そこに来ることができてよかった。

八方尾根には多彩なコースがある。しかも急斜面のロングコースがおおい。今回は下のゲレンデは雪がなくてすべれなかったら、来シーズンにまた来ようとおもう。町や温泉、周辺のスキー場も魅力的だ。ただ風だけが不安要素である。ここまで来てゴンドラがうごかないのはいたすぎるから。
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2023スキー14日目かぐらスキー場で春スキー

2023年04月07日 17時34分31秒 | スキー


2023年シーズン14日目のスキーに新潟県のかぐらスキー場にいってきた。



4月1日の土曜日にでて関越道の谷川岳PAで前泊した。夜は巻き寿司やから揚げ、サンドイッチなどで一杯である。2023年シーズン13日目の車中泊。



4月2日。日曜日。関越道の谷川岳PAの朝。昨夜はねていてあついほどで、冬がおわったことを実感した。かぐらのHPをみるとスキー場までの路上に雪はない。気温は-2℃とのこと。



かぐらのみつまたステーションにつくと、リフト券の販売は7時からはじまった。ひさしぶりに西武・プリンス・クラブのアプリをひらいて割引をうけようとしたら、会員番号がきえている。もちろん番号をおぼえていないから、ログ・インできない。これでは割引をうけられないぞ。それを窓口でつたえると、ポイントはつかないが、会員割引で1000円ひいてくれた。ありがたや。



ロープーウェイは2本目の便にのることができた。



ロープーウェイ、リフトとゴンドラをのりついでかぐらメイン・ゲレンデについた。雪はガチガチではなく、やわらかい圧雪だ。



気温は0℃くらいなのでジャケットをきてきた。かぐらメインゲレンデからスタートする。コブはかぐらコブ道場だけで、そこはまだ閉鎖されていたので整地をまわした。



かぐら名物の鯉のぼりもおよいでいた。



9時前に田代への連絡コースがオープンしたので、コブ・トレーニング・バーンにゆく。



ここに大き目の自然コブがあった。コブは人工的につくられたコブよりもピッチが大きく、やわらかいからすべりやすい。ここを滑りこんだ。



田代ロープーウェイ下のゲレンデに移動する。ロープーウェイからみて右のコースがいつも空いていて、浅いコブのラインがあるのだ。しかし今年のコブは深い。モーグルのコースが整備されているせいだろう。



モーグル・コースは新潟県スキー連盟が管理しているとあった。



田代ロープーウェイから見て左のゲレンデは土がでてしまっていた。何年もここに来ているが、こんなに雪解けがはやいのははじめてだ。



昼は田代ロープーウェイの休憩所でセブンイレブンのおにぎりと谷川岳PAで汲んできた清水だ。当日は春休みの日曜日で、子供たちなどの人出がおおかったため、11時までに食事をすませた。



田代第2ロマンスリフトは、ちびっこたちがおおいためにたびたび停止した。



コブ・トレーニング・バーンにもどってきた。



雪はゆるんでいるがザクザクではない。



コブをすべっていると暑くなったので上着をぬいだ。長袖Tシャツの上に半袖Tシャツをかさねたスタイルで滑走する。春スキーだよね。



かぐらメインゲレンデにもどったきた。さっそくコブにはいるが、ここはピッチのこまかいコブなので、足にきてしまった。



足をやすめるためにかぐら第5ロマンスリフトにのり、林間エキスパートコースにゆく。



木々のなかをぬけてゆく。



バックカントリーの雰囲気をあじわえるコースだ。



氷っていると板がまわらないのだが、ゆるんでいたのですべりやすかった。



かぐらメインゲレンデにもどってきた。コブ道場を滑走する。



パノラマ・コースや、



ジャイアント・コースにもいった。



最後はかぐらメインゲレンデで〆た。コブでは青年が板を折っていた。モーグルのすべりをする人だったが、スキーをおった人ははじめて見た。帰りのロープーウエイでは中国語ばかりがきこえて、中国人がこんなにきているのかとおどろいてしまった。



当日硫黄をまいていたが、硫黄をまくのもはじめてみた。それだけ今年は高温なのだ。硫黄をおとすために駐車場にもどると水で板をあらった。スキー・スノボ・アプリのスノーウェイによると、リフト乗車39回、滑走35本、滑走距離53、8キロ、最高速54キロ、と記録されている。
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スーパーカブではじまってカブでおわる

2023年04月03日 21時45分05秒 | バイク・旅の話題

     
ホンダのHPより


あがりのバイクはなににするか、という話題がある。人生で最後にのるオートバイはなにか、という話だ。すると、ホーク11だとか、ハーレーだ、などという的外れな答えがでていて、鼻白むことがある。そうではないだろう。あがりのバイクはカブなのだ。

人生最後のバイクは大型バイクだと言う人は、30か40くらいの若い人なのではなかろうか。この方たちはいくつまでバイクにのるつもりなのだろう。50か60くらいでバイクをおりるつもりなのか。そうではあるまい。バイク乗りは体がきくかぎり、オートバイにのりたいとおもっているはずだ。

私は生きていれば、80でも、可能なら90になってもオートバイにのっていたいとおもっている。そんな年になって大型バイクにのれるのか。のれるわけがない。あたりまえのことだが、人間は老いておとろえるのである。

大型バイクをあがりのモデルだと考える若い人は、老いたら人間がどうなるのか、想像もつかないし、そもそも考えたこともないのだろう。今の自分の心身の状態で、これがあがりのバイクにちょうどいいだろうとおもうわけだ。80や90になったときの体の状態を想像することは、たぶん若いとできないのだろう。


ホンダのHPより


年をとってゆくと、まず車にのれなくなるだろう。車体感覚がとらえられなくなって、視力もおとろえ、反射神経もわるくなる。事故をおこして、誰かに危害をくわえてはならないとかんじ、自動車からおりることになるのだろう。しかし、バイクはその先でもまだのれるだろう。体力がおちても、目がわるくなっても、車幅や前後長のみじかいオートバイならのれるはずだ。

それでも年とともに大型バイクにはのれなくなり、小型のバイクに移行するだろう。小型のオートバイでゆっくり走るなら、かなりおとろえても、人を怪我させるようなことにはならないのではないか。アクシデントがあっても、自分が傷つくだけですむのではなかろうか。それがあがりのバイクになるわけだ。


ホンダのHPより

私がはじめてのったバイクは、友人宅にあったスーパーカブ50だった。16のときのことだ。カブは原付だったが、そのパワーにおどろいたものだった。そんな人はおおいのではなかろうか。はじめてのバイクはカブでなくとも、スクーターなどの原付、というパターンだ。

釣りのことばに、フナにはじまってフナにおわる、というものがある。魚釣りは、家のすぐ近くでできるフナ釣りからはじまり、その後は磯釣りや船釣り、大物釣りなど、様々な方向に発展してゆく。海外に遠征することもあるかもしれない。しかし年をとって体がきかなくなったら、また自宅近くの川でフナをつって、釣り人生をおえるということである。

フナと川をたとえとしてつかっているが、海の近くの人なら、堤防で釣れるアジやイワシにでもなるだろう。山間の人なら山女になるのかもしれない。自宅のちかくではじまり、またそこにもどったおわるということである。バイクならカブやスクーターなどの原付ではじまり、そこにもどって終わるということなのだ。


ホンダのHPより


私はDR650のキックがふめなくなったら、セルつきのバイクにかえるとおもう。DRのエンジンをかけるにはかなりの力がいるのだ。そして大型バイクにはのれないとかんじたら、カブをあがりのバイクとしてえらぶつもりだ。カブはクロス・カブやハンター・カブではなくて、オーソドックスなモデルがいい。

バイクは、スーパーカブではじまりカブでおわる。小型バイクではじまり、小さなモデルでおわる。あがりのバイクはカブ、小型バイクなのである。

バイクはカブにはじまってカブでおわる。
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