開催日:2011年6月19日
参加人数:37人
天候:くもり時々晴れ
気温:19度(日本気象協会発表値)
梅雨まっただ中のこの時期、洗濯物はなかなか乾かないし、蒸し暑かったり肌寒かったり、過ごしにくいですね。この数週間は雨マークの週末が多く、今日のツーリングも行けるかどうか心配でした。前日の雨は夜半にはあがり、お天気もま(ん)ずま(ん)ずの様子。なにせ行き先がマンズワインの工場ですからね。
集合場所の関越道 三芳SAから、圏央道を経由して中央道に入ります。ここまでは、空はいまにも泣き出しそうで、ときどきウインドシールドに飛んでくる水滴に、『やっぱりダメか…』とハラハラしながら走っていました。
でも、談合坂SAに着くころには薄日が差すようになり、お天気の心配はひと段落。じつは今日は、高速道路の休日1,000円割引の最終日でもあって、渋滞も心配していましたが、小仏、相模湖、談合坂、笹子といった渋滞の名所もスイスイ。予定よりはやく勝沼ICを降りることができました。
途中の道の両脇のぶどう棚では、農家の方が袋掛けの作業に忙しそうでした。インターから10数分でワイン工場に着きました。バーベキューまで時間があるので、先に記念写真とお土産の物色です。ワインの試飲は、タンデムシートの方限定。ライダーな皆さんはぶどうジュースを試飲して、『これ、おいしいね。マンズマンズ(まずまず)だね』と言ったとか言わないとか。
お待ちかねのバーベキューの時間です。お肉はワインを飲ませて育てたという、その名もワイントン。柔らかくてジューシーなんだとか。おいしいお肉のお供にノンアルコールビールでもないものかと探してみましたが、さすがはワイナリー。ソフトドリンクのほかは、ワインだけでした。
おなかもいっぱいになったことですし、涼を求めて雁坂峠を目指しましょう。ワイナリーをあとにして市街地を抜け、山深くなるにつれて涼しくなっていきます。武田信玄も越えた日本三大峠のひとつ、雁坂峠を掘り抜いた雁坂トンネルは、全長6,625メートルで、一般国道のトンネルでは日本最長です。残念ながら(?)有料道路なので、通行料をまとめて払います。チケットを買う間、小休止。
トンネルの中は長袖でちょうどいいくらいです。路面は濡れていてキラキラ、テカテカ。スピード控え目で、慎重に行きましょうね。「出口 雨」の案内板に身構えて外に出ると、一面の霧。まるで風呂場かサウナに飛び込んだかのようです(表現力がなくてすみません)。しかし、ほんの数分走ると青空がのぞいて、路面も乾いています。
秩父市街に抜ける前に、滝沢ダムで休憩です。高さ140メートルの、埼玉県最大のダムです。ダムからは我々がこれから進むループ橋、雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)が見えます。手前の廿六木橋と手奥の大滝大橋のふたつの橋からなるループ橋です。
秩父市街までは、ほどよい下りとワインディングが続きます。秩父といえば、武甲山(ぶこうさん)の石炭石に由来するセメントが有名。チチテツこと、秩父鉄道の筆頭株主は太平洋(旧・秩父)セメントなんですね。武甲山の山肌は、バイクに乗りながらでもわかるほど削られています。武甲山を右手にしばらく走って、道の駅あしがくぼで休憩です。
ちょうどおやつの時間ということもあって、みなさんソフトクリームを頬ばっていました。さあ、解散場所までもうひと息。もう少しくねくね道が続きますから、最後まで気を引き締めて行きましょう。西武線に沿って299号線を進み、正丸峠を越えます。途中で谷底に落っこちたトラックもあって、景観に富んでいます。飯能市街まで来ると山道もおしまい。まもなく解散場所です。
降るか降らぬかと、空ばかり心配していましたが、カッパの出番なく走りきることができました。だいぶ蒸し暑くなってきましたが、渋滞に合わなかったのもよかったですね。7月は芦ノ湖方面へのツーリングを予定しています。当初、伊豆半島縦断を考えていましたが、距離と陽気と渋滞予想を考慮してプランを変更します。来月は箱根の山で涼を楽しみましょう。
Photo by Three village ・沼尻主水の助 /Text by Three village