5月定例 大井川渓谷ツーリングレポート

2013-05-28 16:55:14 | 日記

2013年5月19日(日)
参加人数:38名(タンデム3組)
天候ほぼ晴れ、後半は曇り

5月の定例ツーリングは大井川渓谷ツーリングです。海老名SAを8時スタートで距離も500kmを超える走りを楽しめるツーリングでした。数日前までは予報は雨、徐々に天気予報もよくなり、当日の朝は雲が多いものの穏やかなツーリング日和となりました。

海老名SAには我々ハーレーとスーパーカー(フェラーリ、ポルシェ、旧車、名車)のミーティングがあり、自慢のマシーンの展示場となっていました。

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今回の企画を担当されたTさんは富士山が世界遺産に登録されることを予測していたかのタイミングで、往路は東名高速道路から復路は新東名高速道路からの違った顔の富士山を楽しめる企画をしてくれました。

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復路では静岡SAのスマートICから新東名高速道路へ、こちらでも普段見れない大きな笠雲をまとった富士山を十分に堪能できました。

下の写真は今年の3月(2ヶ月前)の笠雲の富士山の写真です。今回新東名から見た富士山の笠雲もほぼ同じぐらいの大きな笠雲でした。残念ながら今回の富士山と笠雲をカメラに収める事ができませんでした。

富士山の雲と天候の関係の豆知識
富士山は単独峰であるため、湿気をふくんだ風が山に直接ぶつかり、高度を増すにつれて、いろいろな形をした雲があらわれます。富士山にかかる雲は古来より観天望気のよい指標となってきました。
観天望気(かんてんぼうき)とは、雲や風など大気の状態を観測し、天気を予測することです。富士山の雲は非常に顕著な現象を示すため、麓の住民は富士山の雲を見て天気を予測してきたのです。
富士山に発生する雲の中で代表的なものが笠雲とつるし雲です。「富士山が笠をかぶれば近いうちに雨」「ひとつ笠は雨、二重笠は風雨」など、麓には雲に関係することわざも多く残されています。実際、笠雲がかかったあとの天気は、24時間後までに雨となる確率を季節別にみると春秋が約70%、夏は約75%、冬も約70%と、統計からみてもかなり信頼性が高いと言えます。さらに、笠雲とつるし雲が同時に現れると雨の確率は約80~85%もの的中率になると言われています。

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富士川SA・牧之原SAで休憩を取り、相良牧之原ICから大井川沿いの国道を北上しました。新茶の香立つ新緑の山並みと大井川渓谷はツーリングに最適のコースでした。

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大井川と大井川鉄道沿いの国道をしばらく走るといかにもスリルのありそうな吊橋が掛かっています。走りながら眺めても幅の狭い足場板が敷いてあるのみで高所恐怖症の人は渡る事が出来ないであろう吊橋を目にすることが出来ました。つり橋は4箇所ほどあり、夢の吊り橋(長さ90m、高さ8m9、猿並橋((長さ96m、高さ11m)、久野脇橋(通称 恋金橋)(長さ220m、高さ11m)、両国吊り橋(長さ145m、高さ8m))全ての橋がスリル満点です。

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12時00分、予定通り目的地の大井川千頭駅に到着です。

鉄道に関する豆知識
千頭駅がSL列車の終点駅で、構内には復元設置された車両転車台があります。ここで機関車は180度向きを転換させるのですが、このシーンがSLファンにとっては大きな魅力だそうで、根強い人気をもっています。
千頭駅から井川駅までの井川線には、アブト式鉄道区間があり、「南アルプスあぶとライン」と呼ばれています。このアブト式で、アプトいちしろ駅の先1000分の90という鉄道日本一の急勾配を登るのです。
アブト式とは、開発者Roman Abt氏にちなんで名付けられた急勾配を登る工夫の一つで、スイスの鉄道でよく普及しています。
一般には碓氷峠が有名でしたが廃止されたため、今ではここ大井川鉄道だけで使われています。

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この歯型レールと、機関車の歯車をかみ合わせて急峻な地形を登ります。

大井川は、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」の歌でも有名です。江戸の防衛上の理由から幕府が架橋を禁止したため、人足による川越えの制度が敷かれ、明治に蓬莱橋がかけられるまで、大井川越えは旅の人々の難所でした。大雨で川越えができない時など、両岸の島田宿と金谷宿は大変な賑わいを見せたそうです。

島田市は、花嫁さんの髪型で有名な文金高島田や島田髷の発祥地だそうです。そして対岸の金谷市が、今回の大井川鉄道・SL機関車の始発駅です。

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この辺りは昔懐かしいレトロな郵便ポストをいたるところで見かけました。

明るい陽射しと爽やかな風薫る5月、新緑を求めて大井川渓谷の旅は最高でした。雨で中止も覚悟でしたが、天候も何とか持ってくれました。目にも鮮やかな新緑と、富士山とSL列車をおおい(大井?)に満喫できました。 

Photo/Text by Three village


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