10年が過ぎそして感謝始まる。

2007年02月13日 | kubotaroad
kubotaroadレコ発ワンマンライブのことを、書こうと思う。

久しぶりに緊張しました。
なぜ、こんなに緊張するのだろう?
この10年間、その中で私が参加して5年以上
じっくり温め、時々冷めてみたり、本当に色々あったけれど、今こうやってみんなに音楽を届けることが出来て本当によかった。
 
 今回のライブの答えは、
「続けることの喜びと、好きなことを好きな仲間と続けられる幸せを感じたライブでした。」

 ワンマンのライブの一週間くらい前かな、音楽療法の仕事で長野大学に行った帰り、音楽療法先輩に「君に見せたい場所がある」といわれ、上田市の無言館という場所に連れて行ってもらった。

この無言館とは、第二次世界大戦中、絵描きさんを目指していた学生さんの遺作が展示してある場所でした。無言館の扉をあけると、そこには、家族や恋人、故郷の風景が描かれたやさしくも素朴な温かい絵がかざられていた。やさしく、温かい絵だから余計に、胸にくるものがあった。

その中の一枚の絵のことをちょっと話したいと思う。

その絵のタイトルは『家族』である。

この絵は、戦後お兄さんが大切に保管していたものである。
絵を言葉で表現すると、とてもやさしさに溢れた裕福な家庭の家族団らんの絵であった。
この絵を描いた後に戦地へ。
絵の下にお兄さんのコメントが載せられていた。
「私の家族は貧しい農家に育ち、絵の描かれているような家族がみんなで集まり食卓を囲むようなことは、一度もなかった。弟は、家族の幸福を祈ってこの絵を戦地に行く前に描いたのであろう」
                     (記憶によるため多少文章がちがうかも)

私は、今自由に文化を楽しみ、音楽をみんなで楽しみ共有している。
これは、今の私にとって当たり前の生活である。
音楽が、平和をもたらす。とか、そんなことをいいたいわけでない、

自由に文化を楽しみ時には、悩み、表現することができることの尊さを改めて噛みしめている。

kubotaroadレコ発ワンマンの演奏中そんなことをずっと思っていた。

そしたら、自然に笑顔が溢れてきた。

メンバーもお客さん、スタッフもみんな笑顔。

うれしい。