ヒト君ロードは今日も行く『クリスマスの贈り物』

2007年02月01日 | kubotaroad
ゆうじとkubotaroadの音楽と出会ってから、はじめてのクリスマスだったかなぁ~。

 ゆうじに、はじめて演奏の依頼をしたのがこの時期でした。それは、病院でのクリス
マスコンサートで一緒に歌いたいという依頼でした。ゆうじは、当日にならないとわ
からないけど、歌えたら是非歌いたい。快く受け入れてくれた。

本番当日、ゆうじは、病院に駆けつけてくれた。

コンサートがはじまり、看護師によるキャンドルサービスであっという間に病室がキャ
ンドルの光に埋め尽くされる。とてもきれいで、それを見ていた患者さんの表情が今
でも忘れられない。

クリスマスコンサートは、病棟内のテラスにて行った。患者家族合わせて30人
くらいは来てくれた。明日退院という方から、あと、数日と言われていた方が家族と
参加されたり、それぞれの思いを胸にクリスマス会を楽しみにいている感じが、伝わっ
てきた。

中央に、ベットに寝たまま参加されている女性がいた。この方は、病状も厳し
く目も開かず、意識がもうろうとしていた。多分80歳は越えているであろう、家族
に囲まれ、僕たちの歌を家族みんなで聴いてくれていた。

たき火

襟裳岬

春夏秋冬

なごり雪

みんなのリクエストにあった歌を数曲演奏する。

なごり雪を歌っている途中、ベットに横たわっている方の周りに看護師が集まり、家
族は泣いていた。

何か大変な事でもおきたかと思い、歌を止めようとするが、他の患者さんが聴き入っ
ていたので、なごり雪を最後まで歌い続けた。

とても、心配になりながらも、何とか最後まで歌い、看護師に事情を聞きに行くと、

ベットに横たわり意識がもうろうとしていたあの方が、

私達の歌を聴いて泣いていたそうです。

これが、kubotaroadの再出発の日です。

今はもう、あの方はこの世にはいないでしょう。けれど、ふと、その時の出来事を思
い出します。

勇気をもらっている気がします。


 
 悲しみ隠している いつものあの場所で 涙溢れてきた 君も泣いていた。

             やっと心が動き始めた。

幼稚な声で、君が訪ねるのさ 「バラの咲いた場所はどこにあるのかな?」

幼稚な声で、僕が応えるのさ 「きっとすぐそばにあるよすぐそばにあるよ」



     「バラの咲いた場所はすぐそばにあるよ」