乃木坂46の西野七瀬(20)が、3月18日発売のニューシングル(タイトル未定)でセンターを務める。西野のセンターは昨年7月発売の「夏のFree&Easy」以来で、計3作目。大ヒット中のアルバム「透明な色」に収録された「ひとりよがり」では初めてソロ歌唱にも挑んだ。公式ライバル・AKB48を猛追する乃木坂のエースが向かうところは…?
――先日のセンター発表で名前を呼ばれた時、つらそうな顔をしていましたね?
「周りがどう思うか考えたくないんですけど、私は考えてしまうタイプなので…。あの時は不安が一番大きかったです」
――センターに決まってうれしくなかった?
「センターを目指して頑張ってきたわけじゃないので…」
――今は?
「発表の次の日から気持ちを切り替えて前向きになりました」
――センターは3作目になりますね?
「8枚目と9枚目の時と同じ感じじゃダメだと思っているので、自分の中で何かテーマを見つけたいと思っています」
――以前より成長した姿を見せる?
「少しでも安心して見ていただけるように頑張ります」
――大ヒット中のアルバムでは初めてソロで歌っていますね?
「自分の声、歌い方とあらためて向き合いました。今まではみんなと一緒に歌っていたので、自分の声があまり聞こえなかったんですけど、ソロは全部自分の声なので新鮮でした」
――あれだけ歌えればソロ歌手デビューできるのでは?
「いやいや、ダメです、ダメです、ダメすぎますよ(笑い)。歌うことは好きなんですけど、決してうまくないので…」
――歌手志望じゃないとすると、夢は?
「お芝居もやってみたいですし、映像作りもやってみたいです」
――映像作りというと監督!?
「監督もいいなと思います」
――小さい頃はよく漫画を描いていたそうですが、もともとクリエーター志向なんですね?
「作ることが好きです。お芝居もやりたいと思うんですけど、カメラに映る自分にあまり自信がないんです。やっぱり見る側としては、きれいな子の方がいいじゃないですか!?そういうのが気になるので、やっぱり出る側には向いてないかもしれないと思います」
――きょうのように写真を撮られるのは?
「私はよく顔のスランプに陥るんです。鏡を見て“きょうの顔はダメだな”って思う日があります。雑誌に出た時の写真とかを携帯電話の中に保存してあるんですけど、全部見直してみて“この時は良かった”って研究したりもします」
――今年の成人式で「人前でうまくしゃべれるようになりたい」と言っていましたが、トークは苦手?
「楽屋でみんなでいる時は伸び伸びしていて、めっちゃしゃべるんですけど、いざカメラとかの前で話そうとすると、なかなか思っていることを言葉にできなくて、途中で何を言っているか分からなくなるんです」
――でも、そのトークが苦手なところが西野さんらしくて、ファンにとって魅力なのでは?
「そう思っていただけたらいいんですけど、いつまでも話せないと恥ずかしいので…」
――だけど、やはり西野さんは自分の個性を大事にするという意味でトークがうまくない方がいいと思いますよ。
「タレントはトークが大事じゃないですか!?だから、そうじゃない方が自分にはいいかもしれないと思います。だから、やっぱり裏方ですよね(笑い)」
――北野武監督みたいな役者兼監督を目指すといいのでは?
「そうですね…。まず、どこかの撮影現場を見学させていただきたいです」
≪もしも英語なら…≫乃木坂のオーディションを受けたのは、知らないうちに母親が応募していたからだった。「ああ、そう…という感じでした。受かるわけないと思いましたから」と明かす。ただ、グループ名には興味を抱いた。「乃木坂って何!?英語じゃないんだ?面白そう!と思いました。グループ名が英語だったら、受けていなかった」と笑った。
◆西野 七瀬(にしの・ななせ)1994年(平6)5月25日生まれの20歳。大阪府出身。2011年8月、乃木坂の1期生オーディションに合格。12年2月、シングル1作目「ぐるぐるカーテン」でデビュー。14年4月発売の8作目「気づいたら片想い」で初のセンター。身長1メートル59、血液型O。愛称・ななせまる。