時給1000円で活動する「バイトAKB」メンバー43人が28日、東京・秋葉原のAKB48劇場で「“素敵な思い出をありがとう”~最後の本気バイト、劇場で見てください!!~」公演を開催し、アンコールを含め全22曲を熱唱した。
バイトAKBはアルバイト求人情報サイト「バイトル」で募集され、応募総数1万3246人から選ばれた50人が昨年10月から2月末までの契約期間で稼動。この日で“契約満了”となり、最初で最後となるバイトメンバーのみでの公演を行った。
公演前にはメンバーの方伊儀まどか(17)、佐伯美香(25)、高橋希良(14)、中川里菜(19)、西潟茉莉奈(19)、松岡はな(15)の6人が報道陣の取材に応じた。
昨年10月13、14日のバイトルCM撮影から劇場公演の前座、NHK紅白歌合戦など様々な舞台で“バイト”活動をしてきたバイトAKB。元4期メンバーでチームBに所属していた佐伯は、柏木由紀(23)と2人でユニット曲「てもでもの涙」を歌った初代メンバーだ。
昨年12月の「AKB48紅白対抗歌合戦」などで“コンビ復活”を果たした佐伯は、「柏木さんと一緒に歌ったのが印象に残っています。お互いこみ上げるものがあって…。私は6年前でしたけど、振りを忘れてなくて感じるものがありました。『久しぶりだね』と会話をしてからそのあとは私が泣いてしまって…。抱きしめられたこともありました」と振り返った。
バイトAKBは“卒業”するが、メンバーたちは夢を捨てていない。多くのメンバーは「第2回AKB48グループ ドラフト会議」(5月10日、有明コロシアム)の候補者オーディションに参加する意向。3月1日に都内で行われる3次審査(ダンス&ボーカル)を受けるという。
中川が「ドラフトを受けます。AKB48としてアイドルになりたい!」と言えば、西潟も「ドラフト会議を受けて、バイトAKBの経験を生かして頑張りたい」と宣言。高橋や松岡もオーディションへの意気込みを明かした。
また、方伊儀は「私はこれから(3月に行われる)NGT48のオーディションを受けようと思います。1期生ということで最初からいろいろなことをグループと一緒に成長していきたい。一員としてやっていきたい」と話し、10月オープン予定の「NGT48劇場」のスターティングメンバーに意欲を見せた。
一方、ドラフトもNGT48のオーディションも受けないことを明言した佐伯は「バイトAKBではメンバーの相談に乗ることも多くて、お姉さん的な役目を果たせました」と告白。その上で「裏で支えてくれたスタッフさんたちに感謝してます。私も裏方さんにチャレンジしたいという気がした。メンバーとしてやってきたことを生かせたら。マネジャーとかやってみたいです!」と、元AKB48メンバーとして初のマネジャー転身に名乗りを上げた。