イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「あれか これか」の大問題との関わり方!(愛の訓練 3/10)

2012-03-20 | 第九章「愛」

 昨日は、自分の意志決定について想いを巡らせた。学業、職業の選択、結婚、子育て、病気・・・人生は重要なことを決めなければならないことが少なくない。自分もそうだが、周りの近しい人も同じで、どこかで誰かが(自分も含め)「あれか、これか」で悩んでいる。

 私が9年前会社を辞めた時は、ちょうど生き甲斐の心理学を少しは学んでいたこともあり、心理学的にはよきアドバイスをいただきつつ進めることができたようだ。ただ、強い意志のもとにかっこよく計画し、実行していったかというと、決してそうではない。醜く右往左往したことも。

 でも考えてみれば、未知の領域に足を踏み入れるので、混乱はあっても当然。しかし、生き抜いてきたのはフォーカシングの次の手法が示唆的であるが、その時々に当たるべき問題を一つに絞り、進んできたのかなと、振り返ると気が付く(一度に二つの問題は凡人・私の場合、それこそ錯乱を招き、破滅を招くと思う)。

①いくつ悩みがありますか?

②一つを選んでください。

③それは、どんな感情でしょうか?上手く表現してください。

④最悪の事態を思い浮かべて下さい。できますか?

⑤逆に最高にうまく行ったときを思い浮かべて下さい。

⑥ゆっくり思いめぐらして、何か腑におちたことがありますか?

 私の場合は、会社を辞めるか辞めないかという問題。次に具体的に何をするかという問題。日々突然生じる問題への対応・・・そんな過程(ドアを開く)を経て9年たったようだ。

 そして、決断のドアを開くことも大事だが、そのあとのフォロー(つぎつぎとドアを開ける)の連鎖がとても大切だという気がする。そのためには、自分のプロセススケールの問題(判断を間違えない精神状態)もあるし、それによる現実的な吟味力も大切だ。

 愛の訓練 3/10

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親密になるのが、なぜ怖い・・・こんな傾向は何故生じるの?(愛の訓練 2/10)

2012-03-19 | 第九章「愛」

 人との関わりが健全か?それにより人生の幸福度が変わってくるように思います。そんなこともあるのか、関係の仕方で愛の正常を考察することが、プロセス・スケールの中に入っています(7つのうちの1つです)。

 ものごころがついてからは、いろいろな対人関係がありますが、親密な関係というのもたくさんあり、それは幸せな思い出となります。人それぞれだと思いますが、そうした幸せも長く続かず突然変化することがあります。

 私も小学校低学年のころ、考えてみればいろいろありました。近しい人の死別もありますが、転校等(アラスカに行った)で親しかった友達と別れるということなどもありました。そんなことで、こころの深層に、親しくなった後に大きな不幸が来るという経験から、どういうわけか親しくなるのを避けたいという傾向が生まれるようです。傷つきたくないということなのでしょうが。

 でも、そういう自分の傾向に気付くことで、変な傾向は治るようです。意識している世界もあるが、人には無意識の世界もあり、気が付くと改善するようです。

 ちなみに、カールロジャースのプロセススケール(関係の仕方)は本来7分類ですが、日常では次の3分類で十分のようです。底辺が悪い状態で、高辺が良い状態です。

 底辺:親密な関係は危険なものとして避けられる

 中辺:危険だという感じが減少する

 高辺:瞬間的体験過程にもとづき開放的に自由に関係をもつ

 心優しい人は、とかくこの傾向が生まれやすいとU先生の「生き甲斐の心理学」にあります。石川啄木の幼いころの初恋、持統天皇の幼いころの祖父の死や母の死。それが、その後の対人関係とどう関係するのか・・・そんなことも思いめぐらせます。

 愛の訓練 2/10

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<個性の美>なのに<変な人>と呼ばれるのは・・・(愛の訓練 1/10)

2012-03-18 | 第九章「愛」

 動物公園に行くと、生命は本当に不思議だなと思います。例えば、同じ哺乳類でも、空を飛ぶ蝙蝠(コウモリ)がいたり、軽やかに飛び跳ねて進むカンガルーやワラピーがいたり、殆ど寝ているコアラ(食物のユーカリとの関係があるようだ)。水中で生活をする動物、地中で生活をする動物、草食で体の大きい象、首の長いキリン、森にすむ霊長類もいろいろです。

 人間も、他の哺乳類と比べて、極めて優れた身体的特徴があるそうです。長時間走ることができるのは優れた特徴のようです(汗腺の発達など)。それゆえに、生き延びてきたのでしょう。

 カールロジャースの人格形成論(人だけでなく、有機体すべてに当てはまる部分もあるようです)の4番目は、ちょっと分野は違うかもしれませんが、この動物園の風景をみると似ているように感じます。

 <有機体は、一つの基本的な傾向と渇望をもっている。すなわち、体験している有機体を現実化し、維持し、強化することである。>

 人の個性も、こうした動物の進化形態に似たところがあるようです。現在70億人いるといわれる人間も、一人ひとり違う生育史を歩んでいき、そして個性がつくられます。そして、その個性の美は、特定の社会においては、ある個性は評価されたり、逆に評価されなかったりするものです。ちょっと残酷かもしれません。

 私がそれに気が付いたのは、7歳の時にアラスカに一年暮らした経験です。日本ーアラスカー日本。6歳から8歳にかけて、2度文化移動をしたことがありました。そして、海外で普通に自己表現することが、日本では逆に疎んじられたり・・・自分はそれほど変わっていないはずなのに、評価が違う。そんなことがありました。

 9年前に、私は28年間勤めた某外資系企業を退職し、全く違う業界で仕事をしていますが、そこでも28年間の生育環境を離れると、文化の差を感じました。それは、自分の個性について考える貴重な時でもありました。

 さて、自分の個性とは何か(これは、他人の個性を考える基礎にもなる)。これを考える上でとても役に立つ知識が生き甲斐の心理学にあります。

 個性を考えるときに気になるのは、自分は何か病的ではないかという不安ではないでしょうか。それについては、プロセススケール(これも、カールロジャースが発案した)という世界で愛用されている知見があります。これを理解するのは、やはり何年か修業がいるようですが、これを知っているかどうかで、随分違います。これから、プロセススケールをご一緒に考えてみましょう(愛の訓練としても大事です)。

 愛の訓練 1/10

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自由にはばたく意志を尊重する!(愛 10/10)

2012-03-17 | 第九章「愛」

 3月。日本の多くの企業や官公庁が年度末を迎えます。また、多くの学校も終業式・卒業式の季節です。そして、4月の大げさにいうと再生のために、人それぞれが自由意志で将来を決めていくときかもしれません。もちろん、変わらないという選択も(意外に気が付かないのですが)自由意志の一つの形態です。私も、皆さんと同じように、ささやかな意志決定を3月にしました。望むらくは、それが自己肯定・他者肯定の世界につながればいいなと思います(祈るのかな)。

 自由意志は、キリスト教では人間の意志は神でさえ尊重する神聖な領域と考えられています。いろいろな考え方があるでしょうが、傾聴やカウンセリングの基本も、この自由意志を尊重することがとても大事です。受容とは結局この自由意志尊重の別の表現かもしれません。お説教や権謀術策で相手を捻じ曲げるのは、つたない自分の経験でもいい結果を得ません。

 先日、多摩動物公園に行きましたが、鳥ばかりを見ました。鳥は三国志に登場する伽陀が考案した五禽戯の中にも登場します。優雅なコウノトリの無駄のない動きを見ていると、自然の凄さを感じます。

 次回からは、愛の正常と異常を考えるためにプロセス・スケールに触れます。いつもながら「生き甲斐の心理学」を座右の友としています。U先生に感謝です。

愛 10/10

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太極拳、気功、五禽戯から学ぶ愛!(愛 9/10)

2012-03-16 | 第九章「愛」

 昨日は、太極拳、気功、五禽戯のレッスンがあり参加した。講師は荒井じゅん先生で、実にすばらしい先生。ブログを書かれているが、最近台湾に行かれ、その時に美しい変身写真を撮られた。

 しかし、先生のレッスンを受けた後(受けている最中も)は、実に爽快である。先生は2008年の上海国際武術博覧会で24式太極拳金メダルを受賞された実力派だが、本格的に気功を中国で修業され点穴気功療法士もあられる。レッスンの時に気功のお話、陰陽のお話もされるが実に奥深い(初心者の私がどこまで体得できているかは別にして・・・)。

 生き甲斐の心理学の師匠植村先生も、太極拳の師範でもあるが、先日もブログで健康感のレファレンスは太極拳からといわれていた。初学者(初めて一年)の私にはまだ判らないとこだらけであるが、実際にレッスンを楽しんでいると、そうかなと信じてしまう。

 太極拳や気功、五禽戯の動きは陰と陽で説明される。私は心理学も勉強しているので、体の動きも、そうなら感情の動きも陰と陽に分けられるのかなと先ほど妄想をもち、ネットで検索したり湯浅泰雄先生の著書で調べたが、確かに感情を陰陽で説明する研究があるようだ。

 この愛のシリーズでも、錯乱感と統御感、安堵と恐怖など感情の不思議な性格を考察したが、これも何となく陰と陽の話に似ているようだ。例えば怒りと友好的感情が表裏をなしているように、感情の実態は決して一面的なものではない。

 太極拳と心理療法。関係ないようで関係がある世界のようだ。ご興味のある方は、うきうき太極拳に参加しませんか?

 http://ukiukiwac.ikigai.info/wordpress/

愛 9/10

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