イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

傾向と対策!(傾向と渇望 1/10)

2010-10-16 | 第三章「無意識の世界」
 先日、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊先生のドキュメンタリーを見ていたら、東京大学の学生で専門課程に進級するときに、風呂場で自分が馬鹿にされた悔しさから、一ヶ月の猛勉強で難関の物理学科に合格した話があった。その直前に山を掛けた話があったが、とても面白かった。

 自分も高校受験から始まり、大学、入社、資格試験など結構受けた。失敗も、特に大学受験は結構したので大きなことは言えないが、受験に成功するためには何が重要かは、段々掴めてきたようだ。昔、傾向と対策という、受験参考書があり、私もお世話になった。参考書の中身は兎に角、その傾向と対策という商品名は実に良くできていると思う。やはり、試験の傾向をつかむこと。さらに自分の傾向を掴むことが特に重要だと思う。自分がどういう問題を間違えるか、それが判れば合格に俄然近ずく。一番つまらないのは自己満足(自己欺瞞かな)で勉強することである。

 さて、試験の話はこれくらいにして、自分の傾向について考えてみたい。自分の性格、短所と長所などを考えると何か嫌になるが、傾向について考えるのは意外に抵抗が少ない。ただ、自分ではなかなか気付かない、信頼できる人の一言などが、意外と気づきのポイントとなる。

 細かい、自分の傾向を考えるのも良いが、今までの人生全体での傾向と、その原動力としての渇望を考えてみるのはどうだろうか。今日は、のんびりと楽しく(こころの問題を扱う時はこれが重要。無理は禁物)自分の傾向と渇望を考えてみよう。

傾向と渇望 1/10

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五感をふかめる! (五感を豊かに 10/10)

2010-10-15 | 第二章「五感と体感」
 実は最近、論文を時間がある時に書いている。そして、その中の一つのテーマが≪五感と体感≫なのである。こころの問題を学んでいくと、≪五感と体感≫がとても重要なことに気付く。

 心理学やカウンセリングは難しいと引く人も、音楽療法、芸術療法、アローマセラピーなど五感に関係する、ケアには興味をもたれるようだ。ただ、こころの問題を扱うのなら、きちっとした理論(世界に通用する)を持っていないと、どうかなと個人的には心配だ。

 五感と体感は、その個人の生きている証しとも言える。そして、近頃思うのだが、五感や体感は深めることができる。音楽を通じて、美術や芸術、あるいは趣味を通じて、お料理など生活の中から深められることもあるだろう。

 ただ、深めるためには元となる思想や教えが必要だとも思う。西欧では、宗教といえばやはりキリスト教である。日本では、どうだろう。縄文からのアニミズムなのであろうか。仏教や儒教の影響も大きいだろう・・・日本は決して宗教的でないとは思わない。しかし、最近の物質尊重は心配だ。
 
 健全な思想があり、永遠に繋がる五感と体感がある。健全な思想、宗教とは何かをもっと考える必要があるのではないだろうか。

五感を豊かに 10/10

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五感のおさんぽを公園で!(五感を豊かに 9/10)

2010-10-14 | 第二章「五感と体感」
ちょっとした空き時間に公園に寄ることを50歳代で覚えた。昨日は夕方近くに、都心の新宿御苑によってみた。
お目当ては、フランス式庭園の薔薇であったが、近くに池があり、サギやカモなどの野鳥がいたりする。こんな池があったのかと驚いたりする。人間は不思議なほど、見慣れた公園であっても、いろいろなものを見落とし意識化できない存在だ。

 さて、フランス庭園では、大木に成長したプラタナスが黄葉しはじめていた。大きな葉が何か楽しい。落葉し、地面に落ち葉がふっくらとするほど積もっているのを見て、何かほっとする。薔薇は、毎年見ているが、今年はご婦人たちに混じって、しっかり薔薇の花の香りを嗅いだ。本当に良い薔薇の香りにうっとりする。男が薔薇の香りを嗅ぐのは、ちょっと恥ずかしいが、その価値は充分ある。

 人間の五感は実に不思議である。五感を伴った記憶は、深くこころに刻み込まれるようである。また、今ここにという感覚を鋭くし、何かその現在という収束点から、無限の宇宙を体感させてくれるようである。

 薔薇ついでで、有名な詩人リルケの詩から。

 ≪幸福な薔薇よ、おまえのすがすがしさが
  ともすればわたしたちをこんなに驚かすのは、
  おまえがおまえ自身のなかで、うちがわで、
  花びらに花びらを押しあてて、やすんでいるからなのだ。≫
  (世界文学大系 筑摩書房 手塚富雄編 195-196P)

五感を豊かに 9/10

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奈良のお勉強は楽しい!(五感を豊かに 8/10)

2010-10-13 | 第二章「五感と体感」
 10年前に≪生き甲斐の心理学≫で心理療法やカウンセリングを勉強し始めた時、まさか奈良の勉強をするとは思っていなかった。

 今年は平城京遷都1300年。いろいろな催しもあり盛り上がっている。奈良を勉強し始めて気がつくのは、6-7世紀から10世紀ごろまでに、日本の基本的な国家の基盤が作られたこと。そして、その恩恵を今尚、日々受けているということがある。
 
 例えば日本人は公の場では年号を例えば、平成二十二年のように使うが、年号の使用は701年の大宝律令の時からほぼ始ったようである。持統天皇の晩年の時代である。

 日本人の心というか、文化も奈良時代に原型が明確にされたようだ。古事記や日本書紀、万葉集・・・
アフリカ大陸から現世人類が、5-6年前に世界に散らばって行ったということは、遺伝子の研究などで、今では常識となっているが、ユーラシア大陸の東の突端(今は海で隔てられているが)に、それこそ生物多様性のスポットに文化が本格的に花開いたのだ。

 私の机の周りは、最近は奈良関係の本ばかりである。歴史の本もあるが、小説も結構多い。マンガもある。心理学での他者分析の勉強もあり、人物研究は大切なのだ。

 持統天皇、天智天皇、天武天皇、藤原不比等、・・・・

 人物研究の材料は、生き甲斐の心理学で学んだ智恵である。ストレス曲線などの感情。こころの状態を表すプロセススケール。現状吟味力、フロイトの14の防衛機制、アイデンティティの統合、自己実現の問題、思考・感情・行動の状態・・・勿論、性格形成論や病理論も重要。

 現代の心理療法の智恵がそのまま古代の人にも使えるのが不思議である。日本人の五感と体感をもっているからかもしれない。それに、同じ日本に住んでいる。

五感を豊かに 8/10

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生物多様性の国に住む幸せ、と五感・体感!(五感を豊かに 7/10)

2010-10-12 | 第二章「五感と体感」
 昨日は、多摩川沿いの公園などでのんびり過ごした。府中の郷土の森で、萩のトンネルを通ったり、明治の茅葺屋根の民家を味わったりした。また、聖跡桜ケ丘の交通公園の近くのバードウォッチングのスポットなどにも寄ってみた。

 何とも言えない、萩のトンネルを抜ける心地よさ。コイが泳ぐ様が観える澄み切った川。時折、日本古来の楽器の奏でる音色が聞こえたりする。暑かったが、五感体感が心地よかった。

 さて、最近NHKテレビなどで、沢山の生物多様性関係のドキュメント等が放映されている。知らなかっただが、日本は海も陸も生物多様性を誇れる国なんですね。例えば、秋の紅葉・黄葉の多様性(森が豊かなのですね)は世界でも珍しんです。海流も親潮・黒潮がぶつかり、豊富で多様な海洋生物(植物プランクトンを含む)を育む。

 そんな背景があるので、古来から日本人は豊かな五感を楽しむことができたのだろう。例えば万葉集からの定型詩の伝統は素晴らしい。分厚い俳句の歳時記を見ても、まさに生物多様性があるからなのだろう。

 そして、その伝統が、日本独自の文化となっていく。汚れと禊ぎ、もののあはれ、甘えの構造・・・。今は日本の古代の勉強をしているが、日本人のこころの健康を考える上でも、大切なことだとつくづく感じている。

 まあ、難しい理論はともかく。好きな芸術や趣味をとおし、日本人の先輩や祖先たちが、どのように五感を楽しんできたかを知ることは本当に楽しい。

五感を豊かに 7/10

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