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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

良質の愛の傾聴を受ける!(愛の傾聴 3/10)

2010-10-28 | 第三章「無意識の世界」
傾聴を成り立たせるためには、幾つかのポイントがあるが、今回は初めて自分が傾聴をしてもらった経験を述べてみたい。傾聴の体験談はあるようで、意外と少ないからである。

 その時の傾聴は、日本ではとても有名なフォーカシングという手法を使っていた。これは、余り人に話したくない問題でも、詳細を話すことなく進められる傾聴(カウンセリング手法といったほうが良いかもしれないが)で、優れた方法であると思う。自問自答(一人でも)で出来る方法でもあり、人に向き不向きはあるが(何でもそうであるが不向きな人もいるので、その時はやめる)、とてもお薦めである。

 始めての体験は、春の日差しが暖かい、U研究所のカウンセリング勉強会の会場であった。すでに充分親しくなった方ばかりで、サラリーマン生活の中でオアシスのようであった。その時、とても貴重な体験ができた。それから10年近く経った今でも、深い感動をもって思い出すことができる。印象は次のようであった。

1.傾聴者(カウンセラー役、リスナー役・・いろいろな言い方があるが)は優しい支援者。自分が何を言っても良いという雰囲気。

2.傾聴者は、自分がゆっくり考え、言葉を選び話す為に間を大切にしてくれた。愛とは何かを知っているひとなのだろう。

3.自分の問題は、自分でも解決できない問題であり、その問題に一緒に取り組んでくれたと思う。

4.フォーカシングなので、言いたくないことを言わなくてよい。ただ、何を言っても受け入れてくれそうであった。

5.自分の感情の詳細を理解してもらった。また、自分の感情を真面目に考えたのは、初めてであった。世の中では、悩みや問題は本人の思考と行動に興味を集中しがちだが、感情という側面をとても大切にしてくれた。また、悩み解決の中に占める感情の大きさが如何に大きいかが判った。

6.傾聴者は自分のことを大切にしてくれた。

7.当時、自分の持っていた悩みは結構大きかったが、それに対する回答が自分の中から湧き出してきたようであった。なにが邪魔していたか・・・恐らく、抑圧や知性化などの防衛機制であろう。

傾聴とはどんなものか、特に体験者の側からみて記した。

最後に、当時傾聴していただいたKさんに、こころよりお礼を述べたい。

(写真は、多摩動物園の水牛。ちょっと人気がないようで、ひっそりとしたところに居ましたが、とても存在感がありました。セイタカアワダチソウが静かに傾聴しているのかな?)

愛の傾聴者 3/10

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