プロセススケールの3番目は「不一致」。これは、<深層心理での本音>と<意識や言葉>が一致(「生き甲斐の心理学」植村高雄著 P40)していないのに気づかないのが(底)。すぐに気付くのが(高)ということだ。
さて、世の中には四文字熟語があり、時々真理をついていてハッとすることがある。その中に面従腹背という言葉がある。この言葉で、サラリーマン時代のことを思い出したりする。生き延びるために、顔では従っているようで、本音は別のところにある。そんな時も振り返ってみるとある。
面従腹背は、この「不一致」尺度では、本人が気付いているので健全と見るべきなのだろう(倫理的に良いかは別にして)。あるとき、Aさんはプロセススケールで全体的に底の状態で、元気の無い様子でだった。Aさんは上司のBさんに、人事面の扱いで冷遇されていたようです。ただ、Aさんは昔の会社の社風(そのころは随分かわりつつあった)が身についているのか、あるいはBさんと昔から馴染みがあったのか、あるいはBさんが巧みにAさんと接していたのか、AさんはBさんに対して面従腹背というのと反対に面従服従でした。
ある日、Aさんは気の合う女子社員2人と昼食後、談笑していました。その中で、Bさんの話題が出てきて、Bさんの素顔の話がでたのです。女子社員の鋭い感性と優しさもあったのかもしれません、突然Aさんは深層でBさんを嫌っていたことに気づいたのです。
Aさんは、この気づきで立ち直って面従腹背となったようです。この浅好深嫌(勝手な造語)や反対の浅嫌深好に気付くことは、心の健康で大切。勿論、厳しい環境で生き残るにも。
自分と関わりの深い人達であればあるほど、例えば、家族であったり夫婦であったりという関係の中で、知らず知らず倫理道徳等で自分を縛り(あるいは縛られたりで)、深いところの本音が判らなくなりがち。
自分の本音をどう大切なひとに伝えるかという大問題は別にあるが、本音をキャッチし、それを受け入れることはイキイキと生きるうえで大事。
(イキイキ度 4/8)
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