イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

無謀な退職決意!

2007-07-10 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

2002年の春、私は一年後にサラリーマン生活をやめ退職しようと心に誓った。そして、生き甲斐支援の心理学の勉強をしながら、一年かけてカウンセリングの8つの理論を勉強し、退職を固めるための自問自答の論文を書いた。

そして、予定通り、某日退職希望の電子メールを送った。決意はゆるぎないと思った。

私の退職の思いは、溯ること1996年のライフプラン研修の4日間による。キャリアの棚卸し、資金計画、生き甲斐の創出などをまじめに系統的に考えた。

当時は、企業で培ったキャリアを生かし、そのキャリアパス上で仕事をしたいと考えていた。その後、さまざまな経過があり、人のケアに関する仕事を、残りの人生でやりたいと思うようになった。

そんな私であったが、実際に蓋をあけてみると、さまざまな予想外の反対意見等があり、動揺した。思わず錯乱して、退職を取り消そうと行動をしたことがあった。たまたま、その方が不在で当初の計画通りに事が運んだのが実情だ。

私は、意思決定でしているようで、本当は小さな存在。謙虚に謙虚にならなければと今では思う。

キャリアパスを使えば、経済的に有利だし、あるいはある意味で人の役にたつかもしれない。ただ、自分の本音に忠実に生きれない場合は、キャリアパスを無視するのもあってよいのではと思う。

生き甲斐の心理学の普及、人のケアに関わる仕事をこの4年間してきたが、オロオロすることはあっても、後悔はしていない。

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(アカツメグサの野原)


4つのトゲのあるバラ!

2007-07-09 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

テレビであやめの花が、鹿に食べられる被害を知ったが、サンテグジェペリの星の王子様に出てくる羊も花を食べる。

サンテグジェペリの星の王子様で一番引かれるキャラクターは、星の王子様が愛する、4つのトゲを持った花(薔薇)である。

ぼくの花ははかないんだと王子は考えた。世界から身を守るために、たった4本のトゲしか持っていない!(集英社文庫 サンテグジュペリ著 池澤夏樹訳80ページより)

薔薇の花とトゲ。いつもこの不思議な矛盾に興味を覚える。花がひきつける愛や魂を象徴するのに対し、トゲは拒絶する強い意志を感じさせる。

トゲは拒絶する強い意志あるいは殺意のような負のエネルギーまで感じさせる。しかし生きていくことを選択していくには、こうした意志も必要なのである。

先日亡くなられたこころの優しいAさんは、若いころ食に関する学問を学んだという。

生きているモノを殺し食べていく人間は、本質的にどこかで罪を犯している。長い歴史を持つすべての伝統宗教が、食に関して教義をもつのも不思議でない。逆に食に関して感受性を失った文明は異常である。

生きていることはどこかで罪を犯しているという、原始の世界から人間がもっていた感受性。Aさんから、私は学んだように思う。

トゲの代償として、生きて美しい花を咲かせる薔薇。

私たちのいのちは不思議なバランスの中で息づいているのだ!

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私は何処にいるのか?

2007-07-08 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

複雑な現状の中で、何をするか何を選択するのかを考える時、問題を綺麗に整理し、問題を洗い出し、質のよい実行計画を作ることはとても重要である。

学生時代から数理統計学、品質管理手法、KJ法などに興味を持ち、実社会に入ってからも仕事の中で品質管理手法はよく使ってきた。

生き甲斐に関する問題や複雑な問題を整理するときに、こうした手法を取り入れ、重要な要因を分析したりするのは良いようだ。

手法といっても、基本は鉛筆と紙で適当に問題を図示することがポイントで、自分なりにわかる図でもよいことが多い。最近はパソコンソフトで、簡単に絵も書ける。

もちろん、文章だけでまとめることで済むこともあるだろう。要はうまく自分が何処にいて、何をすればよいかを記述することである。そして関係者とのコミュニケーションに役立てることが大切である。

今日は、マルチーズの子犬の受け入れの件で家族で話し合う。そのとき、問題を整理でき、家族の合意のもとで新しい子犬をケアできればと思う。

思考・感情・行動の中の思考をきちっと回すことは、意外に重要だと思う。(意思決定3/3)

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星の王子様の観たもの!

2007-07-07 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

2-3日前から、娘から借りて、「星の王子様」(集英社文庫 サンテグジュペリ著 池澤夏樹訳)を読んでいた。

カトリックのフランスで育ち、飛行機に乗り44歳の若さで亡くなったサンテグジェペリの物語である。

砂漠で墜落して星の王子様に出会うのだが、4日目の朝の星の王子様との会話。

・・・だからそうしたいと思った時はいつでも夕暮れが見られる。「1度なんかね、ぼくは44回、日の沈むのを見たよ!」そう言ってからきみは付け加えたー「ほら、淋しいときほど夕日を見たいって思うものだから」・・・(同書 35ページ)

小さい星の上で、夕日を見るために椅子をずらし夕日を見続ける星の王子様のイメージは楽しい。

昔、海外旅行をしたとき夜間機内から、ずっとオリオン座を見続けたことを思い出す。航空機で地球の自転速度と同じで飛べば、理論上夕日を見続けることもできるのだろう。

昼と夜の境界である、夕方。二つの相反する世界のせめぎ合う境界の夕方。そしてそこで、美しい夕焼けが観られるのだ。

普通は一日に一回しか見られない夕日。星の王子様は44回椅子をずらせて観た。

知人のAさんが遠く異国の地で亡くなった。Aさんは44回椅子をずらせて夕日を観るタイプの活動家であった。(意思決定2/3)

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人生の選択での好き嫌い!

2007-07-06 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

生き甲斐の心理学を勉強を始めてから、孤独の中でオロオロしつつ人生の選択をする機会が何回かあった。

選択をする場合は、どちらを選ぶにせよ選択に賛否両論が必ずあるものである。選択Aの良いところ、悪いところ。選択Bの良いところ、悪いところ。

サラリーマン時代は、結構損得や合理性を優先していたが、今、生き甲斐の心理学を勉強を始めてからは、自分の感情「好きか嫌いか」も大切にしている。

「好きか嫌いか」は「怖い怖くない」と並んで、原初感情のひとつとされている大事な感情である。

不思議にも、心の奥底に流れる感情が実は嫌いであっても、ふっと好きだと逆に判断してしまうことがあった。もちろん結果は良くない。じっくり考えてみる事柄でもある。

選択A、選択Bを具体的にしっかり、時間をとってイメージすると、何となく本当は好きか嫌いかがはっきりするように思う。

心の奥底で嫌いなことを変に我慢したり。あるいはどこかで感情を偽って理解すると、無理が来る。もちろんきちっと嫌いを承知で選択することも考えられるけど。

本当に重要なことを決めるには、弓と同じで自分を無にし、今ここでの五感を大切にして謙虚に、謙虚に祈るのだろうか?まだ判らないことだらけだ。(意思決定1/3)

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