イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

元気になる!「生き甲斐」と「美味しいもの」で・・(リモート時代と縄文と私 5/10) 

2020-07-04 | 第七章「光と復活体」

 何となく疲れたなと感じたとき、どうしたら元気になれるか?自分を真の意味で大切にするという問いかけでもあるが、いくつかの方法を自分なりに持っていると良いのだろう。

 U先生の「生き甲斐の心理学」では人間を、身体と生育史からなる心と魂を分けて思索することが多い。元気ということを考えても、例えば身体を考えてしっかり睡眠をとる。一日の中で宗教や哲学に静かに触れる時間を確保する。気になっている自分の過去を肯定的に解釈し直してみるなどがあるかもしれない。

 しかし、疲れているときは、ごちゃごちゃ考えるより心をゆるせる人と食事を楽しむこと。それから、趣味を楽しむことを思い出したらどうだろうか。

 雨降りの毎日で憂鬱であったが、7月2日は朝から気持ちの良い快晴。そこで多摩川の西岸(国立、立川方面)を散策した。私が住んでいる八王子市の東南部の丘陵地から浅川、多摩川の低地を越えて万願寺周辺へ。昼過ぎで日差しはコロナを焼き尽くすほど強く、風も気持ちよく吹き帽子が飛ばされそうだった。肌を流れるような風は気持ちが良い。多摩川沿いの道を歩きつつ白爪草の花を摘んだり(オジサンがである)、集団で昆虫を食している鳩を横目に楽しんだ。

   

 しばらく川下の方向に歩くと、昨年の台風で大きな被害を受け何ヶ月も通行止めになっていた日野橋が見え、さらに歩くと根川貝殻坂橋。こんな場所があったとはと驚いたが、このあたりは土を掘るとハマグリの貝殻がたくさん出たことから、このような名前がつけられたそうだ。

    

 今では当然ながらハマグリなど採れる環境ではないので、縄文時代の海進時に祖先たちが残したもののようである。海進の時とはいえ海から結構遠い。どのようにハマグリが育ち誰によってこの地にもたらされたのだろうか。東京都教育委員会の遺跡地図(ネットで見られる)で調べてみると、貝殻坂周辺は遺跡ではないものの、このあたりから川下は縄文遺跡が帯状に連なっていて貝塚のようなところがあったのかもしれない。

 川沿いには縄文時代だけでなく、こんな文化財も。日野橋周辺は若い頃から何回も通ったが、このような場所があることに気づくことはなかった。

     

 しかし、私の頭の中は縄文だらけ。縄文の遺跡周辺を歩いているともう怪しくなる。何でこんなに縄文好きになったかを考える。成育史を紐解くと何となくわかる。新宿区四谷坂町で育ったが、そこも縄文の三栄町遺跡がそば。祖父の代では近くに小川が流れ狐がいたり、ヤマブドウがあったという。そんな環境で育った私は、小学校の高学年になると天文や地学に興味を持ち理系指向になっていった。しかし、中学校に入ってすぐに奇妙な小説を書いたりしたものの、中学2年の国語の成績は5段階評価の2。しかし、地学部で文化祭の時は火山のシミュレーションをしたりし楽しんだ。その後、高校生ごろから古代の歴史にも興味を持つようになったものの別の道に。考古学に早く出会えばまた違った人生になっただろうが、60歳を越えるころから縄文に目覚める・・・

 臨床心理学者であるがノーベル平和賞候補にもなった、カール・ロジャースの人格形成論の命題4は「有機体は、一つの基本的な傾向と渇望をもっている。すなわち、体験している有機体を現実化し、維持し、強化することである」。個性とかミッションとか生き甲斐などを考える上で大事な人間観であり、私はこんなであるが皆さん一人一人も違った傾向と渇望を持たれていると思う。忖度人生をやめて自分にとって自然な生き方を見つけることは大事なことだと思う。

 話を戻そう。今回の目的地は国立市のくにたち郷土文化館で縄文の展示見学が一つであったが、その展示を見る前に実際の遺跡にも寄ってみたかった。なんと言っても目玉は緑川東遺跡。縄文中期から後期初頭を中心にした遺跡で敷石住居といっしょに4本の1mを越える石棒が完形でてきた。しかも付随して地元の加曽利EV式の土器だけでなく、地元で作った関西系の中津式土器と北白川式土器まで。これは4500年頃のもののようだが、この時期は近くの立川市向郷遺跡の環状集落が崩壊し、住居が分散化する時期になるようだ。(開館20周年記念秋季企画展 くにたち発掘 くにたち郷土文化館2014年参照)

 縄文時代中期末から後期初頭の激動の時代。今のリモートの時代にもどこか通じる激動の時期。川沿いの道から北上し緑川東公園を目指す。途中の道ばたでオジサンがトウモロコシを売られていた。声をかけると先ほど採れたトウモロコシで、取れたてなので美味しいとのこと。採れてから半日以上たつとまずくなるので早く食べてとのことだった。緑川東遺跡の話やくにたち郷土文化館までの道を教えていただいた。楽しい会話は縄文ツアーのごちそうでもある。

   

そして、文化館近くに。お隣の南養寺も縄文中期の深鉢など有名なので入らせていただいた。

  

最後に、くにたち郷土文化館に。立派な石棒や縄文時代の遺品を見学し(中は写真撮影禁止)帰途についた。

  

帰ってから、先ほど買ったトウモロコシをあつあつでいただいた。確かに甘みが違い採れたては最高であった。美味しいものを五感体感全部で味わっていただく。これは元気の素であることは間違いない。映画、バベットの晩餐会ではないが、美味しいものをいただくというのはめったに味わえない幸福感への近道なのである。

縄文時代の食については、調べてみるといろいろなことがわかって来ているが、それが美味しかったのか否か、そのあたりが一番興味があるがよくわからない。ただ、自然は今以上に豊かであり、数百種類の植物や何十種類もの動物・魚介類を深鉢で煮たりしているので、祭りの日などはきっと今以上に美味しいものを食していたのだと思う。それがどんな味だったのか。そして、どのように祖先は元気づけられたのか。かなり繊細な味を楽しんだのではと思うが、それはどんなものだったのか。楽しい妄想はつきない。

リモート時代と縄文と私 5/10 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

 

 サンプルもあります。

 
縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂
森 裕行

 

  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら!

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。

 

 

 

 

 



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。