童謡の「ちょうちょ」の懐かしい歌。
ちょうちょう ちょうちょう
菜の葉に とまれ
菜の葉に あいたら
桜にとまれ 桜の花の
花から 花へ
とまれよ 遊べ
遊べよ とまれ
多摩動物公園の昆虫園は、蝶が舞う温室に入場し観察したり写真を撮ったりできるので、時々訪れる。その中にいると、「ちょうちょ」の童謡を思わず彷彿し楽しくなる。ずっと止まっていて寝ているような蝶も中にはいるが、たいていは歌詞のように花から花へ楽しく飛んでいる。
私が幼かった時。自分の家と祖父母のいる家の間に中庭があり、そこの花壇によく蝶が飛んできた。そのころの何か愛の原型に触れるのだろうか。
さて、今日は、愛の原型のテーマでなく(大切なテーマであるが)、思考・感情・行動をテーマにしている。
ちょうちょの「花から花へ」、いろいろ面白いことを発見する。U先生の「生き甲斐の心理学」は臨床系の心理学をベースにしているが、その中の重要な切り口に思考・感情・行動がある(世界で愛用されている切り口)。ただ、テキストを開いて気付くのだが、直接、思考・感情・行動を説明している部分は少ない。誰でも読めば判るようなこととも言える。それで、自分で考えてみると、この思考・感情・行動は人のこころやパースナリティを理解するための大切な3次元空間のように思える。
蝶に人間のような思考や感情はないかもしれないが、この三次元空間(思考・感情・行動)で、花から花へを見ていると、私にとっては、人生のイベント(就職や結婚など代表的)の中で緊張と弛緩を伴いつつも、思考・感情・行動が好循環で流れ、幸せを実現していくように感じられるのだ。
確かに、世の中には、思考・感情・行動の悪循環もある。自らの経験を再プロットしてみると、花から花へではない地獄も見たこともある。でも、蝶でさへ花から花へ自然に移動するように、自分の中にも潜在的に花から花へ飛ぶ力もある。だから今まで生き抜いてきた(生かせていただいた)ともいえる。
思考・感情・行動 3/10