自分の好きなことを、職業に反映できれば、好きこそものの上手なれで素晴らしいことだと思う。
ただ、幼い頃からの成育史に影響されて、進路を決めたり職業を決めたりする回り道が自分の人生ではあったようである。
高校生のころは受験もあったが、自由と自主・自律を大切にする校風であったこともあり、良き先生にも恵まれ、学生生活を楽しみ好きな勉強もした。
後に理工科系の進路を選んだ私であるが、古文や歴史、倫理社会なども先生のお人柄などに影響も受け、楽しく勉強した。その影響で、理工科系に進学してからも、文化系領域の心理学などに惹かれ今に至っている。
先日、生きがいの心理学の勉強会で、源氏物語を急遽勉強し始めたが、それから源氏物語の世界にはまってしまい、本を大量に購入してしまった。想えば、高校1年の時にT先生の講義を受け、古典に興味をもった。T先生は源氏物語の研究もされていて、特別講義が早朝にあり、何回かい参加した記憶もある。ただ、原文の解釈中心で、内容の理解までは自分にとって無理なようだった。
その時代に封印されていた源氏物語が、何故か今怒濤のように現れた感じでもある。
高校生のころ、信じた建築への夢。その夢のために、見えなくなった世界の中に今日の私の生きがいがある。不思議な気持ちになる。
適正などいろいろな要因があるので、単に好き嫌いだけで進路を選ぶべきでもないと思うが、好き嫌いの原初感情を中心とした本音の世界は、もっと大切にしてもよかったように思う。
<パラダイムと景色2/4>
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