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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

カレンダーの知識を大切に‥今も縄文時代も(6/10 明るく生きるには)

2021-12-14 | 第三章「無意識の世界」

この時期になると来年のカレンダーを頂いたりして、いつもカレンダーで興奮する。年をとってからの学習でカレンダーの豊かな意味が私の中で開花してきたこともあるのだろう。

かつて大企業に勤めていたときは自然と付き合うことも少なく、カレンダーはタイムマネジメントの一つの記号のような存在であった。しかし、20年くらい前に「生き甲斐の心理学」を学びはじめ、日本の古代や縄文時代を学んだりするなかで、カレンダーの存在感が私の中で圧倒的に大きく育ってしまった。人は自然の一部であり、自然は太陽や月の影響を強く受けているので、当然ながらカレンダーの意味は非常に大きい。カレンダーを大切にすることで、現代においても身体だけでなくこころの健康にも良い影響を与えるようだ。

カレンダーという言葉は月が新月で消えてから三日後に「月が出たぞ」と、夕方ラッパを吹きならし祭司が伝えたとされる古代の太陰暦の習慣から来ているようだ(暦と占いの科学 35P 永田久著 新潮新書 昭和57年参考)。季節によってやってくる何十種類の動物や回遊してくる魚を捕らえるにもカレンダーは大事だ。また植物性の食料も縄文時代は堅果類を中心に、小豆や大豆、根菜なども食したりするようだが、主食のほかにも野菜、山菜やキノコなどをいれると数百種類の植物を食べていたり薬草などに使っているようで、身体によい旬の食物を効率よく採取するためにもカレンダーは今以上に大事だったと思う。

どのようにカレンダーの知識を入手し生活の中で使っていたのかは気になるが、考古天文学の分野では岩陰に射す太陽の光から信じられない精度のカレンダーの知識が古代に使われていたという説さえある。また、東京のストーンサークル・田端遺跡で冬至の日没が丹沢山系の最高峰蛭が岳山頂に正確に落ちることを考えても、かなり優れたカレンダーの知識が古代に存在していたことは間違いない。

カレンダーは生命体との深いつながりもあるので、古今東西の宗教でも大切にされている。キリスト教や仏教とカレンダー(二至二分など)のつながりは多くの方が知っていられると思うが、縄文時代の宗教もカレンダーとの関わりを無視できないと思う。先の田端遺跡は冬至を強く意識した、700年とかの長期にわたっての祭儀場であったことが知られている。田端遺跡は小規模なストーンサークルであるが、外にも例えば東北の大湯遺跡など巨大なストーンサークルもあり、そこでは夏至の日没が意識されている祭儀場であったことが知られている。あるいは、井戸尻考古館で知ったが、土器の文様から月やカレンダーに関係する研究もあるようだ。

それから、こころの健康とカレンダーの関係。満月や新月とこころの関係などいろいろな説が言われているが、私の一つの印象を最後に述べてみたい。カレンダーを意識することは太陽や月を意識することでもある。現代社会は自分のことだけに焦点を当てがちで、自分のことを過剰に意識し周りが見えにくくになってしまう傾向があるようだ。自己愛の問題もそうした中で大きな問題になってきているのではないだろうか。こうした中、カレンダーをとおし自然や世界を意識することで生命体である本来の人間のバランスをとりもどしやすくなるのではないだろうか。カレンダーは自分を俯瞰する視座を与えてくれるのでは。

6/10 明るく生きるには 

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