心の仕組みを心理学はいろいろ研究するのであるが、興味のある分野の一つに「信じて見えてくるもの」「信じて見えなくなるもの」の研究という領域がある。私はかつて大企業を退職して異分野に進んだが、企業に勤めていて見えていたものが見えなくなり、逆に見えなかったものが見えるようになった経験があった。端的なもののひとつは電車の中で例えば企業の上司と部下が談笑している姿を見て、かつては何も感じなかったが、退職してからは何か違和感を感じたことがあった。皆さんは如何だろうか。何を信じるかでいろいろな変化があるが、もっともわかりやすいのは神仏を信じるかどうかという信仰の領域かもしれない。
私はカトリックで幼いころから神を信じていた。しかし、青年時代にあるきっかけで神を信じられなくなり、40歳代のある時に突然神を再び信じるようになった経験がある(カトリックに)。そんなことで、この心の仕組みをいろいろ考えてしまう。宗教や哲学というと一般に教義に眼を向ける人が大多数だが(特に日本は)、それは別にして信じて暗くなるとか明るくなるなどを研究するのだ。宗教は理性だけで判断するものではないのだと思う。特に私たちの存在はいくら科学が進んだといわれても死んだらどうなるかについて、誕生と同様に不可知で、死んでみなければ分からない世界であることは変わりない。それゆえ、縄文時代も今も神仏を信じる人もいると同時に信じない人も存在するのだと思う(最近の脳科学の知見で約4万年前から人類の認知能力は殆ど変わらないということを仮定)。
明るく生きるということを考える時に、あまり言われていないが、神仏の世界にも意識を向けた方が良いこともある。自分の祖先のお墓とか伝統宗教に関心をもつとよいかもしれない。話は変わるが先日テレビで異宗教の信者間(キリスト教、仏教)での結婚の話題を取り上げていて楽しく拝見した。違う宗教だとあの世がちょっと違う。天国であったり極楽であったりするのだが、信じて共に明るい死後の世界を思うのは何ともほほえましかった。
10/10 明るく生きるには
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