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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「汚れと禊(ミソギ)」で爽やかになる!(旅の意味① 5/10)

2013-11-03 | 第八章「魂と聖霊」

 旅に行って爽やかになる。生き甲斐の心理学の言い方だと、旅でストレス曲線を幸福曲線に変える。その不思議な現象を考えていくと、日本の文化の特性というものにぶつかっていく。日本人の心の原型ができた7-8世紀のころに源流があるようだ。

 生き甲斐の心理学では、U先生があげている6つの特徴を大事にしている。(1)汚れと禊(2)もののあわれ(3)甘えの構造(4)恥の文化(5)わびとさび(6)幽玄美。そして、その筆頭の汚れと禊。

 古事記や日本書紀に記されている日本神話にも、イザナギがイザナミを追って死の国、黄泉の国に行ってから汚れを取るために禊をすることが書かれているが、特に日本書記には様々な言い伝えが書かれているので、実に楽しい。その中で、この聖なる水は海水である記述も確かにあるが、瀬という表現もあり、瀬は川の瀬だったのだろうかと素人ながら楽しく思索をした。

 場所は日向の小戸の橘の檍原(あわきはら)ということで特定されているので、調べると近くには川(石崎川)もあるので川の瀬の可能性も・・・など、いろいろ考えてしまった。ご存知の方はお教えいただきたい。

 いずれにしても、水によって汚れや罪を清められるイメージは、日本人にとっても大切なのだと思う。このところ湧水を見る機会が多かったが、確かに綺麗な水によって、自分が清められるという感覚は、ストレス曲線を幸福曲線に変換するポイントになるのだろう。そして、聖なるところでは、寺でも神社でも教会でも手水鉢があったり聖水盤があったりする。考えさせられる。

写真は、吉野の宮滝付近。

 旅の意味① 5/10

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