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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

劣等感も大切なのだ!(愛の領域⑮)

2010-05-13 | 第七章「光と復活体」

  幼いころから、身近な存在であった、父や祖父はそれなりに社会的にも成功してきた経歴をもっていた。通っていた小学校も地域では名門であり、後で知ったが優秀な生徒が多かったようだ。

 そんな環境で、自分の成績は、見栄えもしない。得意科目は体育と図工。その他は余り好きでなかった。ある日、クラスで優秀なA君と帰り道にぽつぽつと話をした。将来どういう進路をとるかというようなことであった。

 話をしながら、暗い気持ちになった。著名な心理学者エリクソンによると8歳から12歳は技能を鍛える年代であり、劣等感や逆に良い面では勤勉性が芽生えるとされている。

 当時は11歳のころで、私の劣等感の原型は帰り道でのA君との語らいだったかもしれない。そして、エリクソンは確かに的を得たことを言っていて、この時期勤勉ということも沢山学んだように思う。

 そして、その後の人生でも良い意味で劣等感も役にたったが、ある時は身近な人から厳しい批判を受けたりすると、この劣等感を刺激され激しく怒ったこともある。そこまで怒らなくてもというほどであった。

 そういうときは、自分の柱がどこか定まっていないところがあり、後から考えると、本当は大きな恵みの時だったとも思う。そして愛とは何か。自分とは何か。生き甲斐とは何か。自分を大事にしているか。そんなことをゴチャゴチャ思索し、歩みを固めているううち(勤勉行動が重要)に時間と共に安定してきたようだ。

(愛の領域⑮(1億2千万人のための生き甲斐の心理学) 55/60)

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