10年一昔とは良く言ったもので、特に年をとってくると時間の感覚が鈍磨してくるからか、ある問題が生じて、そうだあの人に頼もうとしても、すでに退職されていたりで時の移り変わりの激しさに驚いたりする。
さらに、今は情報社会に急速に移り変わり、p〇ypayを知らなかったりするといつの間にか損することも(笑)。そんな中で今日は少し考えた。一つは今の自分は本物の自分か偽者の自分かを思索すること。時間が経たないとよく分からないというのも事実かもしれないが、意識して過去の自分のあれこれを考えてみると自分の中心線というのが見えてくるようにも思う。そして、本物か偽物かの感覚を掴んでいると、今の自分はどうなのか、あるいはどう変わって行くかが掴みやすくなるようだ。
時が運んでくるもの。情報社会もあるが、かつては考えもしなかった激甚災害もある。眼の前の川はどうか、風はどうか?家の近くの縄文遺跡も、そういった眼でみると違ってみえてくる。446遺跡は何故北に丘があり南に川が流れているかなど。縄文時代の地形を推定し縄文小説を書くときに良く国土地理院の防災マップを見た。そんなこともあり、今回の台風19号では思わぬことが役だった。
最近は太平洋戦争末期から戦後のことも時々考えているが、配給に頼り清く正しく生き、闇米などを食べなかった為に栄養失調で身体を壊してしまったひとを知っている。置かれた危機の時にどのようにアイデンティティを統合したか、防衛機制をどのように使ったかが生死を分けるのも現実のようだ。東京大空襲で防空壕に逃げて命を落とした人。お互いに火の粉を落としながら公園の片隅で命拾いをした人・・・最初から観念的になるのではなく、しなやかに現実を一旦は受けとり、その後防衛機制を働かすという知恵、抑圧しないという知恵。生き甲斐の心理学は役に立つと思う。
出会い 4/10
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森 裕行 | |
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