特に先生という職業につかなくても、人生のいろいろな場面で教えるという役割を担うことがある。職場の先輩であれば、仕事のやりかたを後輩に教えたり、セミナーや講座の先生をつとめたり、・・・・・まあ、いろいろである。
私も、生き甲斐の心理学で世話人を務めたりするので、気になる役割である。
そんな中で、湧き上がる感情をどう考えるか。これはとても大事なことだと思う。ここで、大事なのは他者の感情ももちろん気にするわけであるが、特に意識するのは自分の感情(他者に反応する自分も大いにある)である。自分は今、怒っているのか、奢っているのか、自虐的か、あきらめているのか・・・、感情がわからない状態か・・・などである。
感情の意味を考える。たとえば、怒っているときは、何か自分の理想を伝えたいのに伝わらないということがあったりする。しかし、それが上から目線になっていると、他者から見るとますます反発したくなるものである。感情はつたわるものなのだ(転移しやすい)。さらに、上から目線は他者否定的なところがあり、どこか自分でも内省する必要があるのだ。
そして、最近思うのだが、自分は教えるのが上手と思っているより、教えるのは難しいことだと謙虚で反省しているときのほうが、教えるという役割を考えるとよいようにも思われる。
そのほかに、原初感情の好き嫌い、怖い怖くないという分類で、自分は人嫌いなタイプだとか、人に恐怖心を抱くほうだなど、基本的な自分の傾向を理解することも大事だと思う。
心をみつめる方法 3/10