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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文10,000年の村社会の影響・・・。(こころの柔軟体操 2/10 )

2015-11-24 | 第三章「無意識の世界」

 家の近くには愛宕神社がある。そして、そのそばの沖の谷戸公園には多摩ニュータウン446遺跡が発掘された。この遺跡は縄文中期の遺跡で6家族60人くらいの村が、90mX50mくらいの楕円の広場を中心に形成され50年くらい続いたとされている(縄文の生活誌 岡村道雄著 講談社)。

 縄文の祖先の生活は、先日も貝塚のお話しをお聴きしたが、多種多様な動植物・自然と共存し(動物でも数十種類、植物は数百種類・・を食したともいわれる。貝塚から当時の祖先が食べた動物の骨などからわかる)、村という共同体で暮らす(もちろん、他の地域との交流は大いにある)。それが、10,000年以上続いたのが縄文文化である。

 以前、あるところで日本人はよそものに情報を提供しないという話があったが、それも大自然の中の村文化、心理学の用語だと同一化の影響がすごいのだと思う。基底の文化にはこの縄文文化、村文化があるのだろう。そしてこの文化には良い面と悪い面がある。

 かつては甘えの構造とかで話題になったが、戦後の経済成長はこの甘えの構造がうまく機能したと言えよう。また、例えば最澄が草木国土悉皆成仏の思想を大事にするなど、日本文化の霊性は縄文文化の影響も大きいと思う。一方、現代においてはマイナス面も確かにあると思う。

 自分の場合、この同一化はどのようだったか?6歳の時の友達の交通事故死の体験は罪悪感の原型でもあるが、それは私を含めた3人の友達(同一化)の問題でもあったと思う。同一化はこころの平安をもたらすものの、陰の部分をもち、いじめの温床になると思う。

 青春時代は、学園闘争で大混乱であったが、この中でも大きな問題もなく生き抜けたのは、友達や家族などとの同一化の影響は多大だ。同一化を悪くは言えない私だ。

 今、そろそろ論文と飛鳥時代のことを考えているが、この時代の様々な人間ドラマも同一化を意識してみるといろいろ観えてくる。

こころの柔軟体操 2/10

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