先日観た、サッチャーの映画。また、「生き甲斐の心理学」で研究している持統天皇の生育史。どちらも歴史に残る大政治家だと思うが悩みで共通点があるようだ。
どちらも、素晴らしい政治力で世に貢献するのだが、どうも罪悪感で悩んでいるのではないだろうか。フォークランド紛争での自国の戦死者。あるいは、持統天皇も謀略の時代を生き抜く中で大津皇子を謀殺していく。持統天皇の罪悪感は歴史書にあるわけでなく、よくわからないが政権をとってからの頻繁な吉野行幸など、何かひょっとしたらと感じる(素人の直観(笑))。
さて、罪悪感はエリクソンの人格形成論によると、5-7歳の時期、目的志向性の時期に自発性とともに育まれるようだ。
また、罪悪感は、人間存在の最奥にある問題、生命が生きるには他の生命を糧としなければならない。そんな矛盾する存在形式に根差しているように思える。それゆえ、その解決は現世的には無理なことが多く、宗教や哲学の世界に委ねるのが一般的なようだ。人類の歴史とともに、宗教が存在するのも、そのような理由があるからだろう。そして、宗教・哲学の世界から健全な目的志向性が生まれてくるとも。
今日で、ブログ「イキイキと生きる!」は丁度1800回目となる。始めたころは、続けることができるかとても心配であったが、読者の方々の応援もいただき気が付いたら、こんな数字になっていた。皆様に深く感謝するとともに、これからも「生き甲斐の心理学」をさらにご理解いただけるように努力していきたい。
思考・感情・行動 10/10