私は、8年前にIT企業を退職した。その時に、今後の生き方としてIT企業等のサラリーマン生活をやめ、「生き甲斐の心理学」をベースにした仕事に就きたいと考えた。そして、その応用分野の一つとして介護・福祉業界の勉強をし、仕事を始めた。
「生き甲斐の心理学」を心理療法の専門家U先生に学んだり、学友も心理療法の勉強をしている方が多かったこともあり、退職後の心の健康は幸運なことに良かったものの、やはり2-3年は想定外の現象にぶつかり混乱・錯乱することも。
企業に勤めているときは、意識するかどうかば別に、勤めている企業に忠誠心があるもの。それが、無くなることで、エリクソンが言う青春時代の、忠誠心、アイデンティティ、自己混乱感のトライアングルのバランスが崩れるのだろう。
例えば、期待してAさんにお会いし、想定外(大したことではないが)の反応で混乱し、帰りの電車の乗り換えを2-3回間違える錯乱。あるいは、新しいケアの仕事の中で、思わぬ顧客の反応に狼狽えたり。
こうしたとき、自分が混乱しているということを意識できるだけで救われた。さらに、自分が混乱していることを悟って、臨床心理学等の知識を持っている方に相談して安定することも。また、見方を変えれば、会社をやめても、「生き甲斐の心理学」に忠誠心をもっていたことも役立ったとも言える。
忠誠心の対象は趣味であったり、長年培った技能(私の場合はマーケティングの仕事など)も有効だと思う。あるいは、家族や友人関係、場合によっては何かの集団や団体に所属する。
今後、思わぬ自己混乱感に遭遇することもあると思う。こうしたとき、自分が自己混乱していることを認識すること。そして、誰かに相談すること、さらに、可能であれば「忠誠心、アイデンティティ、自己混乱感のトライアングル」を思い出してみることが大切だと思う。
でも、今の自分にとってNPOCULLに貢献することが大切だなぁ!
忠誠心 10/10