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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

新生児・幼少年時期の時代背景を思索する!(何で良い仕事ができるのか 7/10)

2011-01-06 | 第五章「和解と平和」

 微小なものも携帯のカメラ機能で撮れることが判って(接眼レンズで)、ベランダのあちこちを写真で撮っている。イチゴが段々大きくなっていく様子。羊歯が成長するようす。今まで写真に撮るのをあきらめていた小さい花。ものを見る眼、五感も、娘から贈られた、ちょっとしたプレゼントでこうも変わり、知覚が変わっていくのを感じる。

 さて、私はミクシィで「1951年生まれの会」を以前に立ちあげさせていただき、楽しんでいるが、オフ会やインターネットの世界で交流を重ねると、いろいろなことに気づく。生まれが東京であったり、北海道であったり、名古屋であったり・・それこそ日本各地バラバラであるにも関わらず、職業もバラバラであるにも係わらず、何か気心が簡単に通じたりするようで、すぐに打ち解けられるようだ。

 1951年生まれは。戦後を象徴する時期(マッカーサーが罷免され、日米安保が調印された年)に生まれる。戦後の貧しさが残り、赤痢で一万人以上が亡くなったり、結核で亡くなる方も多かった時代である。しかし、1歳の年にはリンゴ追分が謳われ、黒沢映画で「生きる」がヒットしたりする。

 2歳の時には、朝鮮戦争も休戦となり、街頭テレビが登場し、エベレスト初登頂に湧いたりする。3歳の時には「ローマの休日」や「七人の侍」。4歳の時には金田が340奪三振の記録をとったりする。5歳の時は隣の祖父母の家で「名犬リンティンティ」「スーパーマン」「チロリン村とくるみの木」を見、電気洗濯機が登場してくる。

 6歳の時は「アニーよ銃をとれ」「テレビ体操」を見たりし、初の人口衛星のニュースや国際連合に加盟したりするニュースを聴く(詳しくは、「脳を活性化する自分史年表」などで自分の幼少時期を思い出すと良いかもしれない)。

 こうした時代の影響を直接的に間接的に受けながら、新生時期から幼少年時期を成長してきたのだ。昨日と一昨日に掲載させていただいた、0歳から2歳の≪希望、基本的信頼感、不信感≫。2歳から4歳の≪意思力、自律性、恥辱・疑惑≫。5歳から7歳の≪目的志向性、自発性、罪悪感≫(これは明日お話する)に影響を与えないわけがない。それが、気心が通じるという感覚に繋がるのかもしれない。 

 健全な希望を持つ力、やる気まんまんの意思力、目的志向性、基本的信頼感、自律性、自立性が育まれ、逆に不信感やだらしなさ、何でも自分が悪いとする自己評価の低さなどのネガティブな要素も生まれてくる。そんな新生児・幼少年期に時代はどう作用したのだろう。

 何か、新しい鼓動が聴かれた時代、今より熱いパワーが漲っていた時代のようにも思う。今年還暦を迎える1951年生まれ(ウサギ年)。このパワーを次世代にどう引き継ぐか、そんなことも考え始めなければならないのではないだろうか。今の孫の世代は、どうなのだろうか。

  エリクソンの8つの人格形成論のことをいろいろ最近思索しているが、この理論が自分がある時、何故良い仕事が出来たかを教えてくれることにも気づいた。

 エリクソンの理論は、0歳から2歳を≪希望、基本的信頼感、不信感≫。2歳から4歳を≪意思力、自律性、恥辱・疑惑≫。5歳から7歳を≪目的志向性、自発性、罪悪感≫。8歳から12歳を≪技能、勤勉性、劣等感≫。13歳から22歳を≪忠誠心、アイデンティティ、自己混乱感≫…といった風にそれぞれの原型が形成されていくとしている。勿論、敗者復活戦のように、その時期で上手く行かないものが、後日、何かのきっかけで芽生えることもあると思う(自分の例で考えて)。

 さて、0歳から2歳の≪希望、基本的信頼感、不信感≫。先日、多摩動物園に夕方行ったが、チンパンジーの母子が、背中に子をおぶって歩いているのを、沢山見た。0歳から2歳という記憶が怪しい時期でも、母の暖かい背中におぶられた忘れられない記憶がある。

 それと、1歳半くらいの時に広島の祖父母が東京に出てきて日光見物にも行った記憶が断片的にあるのだ。日光の仁王像の恐怖。そして、祖父母が与えてくれた太鼓に合わせて踊ったのか、そんな記憶の断片がある。心地よい太鼓のリズムは、突然の祖父母の出現と繋がり、希望とか信頼と何か関係するようだが、どうなのだろうか。 

 何れにしても、青年時代の自己混乱の時代、あるいは40歳ころの停滞の時代に、不思議な希望の窓を開け、生き抜くことの基盤となったようだ。そして、ネガティブな時代だけでなく、ふとした時に無意識的に力を与えてくれたこともある。希望は不思議な光のようでもある。

何で良い仕事ができるのか 7/10

P.S.この一連のシリーズは左のU先生の「生き甲斐の心理学」第9章を参考にしています。感謝!

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