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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛の原型は?

2007-06-15 | 第五章「和解と平和」

愛し愛される方法がそれぞれ人により違いますが、その違いを生む元の形を<愛の原型>といいます(「生き甲斐の心理学」植村高雄著 )。

私にとって、愛の原型は何か?成育史をたどるといくつかの場面が思い浮かびます。3-4歳のころの、芋ほりをした場面、積み木遊び・・・

ただ、より鮮明で五感を伴ったイメージは7歳の、特に異国の地アラスカ、シトカでの思い出です。ロシア墓地の隣にあった黄色い家に両親と妹とで過ごした1年弱の期間です。

愛の原型は、時と共に自分の記憶の中で変化していくようにも思います。現在の愛の場面は母や父とのことが多いのですが、あえてひとつ、二つ選ぶとすると次のようになります。

ひとつは、冬海岸で遊んでいて、急に潮が満ちてきて海水に浸かってしまった時。母に温かい風呂に入れられた思い出。

もうひとつは、現地の小学校で帰り際に雨に降られたとき、黄色いレインコートを持ってきてくれた母の姿です。幼稚園に通い始めるころからの分離不安もあったのか、母が迎えに来てくれた姿は嬉しかったのです。

話は変わりますが、昔から絵を描くときは、黄色が好きでした。黄色の空、黄葉するイチョウ・・・そんな不思議な謎を成育史の中から発見したのは、シャガールの絵を見続けた絵画鑑賞療法の勉強からでした。

黄色が自分にとっての平安感を呼ぶ色だと気がついたのでした。そして、それがアラスカの記憶に結びついていることにも気づきました。

自分との和解の旅、第5章はこれで終了したいと思います。30回を当初考えていましたが、その日は将来の楽しみに取っとくことにします。明日はお休みです。

愛の原型をもう一度考えてみたいと思っています。

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