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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

子供の頃の蜂の一刺し・・・

2007-06-08 | 第五章「和解と平和」

小学校に入りたてのころ、家の塀の上を登っている時に、足長蜂に首のところに一刺しされた。痛くて母親のところに逃げ帰った経験がある。

蜂に刺されて困った経験は、それだけであるが、もうひとつ近所の若い娘さんのAさんの、一刺しは長い間私を苦しめた。

家で、Aさんと二人きりで話をしている時に、「悪いことをすると、針(縫い針)が身体を廻って、心臓に突き刺さる。」そんな、話をされたように思う。

当時は、よくダダをこねたり、叔母さんや先生に噛みついたりする問題少年であったので、そんな話をしてくれたのかもしれない。はっきりした記憶は無いが、Aさんにもひどいことをしたことがあったかもしれない。

そして無防備にその話を真面目に聴き、自分の深層でその話を信じたようである。それからしばらくして、突然心臓がずきずきすることがあった。ちょっとしたパニックとなって、両親が慌てて家に戻り心配してくれた。

心臓がズキっと痛むことは、小学校高学年ごろまで時々起こった。心の深層で罪悪感に結びついたのかもしれない。

そして、そんなことからAさんへの憎しみも増したようだ。当時Aさんは既に引越しされ、会わないのも憎しみを増した原因かもしれない。

大人になって、胸の痛みは無くなったが、このAさんへの恨み等はどこかに抑圧され、不健全な敵意の感情を引き起こす原因になったように思う。

Aさんの一言は、蜂の一刺しよりきつかったが、今までの人生を振り返ると、倫理的に支えてくれた一面もあり、感謝すべき面もあると思う。きっと、Aさんにも善意があったのだと今では思う。

風の便りに、Aさんは幸せな結婚をされ、幸せな家庭を築かれたと聞いた。もう会うことはないと思うが、幸せに暮らして欲しいと思う。

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