ヒロノブログ

Swinging Popsicleのヒラタヒロノブのブログです。

ハード・デイズ・ナイト

2018-03-28 14:42:36 | Weblog


ちょいと前の話になりますが
武内享さんのビートルズイベント
「ハード・デイズ・ナイト」
に出演させていただきました。

恐ろしいことに
ワタクシ1曲歌うことになりまして
ジョージの「While my guitar」gently weeps」を歌いました。
ジョージのナードな雰囲気のボーカルと
ワタクシのひ弱なボーカルがリンクしたようで
なんとかやりきりました。汗
歌詞を見ながら微動だにせず歌っていたと思われます。



普段はこんな感じに気持ち良くなてきて
フラフラとユラユラと演奏しているのではないでしょうか。
この日もヘフナーのポコポコした音に酔いながら
(実際呑んでいて酔っていた。)
享さんとドラムのカズさんとビ−トルズナンバーを10曲近く演奏しました。

この日ひとつの発見がありまして、
客席からの急なリクエストに応えて
「ヘイ・ジュード」を演奏しました。
聴いている限り自分の趣味ではない曲だったんですが
実際に演奏してみると
じつにエモーショナルで楽しい曲だとわかりました。

ビートルズが大好きなくせに
「ヘイ・ジュード」は避けて通る気持ちわかりますか?笑



上の写真は享さんとマイクでやり合っているわけではありませんでして
ビートルズのあれこれを熱く語り合っているところです。

たまにマニアックな話になると3人で白熱してしまって
ついつい客席側を置いて行ってしまう我々であります。
そんな3人の暴走を見ているのが楽しいという心優しい意見に甘えさせていただいて
次回もまた小さく暴走させていただきたいと思います。

次回が決定しましたら
改めてお知らせいたします。








Fennec! 備忘録

2018-03-08 11:49:24 | Weblog

3月4日の高円寺HIGHのライブに来てくださったみなさん、
遠方から応援してくださったみなさん、
どうもありがとうございました。

ステージからはたくさんの笑顔が目に飛び込んできました。
みんなイイ顔してました!
僕らも幸せな気分でした。

3月の2日にソニー時代の編集盤『TIME TRAVEL』がリリースされたこともあって
この日はソニー時代の曲のみで構成。

1.遊びにおいでよ
2.PARADE
3.I love your smile
4.Whisper of the leaves
5.remember
6.Heaven
7.ROCK SHOW
8.サテツの塔

懐かしの曲をたくさんやりましたが、
ただ懐メロなライブになるのではなく、
今のバンドのグルーヴで演奏をしっかりやれたのは良かったな。
Whisper of the leavesのアウトロなんかは
昔じゃあんな風にならなかった。
メロウなポップスがエンディングでは豪快なロックに化けた。
サポートのモックンや吉田くんも今のポプシの一部として有機的に機能しています。
PARADEはあの頃上手に演奏できずに
あんまりライブではやらなかった記憶もあります。笑
最近はわりとメニューに組み込むようなりましたね。

この日はサウンドプロデューサーの松岡さんや、
「Fennec!」のエンジニアの川口さんなど懐かしい顔ぶれに囲まれて
TIME TRAVELできた楽しい夜になりました。


そしてそして
ライブに来て頂いた川口さんがFBに投稿してくださったTIME TRAVELの紹介の文章がアツいので紹介。
機材の専門的な話が多いので全てのかたに理解していただくのは難しいかもしれませんが
当時ポプシがどうやって録音してFennec!のあのサウンドを作ったかという意味では
とても参考になるありがたい文章です。



Swinging popsicle 20周年リマスターベスト。
僕はFennec!でエンジニア担当。
そのアルバムは記憶に残るものだったので、備忘録として。
録りはメルダックスタジオから変わってまもないワンダーステーション3st。
その頃メルスタから良く使ってたのと、アウトボード機材が、200V駆動されてたり、ノイマンU47tubeがとても良い状態だったので。
藤島さんのボーカルとシマッチのAGはこのマイク。
HAはテレフンケンV76、ビートルズ仕様ですな。
compの記憶がないですが、この頃の僕のトレンドでは、たぶんNeve33609。
アナログマルチ24ch、でのちに3348にコンバートしてSSLでミックス。
(ミックスはワンダー3stと今はなき古巣Take One Cst)
モニターSPは、今や定番SPになってるProAc。のStudio mk2!
(今のStudio100の前モデル。mk2はウーハーがすぐとぶので、長くはつかわなかったな。その当時モニターレベルもデカかったけど笑)
だったかな...
delayにテープで真空管のEchoplexを多用したり...
この頃ワードクロックで音が変わると言われ始めた頃で、アードシンクを代理店に行って速攻買いましたな。
逆回転やら、モノミックス(Studer A820に付いてる小さいモニターSPから、音出して、マイクで録音したり)やらビートルズ的録音を実験、考察してましたな。
定位も3点定位(L,R,センター)を意識してやりました。
微妙な定位は、ステレオペアのマイクで作ったり...
キャッチボールする音とかも録った様な...
ミックスはアナログの1/4インチ!
これは、マスタリングにオーディオシティの故北村秀治さんにお願いしたので。
(このTIME TRAVELのリマスターはソニーの酒井さん)
オーディオシティには1/4のテレコがStuder C37(真空管)、Ampex、スカリー、ティアック(真空管)、テレフンケン、etcとあって、テレコ選びからできたんです。
採用はC37。これもビートルズですな。笑
調整は250nWb/m+3
(もしかしたら、この頃僕のトレンドで+2dbにしてたかも)
そしてマスターをCD-R納品!
当時ソニーは3/4弁当箱でしか受け付けてくれませんでしたが、工場は対応してたので、ゴリ押し。笑。
担当Dのkenkenが「僕が始末書を書けばいいんです!」と言ってたのをハッキリ覚えてます。
ありがとう笑
他にも諸々、今の僕の手法に繋がる実験をやりましたな。
今回のリマスターは、オリジナルのミックスに近く、今の時代のテイストもありな、元のマスタリングとはまた味わいの違うとても良い感じと思いました。
流石です。
以上

こ、これは、、、自分も備忘録としてメモメモ。笑
またこんなレコーディングやりたいぞ!




川口さんとの1枚。