+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

天山にて想う

2012年01月14日 | 背振山・天山山系
今日は、どうしても天山に登ろうと決めていた。午前中は会社に出て、午後からになろうと登ることは決めていた。
実は今日は、義理の弟の命日である。丁度5年前の日曜日、私は天山に登っていた。
山頂に着くと普段は目にしないカラスが2羽鳴いていた。何か不思議な感覚を覚えた。
後で思うと、それが弟の最後の知らせだったと思うようになった。
5年が経ち、弟の家族もそれなりに落ち着いてきたようだが、どれだけ支えてこれたのか疑問であるが・・・。
私も母、父と1年おきに亡くし、亡くした者にとっては、『生きているその存在そのものが実は一番頼りになる』ことだと分かってきた。
だから、弟の代わりは出来ないけど、せめていくらかの支えにはなろうと、弟に誓ったが、果たしきれてない現実がある。
今日は、そんな自分を詫びることと、これから再び支えになろうと誓うために、彼に会いに行ってきた。

唐津を出るころは曇り空で、天川駐車場に着いた頃も霞が掛かったような天気ではあった。
13時40分、駐車場には福岡と佐賀の車が停まっていた。車の中で着替えをして10分後には登山口に入った。
駐車場
綺麗になったトイレ
途中の登山道

10分程登ると登山道に雪が残っていたが、アイゼンを着けるまでも無いほどであった。
ゆっくりと、語らいながら登って行った。山頂に近づくにつれ青空が広がってきた。日差しを浴びると零度近くといえ寒さを感じない。


山頂では、霊峯天山と刻んだ石碑と阿蘇惟直の墓碑にお参りし、5年前を思い出した。
当時は天山上宮駐車場から登り、雨山の後天山に登ってきた。その時だった、カラスが待っていたのは。
その時のこと、それからのこと、これからのこと・・・頭の中に浮かぶものを彼に語りかけながら、天山山頂から雨山へと足を延ばした。雨山から見る天山はすっかり日差しの下で輝いて見えた。

天山宮上宮近くの東屋まで来て遅い昼食を済ませた。
その後、日差しを浴びながら林道「畑田~天川線」を歩き、天川駐車場に戻った。
天山宮鳥居
僅かに氷結した池


僅か2時間余りの天山歩きではあったが、彼と語り、自分を見つめなおすいい時間が持てた。
不思議なことに、天川駐車場に着く頃、カラスが2羽近づいてきてしきりに鳴いていた。
今日もまた弟に成り代わって見送りに来たのかもしれない。
そんなことを思いながら空を見上げると西の方に向かって飛行機雲が伸びて行っていた。
帰りに見上げた天山

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