+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

洗谷から井原山へ

2010年12月24日 | 背振山・天山山系

もしかしたら今年の登り納めになるかもしれないという思いで、井原山に登ってきた。
これまでは全て佐賀県側からだったので、山友のレポートで最近目に留まった「洗谷コース」
を登ってみようと計画した。
ガイドブックと地形図、コンパスを持参して基点となるキトク橋横の駐車場を目指した。
結果は、新たな出会いもあり上々の山行であった。

7時30分に家を出て間もなく、唐津大橋を渡る頃、松浦川から湧き立つ霧の白いベール越に
ようやく天山方向に太陽が昇ってきた。


8時25分キトク橋横の駐車場に着く。アンノ滝への道標と登山ボックスが設置してあった。

駐車場から林道井原山線に向かっていると身支度をしている年配の登山者から声を掛けられた。
「洗谷コースですか」と尋ねられ、素直に「そうです」と答えた。それが出会いであった。
「自分も洗谷を行きます」との予定を聞いて、私が先行して出発した。
途中、「井原山・雷山中腹自然歩道入口」の標識を見て林道を登って行くと「洗谷渓谷(縦走
コースへ)上級者向き」の道標が立っていた。ここが登山口のようだ。

登山口に踏み込む前に衣服調整とスパッツを着けた。そうしている内にスタート時に出会った
彼が追いついてきた。
結局、彼と一緒に歩くことになった。聞けば、洗谷をホームグランドにしているという。
週2回は足を運ぶということで、年間100回ほど。正に「洗谷の主」のような方であった。
私の先輩にも井原山をホームグランドにしている者がいたので、彼の名前を出してみた。
すると、先輩とも旧知の仲の方だった。そこで一挙に打ち解けて、正式に自己紹介をした。
「主」の名前はN島氏、私の先輩はY岡氏である。色々話すうちに後輩の名前まで出てきた。
偶然の出会いにもかかわらず、これ程共通の知人がいたとは「縁とは不思議」である。
この後の「洗谷渓谷」は素晴しかった。透き通った水と小さな滝、深く切れ込んだ谷と岩壁。
沢登りも楽しそうである。四季折々に訪ねてみたい素晴しい渓谷であった。
新たな出会いがあり、より一層感動を与えてくれたようだ。
第一休憩所小さな滝と沢山のケルン


第二休憩所ケルンを作っているN氏


第二休憩所を過ぎると、急斜面の長いロープ場があった。かなりの傾斜である。


二段の滝。滝の右手を登る。

滝ノ下から

滝の上部から

沢登の終点の滝。縦走路が近づいた。

色々アドバイスを貰いながらこの滝を越えた。N氏は「この先は迷うことはないので、先行して」
と言った。お礼を言って、最後の縦走路への壁に向かった。
敢えて、ロープ伝いに登る右ルートを選んだ。



11時02分、ロープと木の根にお世話になり縦走路に出た。
その後は、当初計画どおり井原山に向かった。縦走路は既に何度も歩いており、「洗谷」を登った
充実感もあって快調に進んだ。
11時25分山頂に着いた。気温は4℃。風が穏やかで、日差しを浴びて暖かい。

一段低い南側の場所に下りて昼食を取った。山頂に着いたときは登山者は3名であったが、
食事をしている間に、増えてきた。
食後に山頂から有明海、天山方面を見渡したが霞んで見えなかった。

小一時間の食事休憩を終え、今度は「アンノ滝・キトク橋」へのコースを下って行った。
山頂から25分程で水無登山口分岐があり、その後程なくしてベンチが設けてある場所に出た。
ベンチを過ぎて、谷側に向かって下っていく。
下るに連れ沢音が段々大きく聞こえるようになって来た。
40分余りでダルメキ谷の渓流に出会った。13時15分アンノ滝を通過。
その後、舗装林道を横切り登山道から林道へと入り、13時45分キトク橋駐車場に着いた。
下山は意外にも早かったようだ。朝とは打って変わって沢山の車が駐車していた。

井原山山頂でN氏を待ったが遭えず、きっと雷山の方に行かれたのかもしれない。
行き先は井原山とばかり考えていた自分が間違いであった。
確認していれば、山頂で休憩しながらで色々教えて貰うことが出来たのに、残念である。
また、会えるような気がすると自分に言い聞かせて山を下り、「きららの湯」に行った。

N氏との出会いがあり、透き通った水や大小の滝、岩場やロープ場など、変化に富んだ渓谷
の歩きに感動し、充実感を味わいながら、ゆったりと温泉に浸かった。

さて、今年は30回あまりの山行きとなった。先ずはご一緒いただいた山友の皆さんにお礼
を申し上げたい。『ありがとうございました』
さらに、快く迎えてくださり、癒していただいた山々にも感謝の言葉を言いたい。
『ありがとう。またお願いします。』


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4 コメント

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ニアミスでした・・・ (風来坊)
2010-12-25 09:08:50
おはようございます、+3Kさん。
ほぼ同じ時刻に着いたようですが、私達は洗谷登山口に車を停めたのでお会い出来ませんでした。
最初はキトク橋に甘党さんと8時30分待ち合わせしたのですが、私が車を使えなくなったので一緒に行き、キトク橋より登山口に向かいました。
でも、Nさんとお会い出来て良かったと思います。楽しく登られた様子が感じられます。
洗谷の花もありますので、来年ご一緒したいですね。
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また行きたいですね (+3k)
2010-12-25 10:16:59
風来坊さん、おはようございます。
本当にニアミスでした。
Nさんは80歳代の方ですか。凄いですね。
いい先輩といいコースに出会えたと思っています。
四季折々行きたいと思っています。
ぜひ花の季節にはお願いします。
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洗谷 (甘党)
2010-12-26 10:32:40
お早うございます。
 ブログに寄って頂き、3kさんが10分後に登っているとは想像だにしていませんでした。
雨後の渓流音が凄く人の声は全く聞こえませんでした。
 「次回は一人でどうぞ」と言われても、今回は風来坊さんに頼りっきりで全く道筋を覚えることができませんでした。
いずれにしても素晴らしいコースで、暖かくなる頃にトライしてみたいと思っています。
 また、いつの日か是非ご一緒させて下さい。
よいお年をお迎え下さい。
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本当にいいコースでした (+3k)
2010-12-27 16:43:44
洗谷は素晴らしく本当にいいコースでした。
花の季節もいいと風来坊さんが言われていたので、また行きたいと思っています。
是非ご一緒できれば出来ればと思っています。
来年もよろしくお願いします。
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