はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

続報:岩手・宮城内陸地震

2008-06-17 23:25:47 | つぶやきあれこれ
1.防災関係の知人から聞いた情報です。

今回の岩手・宮城内陸地震は、
これまでの地震の最大だった二千数百ガルという加速度と大きく違い
一部で四千ガルにも達していたそうです。

もう一つの特徴は、建物災害が殆ど無い代わりに
猛烈な土砂災害があること

建物災害が少ないことは、人名や被災額を少なくしています。

一方、土砂災害が大きいことは、
梅雨を控えて今後災害が広がる可能性と
広範囲の復旧・復興に大きな負担が必要である可能性を
示唆しています。

2.来週会う予定の山形の知人からの知らせです。
今回の災害は人口が極めて少ない地域だったため、
甚大な震災であったにもかかわらず、
被災者の数も比較的少なく、
さらに被災された住民の大半が親類縁者を頼っているため、
社会福祉協議会も通常の災害で設立されていた
ボランティアセンター設立をしないそうです。

(ここから下は私の意見です。)
このため、被災者はこれまでの災害より
厳しい環境におかれるかもしれません。

昨年、山形の仕事で知り合った
栗駒高原の「くりこま高原自然学校」代表の佐々木さんのブログでは
現地の状況が次々と報じられています。

単純に被害者が少なければ、
被害額が少なければ
復旧・復興体制は簡易でよい
ものなのでしょうか?


たとえ過疎であっても
山間地・中山間地の維持がなされなければ
いずれ都市部にも少なからぬ影響が出る
これが環境循環の基本なのですが…

過疎地に根を張って生きる人々は
都市部で享楽に耽る人々(全員とは限りませんが)の代わりに
水源地や国土の気候環境の変動を守っている
と言ったら言いすぎでしょうか?


今回の災害では、金沢出身の同業の方が殉職されました。
金沢の関係者・ローカルニュースで、
お名前がよく聞かれました。

そればかりでなく、北から西から私のところにも
彼女の訃報を悼む通信が届きます。

彼女も、彼の地の振興を願って役割を請けていたはず。
地元の関係者の方も良かれと、名湯を手配したはず。
それが、何の因果でしょうか…


この災害に自分は何ができ
社会としては何を学ぶべきか
そのことを考えています。


●7/22追記
こちらにも現地情報を追記しました。
頑張れ!東北。負けるな!岩手・宮城
現地周辺の観光地・秘湯は殆どが無事です。

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