はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

田んぼの溝きり

2006-06-18 13:50:52 | 田舎暮らし雑記
両親が、田んぼの溝きり作業の準備をしていた処に、丁度カメラを持って散歩から戻って来たところ「写真に撮ってみんかいね」と義母に誘われて付いて行きました。

トップの写真は、田んぼの溝きり機です。
苗がしっかりしてきたこの時期から、田んぼの水はけを少しずつよくしていくために、15列前後の間隔で、稲と稲の間に溝を切っておくのだそうです。

ヘロヘロ植えの跡5月の連休中の田植えの際、私が田植え機の操作を誤ってヘロヘロに植えてしまった形跡は、ご覧のような結果になっています。右側が義叔父が植えてくれたところ、曲がっているのが私のところ。間に短い列があるのは、義母らの手植えです。

溝きり機で溝を切る義父が田んぼの溝を切っていきます。機械の前方にある鉄輪をエンジンで回して引っ張りながら、後ろの方のスカート状の部分で溝型に仕上げていく仕組みのようです。
義母が良かれと思って、最短経路を行けるように道順を提案をするのですが、義父は聞こうとしません。能登では、正義の頑固者をイチガイモン(一概者)と言います。
義母「ほんとうに、イチガイやさけぇ…」
ちなみに、一概とはかつて枡で米などの量を図るときに用いた定規のような道具です。量目をごまかさない正直者という意味と、縦のものを横にできない融通の利かない人の両方の意味で使われますが、ほとんど悪い方を意味しているようです…

溝の切り上がりご近所の田んぼで綺麗に仕上げてあったので、今後の参考のために、一枚。
こんな風になると良いのですね。簡単そうで、難しいのでしょうね…



母戻る刈っておいた草を発酵させた肥料を義母が運びながら、戻ります。

80歳手前の義父に田んぼの作業をしてもらうのは気が引けますが、人間は自分ができるうちはした方が良いそうです。
役に立つことが無くなると急に老けると聞いて、申し訳ないと思いながらも作業をしてもらっています。

私と交代するまでもう何年もないのかもしれません。

それまで、よろしくお願いします。父上。

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