はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

素晴らしき哉、人生!

2008-04-01 18:44:22 | つぶやきあれこれ
先週末から昨日まで慣れない力仕事をしていました。

ほとほと疲れたので、単身赴任先で
急に何か娯楽っぽいものが観たくなり、
隣のショッピングセンター内の
もうすぐ閉店するというレコード店に

500円DVDのシリーズがなんと
3本1000円で特売中!

疲れた頭で選んだ中の一本が
表題の『素晴らしき哉、人生!(1946) - goo 映画

パッケージには、クリスマス映画とあります。


主人公のジョージ・ベイリイは、有能な青年。
世界旅行を夢見、大活躍をする自分の将来を確信していましたが…


ブログで交流させていただいている
「ての」さんがフェミニズムに関する書物のレビュー記事(2008.03.23)を書いておられますが、その最後。

> 善意を背骨に社会的弱者の視点を宿した謙虚な思想。そんな思想が強く求められていると感じます。

と指摘されているのを先日拝見していました。


父の突然の死によって已む無く
ジョージ・ベイリイは父の会社の跡を継ぐのですが、
その事業内容は貧困者向けの住宅金融。

そうです。
今騒がれているサブプライムローンそのもの

理想と現実の狭間で幾多の困難を乗り越えたジョージ
しかし家族に囲まれて幸せのはずのクリスマス・イヴに
最悪の事態に陥った彼が目にしたものは…


ジョージと父。
彼の妻。
彼らを支える人々…

そこに描かれている姿には
てのさんが指摘されている
「善意を背骨に社会的弱者の視点を宿した謙虚な思想」に満ちている
気がしてなりません。

今を暮らす私たち一人一人の中にこそ
「善意を背骨に社会的弱者の視点を宿した謙虚な思想」を満たすべき
それしか道は無いような気がしています。

気が遠くなるとはいえ、
グラス・ルーツ:草の根から始めなければ
今日のあまりにも貧しい政治をどれほど批判しても
何も変わり始めません。


ところで、ジョージに対抗する人物が
H.ポッターという名前なのも、
今日からはどこか(^^;ゞ…ですね

1946年のゴールデン・グローブ賞監督賞受賞作品です。


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2 コメント

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お恥ずかしい (ての)
2008-04-05 18:08:33
お褒めのコメントをいただいたうえ、こんな文書まで書いていただき、なんだか恥ずかしい限り。でも、うれしいので素直にありがとうございます。
ただ、「善意を背骨に社会的弱者の視点を宿した謙虚な思想」なんて実際にありえるのやら…そもそも自分でも「善意」「社会的弱者」とは何?という部分で抽象的にもよくわからない。思想などと大上段にかまえても意味がなくて、要は他者への共感ということにつきるのかなあ、などと考えたり。
よくわからないけれど、今の社会にはなにかが確かに欠けていると感じています。
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てのさんへ (はれっと)
2008-04-13 19:09:29
コメントありがとうございます。

人間はどんなに一所懸命に他人の身になろうとしても結局はなれないものです。
これは悪いことではなく、このことを肝に銘じていれば必然的に謙虚に成れるのではないか…
そんな風に考えています。

善意とはそんな中から生まれるのかもしれません。

自分の弱さを認めるのは、最も困難なことだと実感をしていますが、
しかし己の弱さから目を離さないでいると
人の弱さにも共感でき、
他人を責めることも無いのではないか…

自分の弱さを認め
謙虚に生きられる人…
このような真に強い人になりたいものです
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