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作って遊ぼう&学校の応援

 最近JavaScriptを独学で取得、学校支援の〈動く教材〉を作っています。

(再掲)Xmasバージョンキッチンペーパーアニマル

2022-12-18 21:53:23 | 作って遊ぼう教室
 キッチンペーパーアニマルのXmasバージョンを子どもたちに作ってもらいました。赤い帽子と赤い靴を準備していましたら、手袋もつくって!と言う児童がいました。そうして出来たのがこれです。
 いかがですか!Xmasの雰囲気はありますか。頭のところにカラー輪ゴムを付けてツリーに下げられるようにも工夫しています。


作り方はこちら

キッチンペーパータオルで作る動物(キッチンペーパーアニマル) - 開かれた学校の応援&作って遊ぼうブログ

[ハロウィンとクリスマス]バージョンのわんちゃんです。基本的なわんちゃんです。キッチンタオルでワンちゃん[犬]を作ってみました。体型はほんと...

キッチンペーパータオルで作る動物(キッチンペーパーアニマル) - 開かれた学校の応援&作って遊ぼうブログ



 実際、作られるときには先の投稿が一番参考になると思います。ここをクリックすると見ることができます。

干支「兎(うさぎ)さん」の作り方キッチンペーパーを使って

2022-12-07 17:14:32 | 作って遊ぼう教室
 いよいよ12月になりお正月を迎える準備の月となりました。干支(えと)の鼠(ねずみ)から始めたキッチンペーパーアニマル(KPA)の干支人形も4回目となります。(十二支ですからまだまだ永~いです。)

いかがですか。土台(人形の原型)が犬から出発しているので兎らしくするのが大変でしたが、何とかできたみたいです。走っているところと清ましているところの2体です。どちらがお好みですか。私としては走っているほうがいいですね。

[パソコンサイト]


 走っているほう

 キッチンペーパーを固めに巻いて顔の横幅の小さいものにしました。
 部品としては耳が特徴です。耳の内側に桃色を貼りました。鼻口のところにひげを付けても良かったんじゃないかと反省しています。皆さんが作られるときには色々工夫して作ってください。

 清ましているほう

 顔を小さくするために輪ゴムを高い位置に付けたので背が高くなってしまいました。高すぎると思った方は下の方をハサミで切ってやるといいです。耳の内側は赤いものを貼りました。お正月らしさが出ていませんか。

 耳はこのように作りました。

 耳の材料は子どもたちの制作のために準備しました。


その他の部品はこのように準備しています。


 今度の金曜日にクラブ活動で作ってもらいます。楽しみです。
 その時には”クリスマス”の人形も作れます。こんなものです。



 お正月用・クリスマス用・その他、好きに作ってもらおうと思っています。どんなのが出来るか楽しみです。
 材料は一人当たり4~5つできるよう準備していきます。

 土台(人形の原型)の作り方を紹介します。これは他のキッチンペーパーアニマル投稿でも紹介していますが、ちょっとわかり易くなっています。

















 部品のプリントを作りました。もし必要があれば、次のサンプル図をクリックするとpdfファイルがダウンロードできます。プリンターやコンビニで印刷することができます。用紙のサイズはA4縦(たて)です。


 「清ましているほう」はちょっと表現がまずかったかなと反省しています。す~と立った姿勢が「清々しい」感じがありましたのでそう書いてしまいました。
 良かったら簡単ですから作ってみてはいかがでしょうか。子どもたちに言わせると「はまってしまいました。時間が来なければ止まりません。」と言っていくつも作ってくれます。

 不明な点はキッチンペーパーアニマルの他の投稿を参考にしてください。

 参考までにリンクを貼っておきます。ポチっとしてもらうと視ることができます。

22/10/22 ハロウィン

22/1/1 寅(とら)
21/10/23 ハロウィン
21/4/1 五月人形

21/3/3 ひな人形

21/1/1 丑うし
20/12/14 Xmas版KPA

20/12/05 「キッチンペーパーアニマル」オリジナル

19/12/24 鼠(ねずみ)



[パソコンサイト]

牛乳パックでパッチンガエル教室を準備しています。

2022-11-27 14:30:23 | 作って遊ぼう教室
 昨年の5月に投稿した『牛乳パックでパッチンガエル』の教室をします。自分では何度も作っているんですが、何といってもこのコロナ禍初めてする教室なんです。それをどのような1時間に組み立てようかと考えてみました。どこで子どもたちがつまずくか予想したり楽しいことも準備したいと思います。

 《パッチンガエル》って構造的にはかんたんなオモチャですね。牛乳パック一つからいくつも作れそうです。しかし牛乳パックは”小学低学年がハサミで切る”のが大変じゃないかと考えました。その工夫をする必要があります。また、オモチャを見ても”蛙(かえる)”の姿はどこにもありません。イメージ的にも何か工夫が必要です。
 そこで考えたのがこれから紹介する”作って遊ぼう教室”です。

 まず、準備に必要なものです。

〇 牛乳パックはひとり1コです。
〇 輪ゴムは”パッチンガエル”ひとつに1つ必要ですから、必要な個数子どもが取れるよう箱で準備します。
〇 ハサミはひとり一つずつ準備します。
・ 定規とボールペンは準備のときのみ使いますから、教室当日は必要ありません。

次は準備です。
 牛乳パックをハサミで切るのは難しいですから、予(あらかじ)め線を入れたり切り口を作っておきます。

 写真のように”切る線”を引くために目印を入れていきます。牛乳パックの注ぎ口側の注ぎ口のところの紙は使いません。その付け根の側面とつながった境目の線から使います。その線に定規の0cmのメモリを合わせて、6cm幅ごとに”印”を引いていきます。0cm・6cm・12cm・18cmです。この印のところに”切る線”を引きます。グルっと一回りに線を引きますので、側面が4枚ですから、1面に印が2つあって線が引けますから、全部で8回定規で計って印を付けなければなりません。私の場合は”いっぱいの牛乳パック”に印を付けなければなりませんから、ひとつ線を引いたら、その横に牛乳パックをいっぱい並べて、いっぺんに線を引いてしまいます。それぞれの牛乳パックを回してやるとまた線が引けます。4回繰り返すと”一周する切り線”が完成します。元の牛乳パックも後3回まわして線を引くと”切り線”が引き終わります。
 切り線がこのように引き終わりました。

 子どもたちの人数分準備します。

 これをどう切ってもらうかです。写真の一番右[底側]の切り線は切りにくそうです。そこで私のほうで大きなハサミを使ってチョッとだけ切り口を作っておきます。

 その左側も見えていますが、全部の切り線にも切り口のハサミを入れておきます。子どもたちは、ここの隙間(すきま)にハサミを入れて切ることができます。ひとつの牛乳パックで4カ所の切り口を作ります。

 これで準備完了です。これだけの準備をして教室に臨みます。

 ここから先は教室で子どもたちにやってもらう作業です。(想定)

 「こんなものを作ります。パッチンガエルと言います。」「こんな風に遊びます。」と実物でデモンストレーション
 興味を引き起こしてくれたら最高です。

 ハサミと牛乳パックを配布します。
 このように一番底側の切り線を切ってもらいます。
「切り口がありますから、そこにハサミの下側の刃を入れて線に沿って切ってください。一周すると底が取れます。」

 切り口が空けてあるのでそこにハサミの動刃(下側の刃)を入れて切っていきます。一周すると切れました。

「切った後は”押しつぶし”て平(たいら)にします。」
 他の3つの線は平らですから切りやすいですね。しかし2枚をいっぺんに切らなければならないので力が必要です。そんな子どもたちのためにここにも切り口を空けてありますから、一枚ずつ切ることもできます。
「切るのが難しい人は切り口がありますから、さっきと同じように1枚ずつ切ってもいいですよ。」

 そうやって後2回切ると4つの部分に分かれます。一番左側は使いませんから、その右側の3つでパッチンガエルを作っていきます。

 以前の投稿『牛乳パックでパッチンガエル』で2つの作り方を紹介しましたが、まずそのひとつを作ります。Aタイプとします。
 Aタイプは一つの切り片でひとつのパッチンガエルができます。
「ひとつの切り片を出してください。」
「平(たいら)にして四隅(よすみ)をこのように切ります。」

 四隅を切ったところです。この程度切ってください。

 次のようにこの切り片を輪にして切ったところが中央にくるように折りたたみます。

 実はこれに輪ゴムひとつをはめるだけで完成です。簡単でしょう。

 このように溝になっているところに輪ゴムをはめます。

 さあ、遊び方です。
 輪ゴムが伸びる方向にパッチンガエルを広げて、

 輪ゴムが伸びきるようにパッチンガエルを閉じます。


 全体を写真のように折りたたみます。


 輪ゴムの伸びたエネルギーがいっぱいのパッチンガエルです。これをどこかに置くと・・・・・・
 何秒後・何分後かに”パッチン”と飛び跳ねます。
 最初はなかなか飛び跳ねませんが、時間が過ぎると”必ず”飛び跳ねます。
 何回も繰り返すと、だんだん早く飛び跳ねるようになります。
 同じように、折れ曲がったところを何度も折って柔らかくすると早くなります。

 次はBタイプです。切り片1つから2つのパッチンガエルが作れます。
「これをひとつ出してください。真ん中の折り目を切ってください。2枚いっぺんに切らなくても1枚ずつ切ってもいいですよ。」


「2つにわかれましたか。それぞれからパッチンガエルができますから、2つのパッチンガエルができます。」
「そのひとつを出してください。」

「次のように4カ所をハサミで切ってください。深さは1cm程度です。」

 実はこれもほぼ完成です。
「輪ゴムひとつをこのようにハメると完成です。」

「ハメるのはちょっと大変ですが、紙は”折らない”ように気をつけてください。折れてしまったら遊べなくなります。」

 遊び方です。
「写真のように広げると輪ゴムが伸びて、エネルギーがたまってきます。」

「このように折りたたむと輪ゴムエネルギーのいっぱい詰まったBタイプのパッチンガエルができました。」
「これをどこかに置くと何秒・何分後には”パッチン”と鳴って飛び跳ねます。」

 材料がまだありますから、Aタイプ・Bタイプを自分で決めて作ります。作ったらすぐ子どもたちは遊んでくれます。
 私が作ったものです。Aタイプが1つ、Bタイプが4つできました。

 Aタイプは丈夫(じょうぶ)ですが重さのわりに輪ゴムのエネルギーが小さいので飛び跳ね方も音もチョッと弱いです。Bタイプは高く飛び跳ねて大きな音がします。輪ゴムのエネルギーが大きいので、折れやすく壊(こわ)れやすいのが欠点です。オモチャはいずれは壊れるもの・捨てるものですから、しっかり遊べるBタイプが私は”好き”です。

 蛙のシールを準備していきます。

 無料イラストサイトからいただきました。かわいいのやらちょっと不気味のものやらいっぱい準備しました。これを貼ってもらったら、

 楽しいと思います。
 いかがですか。思い出になる作って遊ぼう教室になるかな。

パッチンガエルAタイプの飛び跳ねている動画(52秒)

パッチンガエルBタイプの飛び跳ねている動画(21秒)

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 簡単ですからやってみませんか。お子さんとお孫さんと、または近所の子どもさんと!








 



紙トンボ作って遊ぼう教室に行ってきました。

2022-11-18 21:05:43 | 作って遊ぼう教室
 今日、最寄りの小学校のクラブ活動で紙トンボ作って遊ぼう教室を開いてきました。スマホで写真をと思いましたが、「ねえ先生!」がいっぱいでとても写真どころではありませんでした。
 456年の中高学年生ですが、30を越える人数がいるので、説明を聞いていない、または聞こえていない児童が多くて机間巡視が大変でした。「いっちょんわからん!(熊本弁)」の声もよくありましたが、私としては〝大好きな言葉”です。この言葉の言える児童はほってはおけません。手取り足取り教えます。するとその児童の3m四方もわかってくれます。

 では準備していったものです。一人当たりの材料です。これをビニール袋に入れました。

 中央がトイレットペーパーの芯ひとつです。筒の表面に均等にまっ直ぐな線を3本引いてあります。
 左側は焼鳥用の竹串3本です。尖(とが)っているほうに15mm四方の厚紙に穴を空け接着剤で固定しています。羽根を付けるとき”ノリ付け”できるようにする工夫です。その上にゴム板を刺していますが、これは羽根をノリ付けしたときこれで押さえてすぐ遊べるようにする工夫です。
 中央の短冊3つが羽根を作るときの材料です。短冊の中心(重心)がわかるように線が引いてあります。
 右側が”厚い筒の断片(サランラップの芯を2つに切って、その筒を割(さ)くように3つにきったもの)と画びょう”です。これで羽根が完成したら中央に穴を空ける道具になります。このセットは配布すると回収が難しいので、一ヵ所の机に”穴あけの作業場所”を設置して、ここに来て穴を空けるとしました。そこに私がいて、穴の空けかたを教えます。
注意:羽根は筒の一部のような形なので、机の上ではせっかくの丸みがつぶれてしまいます。筒の一部の台の上に羽根を置くと、チョッと斜めに置いたときしっくり収まります。この状態で中央に画びょうで穴を空けます。
 
 個々の材料を大きく示します。参考にしてください。





 それでは作ります。

 短冊の何も書いてない面にノリを付けます。それを

 このようにチョッと斜めに貼ります。どのくらい斜めかというと、芯の長さのほうに真っすぐな線が引いてあります。その線上に短冊の対角を重ねるように貼ります。児童には黒板に絵を描いて説明しましたが、「わからん!いっちょんわからん!」という児童が多かったです。説明の後走り回って指導しました。

 線は3本引いてあります。短冊は3枚ですから全部貼ってもらいました。短冊は”和紙”の色紙ですから直ぐ乾きます。ちょっとぐらい湿っていても大丈夫です。

 次は3つを切り離します。

 まずは大雑把(おおざっぱ)に切ります。

 切ったところです。
 次はちょっと大雑把に切ります。

 切ったところです。

 次は短冊を貼ったところを正確に切り取ります。少しずつハサミを入れていかないとせっかくの曲がりが伸びてしまいます。1mm1mmと小刻みにハサミを入れていくのがいいです。

 3枚とも切り取って、3つの”羽根”ができました。


 ここで安全対策があります。羽根は回転して飛んで行って目に入るかもしれません。ですから”端っこ”を切っておかないと危ないんです。


 羽根が出来上がったところで、この羽根を竹串の回転軸に刺すために穴を空けます。

 このように筒の断片に羽根を乗せると、チョッと斜めにするとしっくり収まります。この状態で画びょうで短冊の中心に穴を空けます。グイっと力を入れて押します。

 このようになったら穴が空きました。力が無いようだったら、短冊(羽根)に穴の印が付く程度でも大丈夫です。手の取って画びょうを刺してください。ただし、ケガをしないよう気をつけてください。

 羽根を竹串に接着します。接着する竹串の紙の部分と羽根の白い内側にノリを付けます。



 竹串の尖(とが)ったところに羽根の穴を刺して接着させます。

 接着面の上下を指で摘まんで、羽根のカーブに沿って厚紙が曲がりノリが沁み出してくるまで押さえます。

 最後にゴム板を刺して羽根を抑えるようにハメると、ノリが固まっていなくても遊べます。遊んでいるうちに接着します。



 こんなのができました。


 紙トンボを回すと飛び上がる原理です。説明する写真を作ったので見てください。

 回すと羽根に風が当たります。羽根が斜めになっていると、当たった空気は下に曲げられます。その力が羽根を上に持ち上げる力となります。

 遊ぶ時間は15分程度でしたが、羽根が平らになっていたり、羽根と竹串にノリを付けてないものまであって大変でしたが、30数人の教室では徹底しない指導となってしまい申し訳なかった思いでした。またまた走り回って指導したところでした。材料はいっぱい持っていきましたが、すっかりなくなるほど作ってくれました。

 こんな感じで教室を終わりました。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

左手用ハサミ問題(最近、気になるようになりました)

2022-11-13 16:52:04 | 作って遊ぼう教室

 趣味人(シュミット)様からコメントをいただいて、この意見はマイノリティを差別する意見だという指摘を受けました。その通りと反省しています。
 削除したりはしませんが、こういう考え方が差別に繋がるんだと参考にしてください。
以上-----------付け加えました。

 作って遊ぼう教室を開催するときハサミを持っていきますが「左利きなんです。左手用のハサミはありませんか。」ということが頻繁にあります。
 そんな時「実はおじさんも左利きなんだよ。でも左手用ハサミはつかったことないんだ。〇〇〇こうやって使うと、切りたいところがちゃんと切れるようになるよ。」と説明して普通(右手用)のハサミを使ってもらいます。
 しかし「できない!」ときかない児童が増えてきたように思います。それで仕方なく一本だけ左手用ハサミを買いそろえました。
 これが左手用ハサミ問題です。この児童はこれから成長していずれは大人になります。ず~と左手用ハサミが無ければハサミが使えなくなってしまいます。”工夫”するのが人の本分ですからちょっと私の話を聞いてください。


 私も生まれつき左利きです。小さいときハサミの使い方には困ったことがありました。母は私の下着以外の着るものはほとんど作ってくれました。裁縫をしている姿がいつもありました。実はそういう母に育てられて私も裁縫が”好き”でした。学校で必要な雑巾、破れた靴下、服のほころびなども自分で針と糸、ハサミ、ゴム紐などで直していました。そのとき〝裁ちばさみ”を持つとき「おかしいな、持ちにくいな、親指の付け根が痛い」と思いながら使っていました。今思うと裁ちバサミはぜ~んぶ右手用だったんですね。

 こんな風に握っていたんです。裁ちバサミは左手で握ることは想定されていないんです。右手オンリーです。親指の入るところ、他の指を揃えていれるところと手に合わせて作られています。

 こんな感じです。それを左手で持つと親指には大きすぎるし、指を揃えては入らないという具合です。指の形に成形もされているので、切るときいろんなところが強い圧力で押し付けられ痛みます。

 こんな経験をして工夫したんでしょうね。痛くないように握り方を考えたり、きれいに切るためにこれから紹介するような使い方を考えました。
 それから工作用のハサミに出会いました。
 最初の写真の裁ちばさみ以外は全部工作用ハサミです。指を入れて握るところは両方とも同じ形ですから問題はなくなりました。
 もう一つの問題が発生したんです。

 これです。〝刃線”の問題です。これから刃線について、また右手用と左手用ハサミの違いも含めて解説します。


 ハサミは2つの刃が×の形に重なり合ってできています。その×が閉じることで紙や布を裁断します。写真は横に並べてありますが、右手用は右手で、左手用は左手で持つと〝上”にくるほうが〝静刃”、下にくるほうが〝動刃”です。ハサミは下の刃を動かして切るんですね。
 右手用ですが持ったところが次の写真です。〝刃線”ってわかりますか。静刃・動刃の両方にあります。互いの刃が交差して紙などを切っていくところです。次の写真にピンク色の線で示しています。

 右手用のハサミを右手と左手で持ったところです。

 このように持ってみると工作用のハサミは刃の幅があるので静刃の刃線が切るとき問題となります。動刃は切るものの下に隠れてしまうので問題ありません。静刃の刃線は〝切るところ”に合わせると正しく切ることができるガイドのようなものです。
 この問題は裁ちばさみではありませんでした。刃線が尖っていて包丁のようになっていましたから、どっちから見ても刃線が見えましたから、しかし工作用ハサミは刃に厚みがあって決まった方向からしか見えないので、見えるよう工夫しなければなりません。
 この写真(右手用ハサミ)の場合、右手で持つとハサミが頭(目)の右側にあり静刃の刃線は見えますが、左手で持つと左側となり静刃の刃線は見えません。切るところが確認できないんです。

 このように切るところの線に刃線を合わせることができません。こういう問題が左利きの人には起こります。
 参考に、左手用ハサミを左手で使うとこうなります。

 〝切るところの線”に静刃の〝刃線”を合わせることができますから、正確に切ることが可能です。
 やっぱり左手用ハサミができて良かったですね~となります。さすがに人類は便利なものを作ってくれます。いいことだと思います。

 さて、〝左手用ハサミ問題”です。私が問題だと思ったのは〝人間”のほうです。人間だって新しい進化をしてもいいんじゃないかということです。
 問題点は〝視点”です。「右手用ハサミを左手でもったら左手は頭の左側にありハサミも左側となるので静刃の刃線が見えなかったですよね。」
 「じゃ、ハサミを持つ手を45度右側に傾けたり、ハサミを持つ手を頭の右側に持っていくと静刃の刃線が見えるようになります。」
 「すると、静刃の刃線と切るところの線を合わせることができて、正確に切ることができます。」

 こういうことです。

 幼いときは〝左手用”ハサミもありませんでしたし「困った困った!」ということもありませんでした。知らず知らずのうちにちょっとした工夫で乗り越えてきたんだな~ということに気づかされました。

 ちょっと大きい話になりますが、ひとつ便利なものができてくると、ひとつ大事なものを失っていくこともあるんだなと思い至りました。

 ハサミやノリを使うことで作って遊ぼう教室を楽しんでいますが、”作って”の大切さを改めて感じました。ハサミやノリの使い方を熟練してほしいな~。後継者が育ってくれないかな~!

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

付け加えます。----------

 いかがでしたか。私自身の深層心理というかこんなところにマイノリティへの差別が潜んでいるんだな~と反省しました。そのことを次のように考えました。
 どうして間違った考えになってしまったのかなということです。裁ちばさみは指を入れるところが右手を想定した作りで間違いなく右手用ハサミですが、工作用ハサミは2つの指を入れるところに差異はないのでどちら用でもないのです。それを私が勝手に〔右手用〕と言ってしまったのが間違いの始まりです。左利きの私が何の意識もなく工作用ハサミを使っていたのもうなずけます。工作用ハサミは右利きの人はこういう風に使う、左利きの人はああいう風に使うという理解が正しいのだと思います。でも右利きの人のほうが容易ですから左利き用ハサミができたんですね。今は裁いばさみも左手用ができているそうです。
 工作用ハサミを「右手用ハサミ」と言ってしまったところが《問題》の本質だったんです。そこには左利きのマイノリティを軽視して何にも考えていませんでした。自分のことでもあり差別とは違うと思いますが、深層に潜む差別の種かもしれないとチョッと身震いがしました。
 以上、反省を含めて考えてみました。
 お騒がせして申し訳ありませんでした。


新 空気砲(サランラップの芯で作ります。)

2022-10-31 23:32:36 | 作って遊ぼう教室
〔パソコンサイト〕

 随分前に〔2021.1.21キッチンペーパーの芯で作る空気砲〕を投稿しましたが、キッチンペーパーは家庭でたくさん活用してその芯はいっぱいありました。これを活用して何かできないかと考案したものでしたが、ひとつ柔らかいという欠点がありました。そのために手荒に扱うと壊れてしまうのです。
n、っbhb もう一つ工夫点があります。芯はバトンのような形状ですから、前に空気の吹き出し口を貼らなければなりません。そこはノリで貼っていましたが、芯とコピー用紙の相性が悪くうまくノリ付けできませんでした。今回は両面テープで接着するようにしました。狙いどおり簡単に接着することができました。

 それでは作っていきます。まず材料です。

 中央がサランラップの芯です。
 左側の上が10mm幅の両面テープです。これの長さ110mmが一つ分です。
 左側の下がコピー用紙で作った吹き出し口です。寸法は後で詳しく説明します。
 右側の上が20mm幅の両面テープです。これの長さ110mmが一つ分です。
 右側の下がふうせんとたこ糸です。たこ糸の長さは30cm程が一つ分です。

 両面テープを芯の端に貼ります。

 10mm幅のものは吹き出し口側にグルっと一回りに貼ります。このとき、1mmほど外に飛び出すように貼ります。
 20mm幅のものはふうせん側の方にグルっと一回りに貼ります。

 次は吹き出し口です。

 ちょっと複雑な形をしていますが、肝心なところは丸い円です。直径34mm、これは芯の外径と同じです。これを正確に描きます。その10mmほど外側に円を描きます。フリーハンドでもかまいません。円の中心を通る十字線を引きます。これが基準です。内円と外円の間に基準線の間を4等分する3本の線を引きます。基準線を含めると円の周囲に16本引くことになります。写真を参考にしてください。
 真ん中の穴は、基準線を折り目として、二回折って先端の尖がりを2ミリほど切ります。開くとこのような穴が空きます。

 今引いた線にハサミを入れて切ります。内円より内側は決して切らないようにします。全部で16か所の線です。
 切り終えたら円の見える方を上にして机の上に置いておきます。

 次は芯の10mm幅の両面テープです。カバーテープを外します。(注意:20mm幅の方は外さないでください。)

 端っこに粘着テープが飛び出していますので、それを指で押さえて円形のところに押し付けます。端の円形部分がネバネバになりました。

 ここを机の上に置いて吹き出し口の円に正確に押し付けます。


 芯の端を上に向けると吹き出し口がくっ付いてきます。

 切れ目を入れたところを折り曲げて両面テープに押し付けると写真のようになって接着します。
 空気の出口側は完成です。

 次は後方のふうせん側です。

 ふうせんの吹き口を空気が抜けないよう結びます。難しいようなら結ばなくてもいいです。
 ふうせんのふくらむ方の先端を写真のように切り取ります。


 芯の20mm幅両面テープのカバーテープを外して、そこを上にして机の上に立てます。
 ふうせんの空いた穴に2本以上の指を入れて押し広げて

 写真のように、両面テープのところにかぶせます。かなり力が必要ですが、ゴムと両面テープが接着できていれば問題ありません。かなり強力に接着します。

 最後です。たこ糸でふうせんの吹き口を縛ります。これで吹き口を結ばなくても空気が漏れることはありません。

 たこ糸は遊んでみると”必要”なことがわかります。たこ糸を引っ張って離すと、空気が前から飛び出しますが、ふうせんは芯の筒の中に入ってしまいます。たこ糸がなければ引っ張り出すことはできません。

 これで完成です。


 的も遊ぶには必要です。適当に紙を切って作ってもいいですが、的らしく作ったものを用意しました。

 こんなんです。一番最初にあったパソコンサイトからダウンロードできます。A4用紙に印刷して使ってください。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。



 

ハロウィンのキッチンペーパーアニマルを作ってみました。

2022-10-22 23:56:33 | 作って遊ぼう教室
 10月末はハロウィンです。KPA(キッチンペーパーアニマル)でハロウィン人形を作ってみました。ひとつ作るのにキッチンペーパーが3枚、輪ゴムがひとつ、目鼻口その他を作るのに色紙を使います。道具としてはハサミとのりです。昨年も令和3年10月[KPAハロウィン人形の作り方](クリック)のブログを書いていますが、その時期がきましたので作ってみたところです。もしわからないところがあったらそちらも見てくださいね。

 これが作ったハロウィン人形です。

 怖い顔にすると”ハロウィン”という感じですが、実はそれがかわいくてかわいくてという感覚です。そうは思いませんか?
 真ん中にいるのは来年の干支うさぎです。試作の段階ですが,また近くなったらアップしたいと思います。

 では作り方です。
 まず人形の土台からです。

 キッチンペーパーをつながりで3枚準備します。

 左右から折って3枚を重ねます。

 左右の角と角を合わせて折り目をしっかり付けます。開くと中央に縦の折り目が付きました。


 一方からグルグル回して折り目まで丸め、もう一方も同じように丸めていきます。(ノリは離すとほどけてしまうので、重しとして使っているだけです。複数の人で作る場合には、押さえてもらってください。勿論一人でもできます。)


 裂けたところを内側にして半分に折ります。


 次は輪ゴムを1つ用意してください。私の場合はダイソーで買ってきたカラーゴムバンドを使います。


 1つを二重にして使います。


 図のように輪ゴムをキッチンペーパーの折ったものにはめます。


 はめたところです。


 どこにはめるかですが、場所によって人形の形が変わってきます。自分の好きなところにはめてください。


 では形を作っていきます。まず指を図のように入れて広げて、次に”鼻の部分”を作ります。

 首の下に輪ゴムが2本通っていますが、その一つをつまんで”鼻の部分”に引っかけます。できましたか?わからなければ1年前の投稿を見てください。

 輪ゴムの位置によって、こんなのができました。

 左は《短足顔デカ》です。右は《足長顔チッチャ》です。あなたはどっちがいいですか?

 土台が完成しました。次は目鼻口その他を色紙から切ってノリで貼ったら完成です。
 次の図は、無料イラストサイトからいただいたものです。プリンターがあればですが、これを貼ってもいいですね。そこのところは1年前の投稿に詳しく書いてあります。


 こうやってできたのがこれです。


 足の短い順に紹介します。

 かわいいですね。何といっても愛嬌があります。すましているところが何とも言えません。顔が大きいので帽子をかぶせてみました。


 ▲のお目目がかわいいです。これもすましていますね。


 青角(つの)を生やしてみました。怖そうに見えますか?実はそこがかわいいんです。わかりますかね。

 これは足の長さを中程度に作った土台に、全部色紙から切り取った部品を貼りました。

 前3つより、強烈に感じる人形になった気がします。”人のを借りて”ではなく”自分で切り取った”というところが人形に表現できたのでしょうか。

 皆さんもぜひ作ってくださいね。楽しいですよ。


『おまけ』
 うさぎさんのKPAを試作してみました。キッチンペーパーの折り方を変えています。
 その時期になったら紹介します。お楽しみに。


 最後まで読んでいただきありがとうございました。 

 できたら教えてくださいね。

 




紙飛行機の自由研究No.3〔ツバメ紙飛行機の折り方を工夫〕

2022-08-22 16:11:19 | 作って遊ぼう教室
 紙飛行機の自由研究No.3です。今回研究するのはツバメ紙飛行機の頭の折り方を用いたものです。これはB?サイズやA?サイズの用紙で折ると、そのままでバランスが取れていて、これまで研究してきた用紙の先頭を折り曲げることで重さを調節する必要がないものです。そこで、翼(ツバサ)の折り方を数種類工夫して、良く飛ぶ翼の折り方を研究しました。

研究したものを次の表に示します。


 先端の折り方でいうとDより左側が先端の重さが軽く折り曲げの調整が必要なものです。Eより右側はそのままでバランスがとれていて、翼の折り曲げ方を工夫することができます。

 翼の折り方には色々な種類がありますが、それを一つ一つ折って飛び方を見てみたいと思います。

 まず、ツバメ紙飛行機の頭の部分の折り方を示します。


 如何ですか。折り方はわかりましたか。以前の投稿で分かりやすく示したものもありますので参考にしてください。

 実際に折ってみたところです。チラシをA5のサイズにちぎって作りました。


 一番右に16番という数字で示していますが、最初の表にはないものです。6番を飛ばしてみたとき、もっと翼を広くしてもいけるんじゃないかと思って作ったものです。

 8番と9番です。


 7番を飛ばしてみたとき、特徴的な“墜落”がみられました。この場合、翼を作る折り方を全て逆にしてやる(谷は山、山は谷)と“良く飛ぶ”という経験則があるので、そうして作った17番です。


経験則
 いつも「紙飛行機の折目の見える部分は下側です。」と指導しています。それでうまく飛んでいます。しかし、児童生徒の中には折り目が上になっていることがあります。「私のは飛ばない、すぐ墜落する。」と言ってくるのです。試しに投げてみると、下に吸い付けられるように墜落します。
 
 7番は下の吸い付けられるように墜落するので、折り方を逆にしたらと考えたわけです。


 飛ばして見ました。その結果を図と言葉でまとめました。






総まとめです。


考察
 ツバメ紙飛行機は後ろの方をちょん切ってツバメのシッポにしても飛ぶ紙飛行機ですから、折り方にしても多彩な折り方ができるものだと分かりました。
 ただし、8番9番がうまく飛ばなかったのが本来ツバメ紙飛行機の時にはちょん切ってしまう部分が翼として平面性が保てなくて、風にたなびいてしまっていることが欠点でした。そこで同じことをチラシではなくもっと張りのあるコピー用紙で8番9番をつくって飛ばして見るとまっすぐに飛ぶことができました。同じようなことですが、前回ツバメ紙飛行機の研究をしたのは昨年の1月でした。湿度が低くてチラシも張りがありました。今は“夏”湿度100%近くあります。チラシは紙面の張りがありません。
 今回の研究は勉強になりました。紙飛行機には湿度が大きく影響していることが分かりました。
 ケント紙を使った最優秀な紙飛行機のサイトもありますが、身近な材料の“作って遊ぼう”としては引き下がれないとことです。身近な材料でケント紙に負けない紙飛行機を研究していきます。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。




紙飛行機の自由研究No.2[再掲]+新研究

2022-08-11 14:17:08 | 作って遊ぼう教室
 前回に引き続き紙飛行機づくりの自由研究です。自由研究の全体像を〔再掲〕でお見せして、その後、新しい研究〔新研究〕を掲載しています。新研究で作った紙飛行機は前回よりも作り方が“簡単(かんたん)”でよく飛びます。ぜひ作ってくださいね。

〔再掲〕
 No.1の自由研究でもっとも簡単な作り方の紙飛行機で、先端の重さを変えて、一番よく飛ぶ紙飛行機を研究しました。
 今回は、もっと幅を広げて研究を試みたいと思います。
 紙飛行機作りという取りつきやすい研究ですので、できれば、これをご覧の皆さんで、興味と暇のある方がおられましたら、一緒にやってみませんか。

 研究の方法は、次の4項目、先端部の折り方9種〔ABCDEFGHI〕、チラシA5サイズの先端部を折り曲げて先端部の軽い順から9種〔abcdefghi〕、正面から見た形状9種〔①②③④⑤⑥⑦⑧⑨〕、翼の折り方9種〔123456789〕の組み合わせで(9×9×9×9=)6561通りの紙飛行機があります。この中から“良く飛ぶ紙飛行機”を探していきます。
 全部の組合せを作って試すことはしないと思います。やっていく中で、方向性が見えてくると思われます。しかし、“良く飛ぶ紙飛行機”をすべて探し出す覚悟で取り組みます。
 “良く飛ぶ”と言っても色々な飛び方の特徴がありますから、それも分類できるかもしれません。研究の結果の後は、そういうところも詳しく“考察”していきたいと思います。
 研究に使用する紙は、小学校低学年に作ってもらう紙飛行機ということで、薄いチラシをA5サイズにしたものとします。普通サイズのチラシはA3ですので、それから4枚切り取れます。これを使います。チラシがなかったらコピー用紙は普通A4ですので、2つに分けるとA5が2枚になります。

〔パソコンサイト〕
 

 それでは、ⅠⅡⅢⅣの4項目を示します。


<写真クリックで拡大できる画像になります。>

 ひとつだけ例を示します。



 こういう風に紙飛行機を作っていきます。

 次に、9種の先端部の作り方を示します。ご覧のスマホでは小さすぎて見えないかもしれませんので、拡大して見えるパソコンサイトもあります。ご希望があれば ここ をクリックしてください。





<写真クリックで拡大できる画像になります。>


 皆さまへ
 
共同研究のお願い

 チラシで紙飛行機を作るという取り付きやすい研究ですので、一緒に研究に取り組んでいただけたらと思っています。興味と時間があったら取り組んでください。できれば、“良く飛ぶ紙飛行機”が見つかったら、“(〇〇〇〇)は良く飛びます。飛び方はこんな風です。”というコメントをしていただいたら嬉しいです。

 このことについてのパソコンサイトもありますので覗いてみてください。


〔パソコンサイト〕
 

〔新研究〕 

 今回の研究では、次の図で〔先端の折り方はA〕〔用紙の折り曲げ方はefghの4つ〕〔前方からの形状は⑤〕〔翼の折り方は5〕を選択して行います。
 つまり、用紙の折り曲げ方をefghと変えて、他はすべて同じ折り方にして飛び方を比べようという自由研究です。


 折り方が”一目”で分かるようにgの例を示します。

 わかりましたか。こんな折り方です。

 では、4種類を並行して折っていきます。





 折り方はわかりましたか。図がチョッと小さいので例)を参考にしてください。図をタップすると拡大することも可能です。

 実際に折って作った紙飛行機です。


 これを自宅の室内で飛ばしてみました。

実験の方法
 
 次の図のように紙飛行機を頭上に掲げて平行に投げます。投げる速さは〔強い〕〔弱い〕の2種類です。それが何km/hかはわかりませんが、紙飛行機を飛ばした方であればだいたいの様子はつかめると思います。しいて言えば〔強い〕は”力任せ”、〔弱い〕は“加減して”という具合です。

実験の結果



実験の考察




 いかがでしたか。

 考察には書きませんでしたが、紙飛行機には”巡航速度”を持った紙飛行機と力任せに投げるものとがあることがわかりました。“よく飛ぶ”といっても両者では違ってきます。長く(時間)飛ばすには前者が優れていますが、遠くまで飛ばすには後者が優れています。
 本研究ではf(5/8まで折ったもの)は前者、g(3/4(6/8)までおったもの)は後者と、ちょっとの折り方の違いで紙飛行機の性質が大きく違ってくることがわかりました。その差はたったの1/8です。驚きです。

 最後に、今日制作した紙飛行機の姿をご覧ください。








 

自由研究〔よく飛ぶ紙飛行機をつくろうNo.1先端の重さを変えて〕

2022-07-31 15:45:41 | 作って遊ぼう教室
最近、たくさんの閲覧がありますので再掲します。
 時期としては、学校の夏休みで子どもたちが“自由研究”に取り込む時期ですね。ぜひこのブログを自分の考えとして活用してください。ブログ中の画像は自由にお使いください。でも”丸写しはダメ”ですよ。自分の言葉で書いてください。実験自体は必ずやってみてください。
 また、類似した研究は大歓迎です。研究というのはただできるものではありません。先行の研究を知ることからアイデアがひらめくものですから、類似した研究こそ本物の研究だと思います。
 
 研究の相談・わからないところなどコメントください。

[以下再掲です。]
 これまで幾種類かの紙飛行機を紹介してきましたが、ここではちょっと視点を変えて、“自由研究”として取り組んでみました。紙飛行機の研究では、〔先端の折り方〕〔先端の重さ〕〔翼(つばさ)の形状〕...など考えられますが、今回は〔先端の重さ〕に注目して研究しました。したがって、折り方はもっとも簡単なもの、翼の形状は面積が十分広く先端の重さや機の長さに左右されないものを工夫してあります。

 研究したものをまとめましたので、まずご覧ください。小さな字・図で見えにくいので、そのあとで大きくして紹介します。(図をタップすると鮮明ではありませんが拡大する図を観ることもできます。)ぜひしっかり読みたいという方がおられましたらパソコンページで見ることができます。また、そこではpdfファイルとしてダウンロードすることもできます。

〔パソコンページ〕


 最後には、もっともよく飛ぶ紙飛行機の折り方を紹介します。

【自由研究】


《文字や絵が小さくて見えないので、以下大きく再掲します。》

【研究の目的】
 良く飛ぶ紙飛行機を作りたいという思いから研究を始めた。今回は、先端の重さを変えて“適当な重さ”を探すというものである。
【研究の方法】
 A3サイズのチラシをA5サイズに切り分けて4枚にして、それを先端となるところを折り曲げることによって先端部を重くする。折り曲げる長さが長ければ長いほど重くなる。それを同じ折り方で折って良く飛ぶものを探していく。一番飛ぶのが“適切な重さ”ということになる。
【研究の結果】
 ABCDの紙飛行機を作った。Aが長さ1/4の先端部分を折り曲げたもの、Bは長さ2/4の先端部分を折り曲げたもの、Cは長さ3/4の先端部分を折ったもの、Dは長さ7/8の先端部分を折ったものである。AからDに行くにしたがって、先端の重さがだんだん重くなっていく。しかし、機全体の長さが短くなってしまう。






 ABCDの飛跡の例を図に示す。



① 先端が一番軽いAは、投げるとすぐ急上昇して失速して急落する。1mも離れることはほぼできない。
② 次に軽いBは、急上昇して失速するが1m以上離れることもある。飛んでいるという感じではない。
③ Cは、投げた方向に向かって進み、ゆっくり降下していく。飛んでいるという感じはある。④ 先端が一番重いDは、投げると急降下して、速度が上がったところで先端を上に向けて失速する。ときには急降下の後、少しは水平飛行することもある。
【研究の考察】
〇 Cが最も良く飛ぶとわかった。
〇 先端が軽ければ、投げたあと急上昇する。そして失速する。
〇 先端が重ければ、投げたあと急降下する。急降下して速度が上がると、上を向いて失速したり、水平飛行をすることもある。つまり、適度な速さでは“平行飛行”をすることができる。
  (追実験で、このことを確かめた。)
〇 これらのことから、Cであっても、無理やり強く投げると“上昇”してしまい、ゆっくり投げると“下降”してしまうことになる。
  (追実験で、このことを確かめた。)
〇 適切な速さで投げるとCは遠くまで飛ぶということである。
【研究のまとめ】
 今回は〔先端の重さ〕に注目して良く飛ぶ紙飛行機を研究した。A5チラシの先端側3/4を折り曲げて、この折り方で折っていくとスムースな飛び方で飛ぶことができる。この紙飛行機なりの“適切な速さ”があるので、投げるときの速さもその“適切な速さ”にしたとき、もっともよ良く飛ぶ、つまり遠くまで飛ぶことができる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最後に、良く飛ぶ紙飛行機の作り方を示します。ぜひ作ってみてください。








 いかがでしたか!

 最後まで見ていただいてありがとうございました。さらに研究してご披露したいと思います。


 

〔パソコンページ〕



自由研究の続きはNo.2です。



作って遊ぼうのメニュー

2022-07-30 22:54:00 | 作って遊ぼう教室
作って遊ぼうメニュー

 記事名をタップするとそのページが開きます。

 記事名後の〔20210101〕は投稿年月日〔2021年01月01日〕です。
 新しいものが上になっています。新しいものほど作り方が改善されています。

 このブログより充実したホームページがあります。作り方のpdfファイルや画像がダウンロードできます。ぜひ覗いてみてください。
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2022-07-29 22:55:00 | 作って遊ぼう教室
〔パソコンサイト〕

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 URLをタップするとPDFファイルがダウンロード


http://hirakugakkou.web.fc2.com/wagomunoyubideppou/wagomunoyubideppou.pdf


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http://hirakugakkou.web.fc2.com/iroironakatatinokamibako/iroironakatatinokamibako.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/hakozukuri/hakozukuri.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/kitokasanoorigami/kitokasanoorigami.pdf


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http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/koma/komatukurikata.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/kabuto/kabutosetumei.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/yokutobukamihikouki/yokutobukamihikoukiB.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/yokutobukamihikouki/yokutobukamihikoukiA.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/kamihikouki/kamihikoukitukurikata.pdf


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http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/sinntukurikata/8kazaguruma.pdf


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http://hirakugakkou.web.fc2.com/toradosiKPA/A4yokobuhinnsi-to.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/rittaihosi/30010.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/04tennkaizu1tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/04tennkaizu6tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/06tennkaizu1tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/06tennkaizu4tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/08tennkaizu1tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/08tennkaizu4tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/12Atennkaizu1tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/12Atennkaizu2tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/12Btennkaizu1tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/12Btennkaizu3tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/20tennkaizu1tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/20tennkaizu3tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/40tennkaizu1tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/40tennkaizu3tu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/iroirotennkaizuA.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/iroirotennkaizuB.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/iroirotennkaizuC.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/saikorosinntukurikata/iroirotennkaizuD.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/kamitonnbo2/kamitonnbo2ikkatu.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/harowhinn/00090.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/hinaninngyouKPA/hinaninngyouKPAbuhinn.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/kittinnpe-pa-animaru/kittinnpe-pa-animarusetumei.pdf


http://hirakugakkou.web.fc2.com/siryou/keitonobonnbonn/keitonobonnbonn.pdf






牛乳パックで〔えんぴつ立て〕の作り方

2022-07-25 23:09:41 | 作って遊ぼう教室
<関連パソコンサイト>
 数日後に息子家族が帰省するというので、家を整理していると、数年前に孫1号さんから敬老の日のプレゼントとして〔えんぴつ立て〕をもらったのが出てきました。真ん中の間仕切り板に「おじいちゃんおばあちゃん長生きしてね。」と書いてあります。
 間仕切り板が一枚なので、その方向にひし形のように伸びています。間仕切り板が2枚ならそんな変形はないだろうと作ってみました。その作り方を紹介します。



 これが牛乳パックから作った〔えんぴつ立て〕です。牛乳パックひとつあればそれだけでできます。別の材料はいりません。ハサミと定規があればいいです。

 では作っていきます。

 牛乳パックの寸法です。


 下の底のあるほうで箱部を、上のほうで間仕切り板をつくります。箱の高さを110mmと決めました。(それぞれで自由に決めてください。)
 牛乳パックにはつなぎ目の角(かど)がありますね。そこからハサミを入れて角を切っていきます。残り110mmのところで横に切っていきます。


 切り終えると箱部と間仕切り板部が切り分けられました。

 切り取ったところです。
 早くも、箱部はこれで完成ですね。

 間仕切り板部を2枚に分けていきます。真ん中の角の折り目を切っていきます。

 2つに切り分けられました。

 次の寸法にケガキをして、間仕切り板(大)と(小)をつくっていきます。

 寸法で大事なところは幅の95mmです。これは牛乳パックの内側の対角線の長さです。チョッとだけ余裕を持って定めました。牛乳パックでどんな〔えんぴつ立て〕をつくっても寸法を変えてはいけないところです。

 切り取り線をハサミで切ったところです。

 間仕切り板(大)(小)の2つが出来上がりました。

 (大)(小)の切り込みを向かい合わせて置いて組み合わせていきます。


 かみ合わせるとこのようになります。

 間仕切り部の完成です。

 箱部の中に間仕切り部を対角線状に入れると〔えんぴつ立て〕の完成です。

 実用的にはこれでしっかりしたものができました。間仕切り板は中央が折れ曲がっていましたが、すっぽり収まるとまっすぐになってより頑丈(がんじょう)になりました。何年何十年と使えるものだと思います。

 孫のと比較したところです。

 私のは“実用的”にはこれでいいですが、プレゼントとしては孫(左側)の装飾(そうしょく)のあるほうでなければやっぱり駄目ですね。

 そこで、私のものに装飾をする方法を紹介します。

 B4サイズの色画用紙を準備します。これに次のようにケガキします。箱部を装飾するもの、間仕切り板(大)の上のほうを装飾するもの、2つの間仕切り板のかみ合わせを補強するものの3つです。これらがちょうど2セットが作れます。
 《数字が見にくい場合は図をタップして拡大してみてください。》

 切り取り線から切ったものです。


 1セット分を準備してください。装飾・補強をしていきます。

 間仕切り板の補強部品を出してください。一辺30mmの正方形です。対角線と十字線が書かれています。対角線は角から半ばまで切り込みが入っています。
 対角線は“山折り”、十字線は“谷折り”にします。この折りを深めていくと星のような形になります。

 この内側にノリを付けて2つの間仕切り板の組み合ったところにかぶせて補強します。

牛乳パックはノリは付きにくいですが画用紙同士は固くくっ付きます。補強には十分役立ちます。さらに箱部の底の方にあるので時間がたつと変形しますが外れることはありません。

 箱部に巻いて装飾するものです。軽く折り曲げます。


 次のように、全面にノリを付けて巻いてください。切り込みが角にくるようしてありますが、角にこない場合がありますので、巻いた後の角の部分に切り込みを入れるのがいいようです。折り曲げ部分に糊を付けて接着してください。


箱部の装飾が出来上がりました。

 最後に、間仕切り版(大)の上の部分の装飾です。軽く折り曲げます。


 次の写真のように、ノリで接着していきます。


 箱部に間仕切り板部を挿入すると出来上がりです。




 装飾の部分に、文字や絵を描いたり、写真を貼ってプレゼントにしてください。

 牛乳パックひとつとハサミがあれば、えんぴつ立てひとつができますからぜひ作ってくださいね。

作り方のpdfファイルをダウンロードできるようにつくりました。次の図をタップしてください。





 最後まで読んでいただきありがとうございました。

<関連パソコンサイト>

 

演示用風ぐるま「扇風機」の作り方

2022-07-17 11:16:46 | 作って遊ぼう教室
[関連パソコンサイト(タップ)]

 風ぐるまは私にとっては1年もの間よく回るすぐ作って遊べるよう研究して作り上げたものです。それだけ思い入れのある作品です。教室をするとき大きい風ぐるまで演示をして教えていました。終わると先生に渡していたんですが、何度もやっていると次に来たとき飾ってあるだけで遊んでもらえていないのがわかりました。かわいそうだな~という感じです。そこでほしい人でじゃんけんをして勝った人が持って帰るようにしました。遊んで壊してほしいですね。
 6月14日(月)の放課後子ども教室と7月15日(金)クラブ活動で《風ぐるま教室》をやってきました。
 子どもたちは約12cm四方の色紙で、回転軸を爪楊枝(つまようじ)、手持ち支柱を割り箸といったサイズで作ってもらいますが、教える側の私は、すべて大型にした材料で演示しながら作り方を説明していきます。大きいですから『扇風機』と子どもたちみんなが言ってくれます。大きくても自分では回れませんが見かけだけは扇風機ですね。

 毎回こんなことをやっていますのでブロガーの皆さんにも紹介したいと思います。

 これです。色紙は画用紙の片面に色を塗ったり小さな色紙を貼ったりして作ります。回転軸は竹串か竹ひごを切ったものです。スタンド部分は底の厚紙と支柱のラップの芯をくっ付けて作ります。接合部はコピー用紙を使います。

 つまり、スタンド部の材料は次の図です。

 だいたいのサイズは記入していますが、制作の意図に合わせて自由に決めてください。私の場合〈作り方を演示するためのもの〉ということでできるだけ大きくしています。
 コピー用紙からは接合の部品2つをハサミで切り出します。寸法は芯の太さ(直径)で決まってきます。

 そのコピー用紙部品2つで、底の厚紙とラップの芯を次のようにしてノリで接着します。

① 図の左側が[巻いて、広げて、接合]とノリで厚紙の上に接着して立てます。
② ノリが乾くまで待ちます。(10分程度)
③ 図の右側が[円の中心部が円形に空くように立てる、その円形に芯を通して、下に移動させて、芯と厚紙の両方に接合]とノリで①に重ねて接着します。①と③の2つでかなり頑丈(がんじょう)に接合できます。

 次は芯の上のところに穴を空けます。ここは回転軸をくっ付けるためのものですから、前方に竹串が充分通る大きな穴を空けます。後方に竹串のトンガリが刺さる程度の小さな穴を空けます。千枚通しを刺して空けてください。前方にある風ぐるまがチョッと斜め上を向くように、小さな穴の方が芯の端から遠い(大の位置より2~3mm深い)ところに空けます。次の図でわかりますか。


 ここまでできたら扇風機の土台部分の完成です。

 次は風ぐるまの本体(回転部)をつくります。

 材料はこれです。

 色紙1枚・厚紙2枚・ストローを切ったもの大小を1つずつ・竹串1本です。竹串の端には小さなゴムの切れ端が刺してあります。これは出来上がった風ぐるまが外れないためです。詳細は図を見てください。

 では作っていきましょう。ここからは風ぐるま教室で作り方を教えるような言葉で説明していきます。

 「今から始めます。色紙を出してください。」
 「色紙を三角に折ります。色のついてるところが見えるようにです。角(かど)を合わせて折り目をしっかり付けます。」


 「もう1回三角に折ります。折り目をしっかり付けてくださいね。」

 「つまり、2回三角に折って折り目をしっかり付けると覚えてください。」

 低学年「お山のてっぺんはどこでしょう。」 高学年「三角形の頂点ってどこかな?」

 「お山のてっぺん(頂点)を1~2mmハサミで切ってください。」
 「もう後戻りできませんから、しっかり聞いて間違わないように!」

 「開いてみてください。真ん中に穴が空いていますか。向こうが見えますか。」

 「風ぐるまの回転軸が通るところに穴を空けたんです。ど真ん中に穴が空いたでしょう。」
 「穴の大きさが心配な人は見せてください。・・・それで大丈夫です。・・・」

 「×印が付いていて、真ん中に穴の空いている厚紙を出してください。これを色紙の色のついた面に貼ります。」
 「貼り方を説明します。×が付いているでしょう。この×印と色紙の折り目と合わせて貼ります。ノリは×の書いてない面に付けますが、穴の近くには塗(ぬ)らないようにしてください。穴に付くと接着して回らなくなってしまいます。厚紙の周辺部に円を描くように付けてください。ノリはできるだけ少なく付けるのがいいですよ。すぐ乾いてくれて制作が続けられますしすぐ遊べます。」

 「狙(ねら)いどおり色紙の穴と厚紙の穴が重なりましたか?裏側から見ると色紙の穴の中に厚紙の穴があればうまくいきました。」
 「ちょっとぐらい外れていても問題ありません。」

 「次は折り目をハサミで切っていきます。4カ所です。厚紙は切りません。」
 「ここを間違えると後戻りはできません。ゆっくり丁寧(ていねい)に切ってください。」

 「うまく切れましたか。」

 「裏返すとこういう風になっています。色の無いほうを上にして机の上に置いてください。」


 「次は回転軸の部分をつくっていきます。」

 「爪楊枝(つまようじ)を出してください。」
 「もう1枚余っている×印のついた中心に穴の空いた厚紙を出してください。」
 「爪楊枝に、
①厚紙の×の付いた側の穴に刺してください。
②大きいストローを刺してください。
③色紙の色の無い側から刺してください。
④小さいストローを刺してください。
 ①②③④は爪楊枝に刺す順番です。覚えてくださいね。」

 「最後に、爪楊枝を割り箸の上の方にある穴に差し込みます。割り箸に刺すときに穴にノリを付けておくとしっかり接着して外れなくなります。穴はちょっと上向きになるように空けてあります。下向きになった人は反対から刺してください。」

 「私は大きいので割り箸の代わりにラップの芯に刺します。」

 「ここまで出来たら完成まじかです。よ~く見ててくださいね。」
 「今作ったものを爪楊枝が上になるように机の上に置いてください。」
 「私は次の図の矢印の側から見たところを示して説明します。」


 「色紙も厚紙も、このようにひし形になるよう置いてください。」

 「色紙はハサミで切って左右に分かれています。厚紙も線で左右に別れています。」
 「色紙の右側を厚紙の右側にノリで貼ります。ノリは厚紙に付けてください。色紙に付けるとよれよれになってしまいます。」


 「貼ったところです。ちょっとだけ風ぐるまになりました。これを繰り返していきます。」


 「時計まわりに90度回します。」

 「さっきと同じように右側を右側にノリで貼ります。」



 「時計まわりに90度回します。」

 「右側を右側にノリで貼ります。」



 「時計まわりに90度回します。」

 「右側を右側にノリで貼ります。」


 「風ぐるまの完成です。やり方がわかったら始めてください。」
 「出来たら『できた!』って言ってくださいね。できた人は2つ目が作れるよう説明します。材料入れの箱を持って取りに来て下さい。」


 こういう風に扇風機を使って教室を進めていきます。説明は20分ぐらいでしょうか。低学年は11名、高学年は33名でしたが、ほぼ全員が45分の時間内に2つを作ることができました。
 自分の作ったものが「クルクル」回っているとみんなにこにこ顔になっています。それを見るのが私の楽しみです。
 「次回の高学年のクラブ活動は色紙2枚を使った風ぐるまをつくります。」と紹介すると、「もっと難しいのが作れるんですね。」と期待を膨らませていたようでした。

 このような活動をやっています。皆さんもやってみませんか。このブログの内容を参考にされたらできますよ。

 作り方のpdfファイルが開きます。下の図をタップしてください。




 最後まで読んでいただきありがとうございました。





自由研究の書き方~研究の方法などもわかり易(やす)く~

2022-07-09 14:16:51 | 作って遊ぼう教室

 さあ~そろそろ夏休みですね。永年生徒と取り組んできた私にとって「皆さんのお役に立つチャンス」と考えて、その参考になるものをつくってみました。ご家族に小学生や中学生がいれば、人生の先輩(せんぱい)として一緒に取り組んでみてはいかがですか。私の口癖ですが「理科の成績は関係ありませんよ。自分の力でわからないことを調べたり研究して新しいことがわかってきます。何か疑問に思っていることはありませんか。もっと詳(くわ)しく知りたいことはありませんか。」ということを最初に話していました。全校生徒が1人から4人のグループをつくって取り組んでくれたんです。
「私は勉強は苦手ですが、自由研究は好きでした。」という生徒もいました。

 わからないところや説明が欲しいところがあればコメントの欄に“何でも質問”してください。力の限り応援します。

 資料の中身をちょっと紹介します。いくつか研究題になりそうなものを考えてみました。
 次のようなものです。

○理科的な研究
小学校1年で一番多いのが「あさがおのかんさつ」ですが、この題では研究しようと思った気持ちはちょっと伝わらないですね。
 気持ちのこもった題
「たねからきれいなアサガオをさかせたいな~」
「大きくてきれいなアサガオは、どうやったらさくんだろう」

 どうですか?気持ちがこもっていますか。

その他の題例
「ダンゴムシはなにをたべるのかな!」
「アリの行列に壁を作ってみた 消しゴム・鉛筆・水の川・チューインガムなど」
「ダンゴムシの迷路(めいろ)、出口まで行けるかな?」
「○○町はどんな天気かな?△△町と比べてみよう。(□□さんと一緒に)」
「○○町の地形と風向きとの関係を調べてみました。(数人で調べる)」
「水を撒(ま)くと、どれだけ気温が下がるのか。」
「○○川の水源地の水温は何度。上流から下流までの水温の変化」
「太陽や月は日の出から日の入りまでどんな動きをするんだろう。」
「色々な川の水源地の水温を調べて見ました。なんと全て14℃」
「良く飛ぶ紙飛行機(ブーメラン)の作り方を求めて!」
「プールより海水浴場が浮きやすいてほんとかな?」
「○○川の水生昆虫を上流から下流までを調べて見ました。」
「ストロー笛を作ってみよう。どうしたら高い音や低い音が出るの。」
「冷やしたペットボトルのジュースが長持ちする包み方を考えた。」

○算数・数学的な研究
「月の見かけの大きさを測ってみる・・ピンポン球を何m先に置いたのと同じか」
「スカイツリーや東京タワーの高さを測りたい。地図と角度を使って」
「木の高さを測りたい。歩数と角度を使って」
「水の一滴ってどれくらいの水の量?」
「バイクのミニカーを走らせると倒(たお)れないのはどうして。自転車といっしょ?」

○社会的な研究
「国道と県道、市道を通る車の種類と台数の違い」
「地名は地域の歴史を示す鏡(1000年昔から使われている地名)例伏木氏(ふしき)」
「○○町の産物を調べてみました。どこに運ばれているのかな?」
「○○の仕事について調べてみました。すごいことがわかった。」
「○○用水はどうやって作られたんだろう。」
「○○町の昔の道・新しい道」
「昔の小学生の遊びはどうだったんだろう。おばあちゃんおじいちゃんに聞いた。」
「昔のことが知りたい。○○町史を読んでみよう。」

○家庭科的な研究
「布の色々な汚れを落とす方法を試してみた。」
「布団を干すと気持ちがいいのは何でだろう。」
「ふっくらなスポンジケーキの作り方はどうするの!」
「鏡にこびりついたウロコを取る方法を試してみた。」
「こんな家を作りたいな!こんなところを工夫した。」
「リンゴを切ると茶色になってしまう。色が変わらない方法を試してみた。」

○体育的な研究
「毎朝2km走る練習をすると体はどう変わるか?心拍数・呼吸数・2kmの記録など」
「バッドのどこに当てると良く飛ぶか、握る場所も考えて!」
「ボールの回転と進む方向の関係、縫い目の影響についても調べてみた。」


 まだまたいっぱい題材となるものがあります。考えてみてください。
 「これだったら、どういう風に研究すればいいんですか?」などの質問も出てきませんか。永年の対応力で答えが出せると思います。コメントで質問してください。

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 資料の字が小さくて見えにくいですから、写真をタップすると大きく拡大されます。このようにして見るかダウンロードしてご覧ください。









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 いかがでしたか。文字がいっぱいでしたから難しいところもあったかと思います。わからないところがあれば何でも聞いてくださいね。あなたと共同研究者のやる気があれば全力で応援します。