作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

紙コップでつくる空気砲

2021-07-29 13:42:00 | 作って遊ぼう教室


<作り方>パソコン版

これは、過日投稿したものです。
 空気砲というと段ボールで作るのが一般的ですが、紙コップで作ると、ちょっと遊ぶのには最適です。
 つくるのも小学生にはハサミと糊だけで出来るので、調度良いです。
 それでは作ってみましょう。

1 紙コップの補強材の型を作る
 紙コップは柔らかいため握ってもつぶれないように厚紙や段ボールで補強します。側面と円形部分の補強材をつくるために、紙コップを分解して補強材の型を作ります。

 分解したところです。

 側面から型を作ったところです。

 紙コップの底と飲み口から、型を作ったところです。
2 補強材をつくる。
これを元に、厚紙や段ボールに型をなぞって写して、たくさんの補強材を作ります。

 型から段ボールに写し取ったところです。
 このとき気を付けてほしいところがひとつあります。側面の補強材は側面に沿って貼り付くように曲げていくために、段ボールであれば曲げやすい方向があります。その方向を活かすように切り出してください。

 線に沿ってハサミで切り出したところです。円形の二つには中央に直径2cm ほどの穴を切り取ります。空気の通るところです。

3 紙コップを補強する。
 それでは、これで紙コップを補強していきます。
 
 側面の補強材を折り曲げて側面に密着するようにはめ込みます。飲み口の部分に大きな円形の補強材が入るよう必要に応じて切り取ります。写真はそのようにしてはめ込みました。

 小さな方の円形補強材を底の方にはめ込みました。予め円周部分に糊をつけておくと強く固定されます。

 飲み口の部分に大きな円形の補強材をはめ込みました。但し、円形が1~2mmほど大きいため、調度いい大きさにするために、ハサミで切る必要があります。側面補強材と触れる部分は糊ずけします。

4 空気砲の穴を切り取る

 紙コップの底に、直径2cmほどの空気の出る穴を切り取ります。最初に、底の中央にハサミの尖端を突き刺しますが、大きな穴にしないために、差し込みの加減には気を付けてください。

5 風船を付ける

 紙コップの口の周囲に両面テープを貼ります。のちほど、ここに風船を固定します。

 風船の尖端を、写真ほど切り取ります。

 空気を吹き込む部分を強く結びます。

 両面テープの艶紙をはずして、粘着する部分をむき出しにします。

風船の切った部分を大きく広げて紙コップの口の部分に被せます。両面テープで粘着して、固定されます。
 これで空気砲の完成です。
 薄い紙で的(まと)を作り、風船を引っ張って伸ばし、それを放すことで底の穴から空気が勢いよく飛び出します。上手く的を捉えると、的が倒れます。面白い遊びを考えてください。










木or傘になる折紙

2021-07-18 12:59:55 | 作って遊ぼう教室
 鶴や箱、ツバメ紙飛行機の折紙は、全部同じ折り方から始まります。特に鶴の折り方を考えると折り目をどんどん増やして(折目4・8・16)いって、木や傘のようになるなるということが頭に浮かんできました。それが今から紹介する折り方です。
 木を想定して作っていきますので、緑色の折紙を折っていきます。


 折り方が表現できるように山折りを青い線で、谷折りを赤い線で表していきます。
 まず、次のような折り目を入れます。


 折り目を入れている作業です。


 折り目が入りました。はっきりわかるように青線や赤線を記入しています。


 折り目に従って折ったところです。

 4つの山になりました。

 次は1つの山を2つの山に分けて8つの山にしていきます。

 山と表現したのは山折りのところを表しています。


 折り目で表現すると次のようになります。


 1つの山を2つの山に分けていきます。次のような手順でやります。
 山を袋状にします。→中央の山折目が中央になるように平らにつぶします。→左右の端が山折りになっています。→中央の元山折り線が谷折りになるよう左右の山折り線を起こします。→2つの山になりました。

 これを他の山でもすると、4つの山が8つの山になりました。

 だんだん傘のようになっていきますが、正方形の紙なのでどうしても角が気になってしまいます。ここではそこを折って円形に近づけます。
 

 折るところが4カ所あります。まず、1つを折って、あと3つ折ります。3つ目の写真は裏側から見たところです。最初の写真は床に置けないので手にもって写しましたが、最後の写真は床に置くことができます。


 8つの山を16の山にします。折り目で表すとこんな感じです。


 やり方は先に示した〔山を袋状にします。→中央の山折りが中央になるように平らのつぶします。→左右の端が山折りになっています。→中央の元山折り線が谷折りになるよう左右の山折り線を起こします。→2つの山になりました。〕と同じです。
 では1つの山を2つにします。


 8つ全部の山をやると完成です。真上から見たところです。


 ちょっと斜め上から見たところです。木にも傘にも見えますね。


 木の幹を作ります。色紙を四等分してえんぴつに巻いて円柱を作ります。最後はノリで貼るといいです。
 この円柱に折った折紙をかぶせると杉のような針葉樹になります。


 ほかの色でも作ってみました。華やかでいい森が表現できました。


 幹の代わりにストローを使うと傘のようにも見えます。

 山の数が増えていくとだんだん難しくなります。16の山を32の山にすることも考えることはできますが実際はできませんでした。1つの山を広げてつぶして左右を起こして2つの山にすることができなくなってしまいます。竹串などを使ってもいいですが、ここではその限度も超えてしまいます。

 いかがでしたか。まったくのオリジナル折紙を紹介しました。

 最後まで見ていただきありがとうございました。
  

二重風車づくり

2021-07-09 18:43:54 | 作って遊ぼう教室
 75㎜四方の折紙で風車を作ると、回転軸の爪楊枝の長さが随分余ってしまいました。そこで妻から「もう一個作れるんじゃない?」ということで、ちょっと小さな風車を前に置いてみました。追加の風車を小さくしたのは、後ろ側の風車にも❝風があたって回る❞ようにする工夫です。2つの風車の作り方をちょっと変えて、逆方向に回るように作ります。

 それでは作ってみましょう。
 まず、必要なものです。



 上の方から、
 割り箸を割った一本です。先端に小さな穴が空いています。風車を手に取って握るところです。
 ゴムを付けた爪楊枝(つまようじ)です。風車の回転軸になります。ゴムは風車が外れないようにするためです。
 折紙(おりがみ)は2枚必要です。ここでは一辺75㎜の色紙を使います。
 一辺15㎜の正方形の厚紙を4枚使います。中央に直径2㎜ほどの穴を空けます。表側には対角線を2本描いて、折紙を貼る基準線とします。
 ストローを20㎜に切ったものを2個です。
 ストローを5㎜に切ったものを2個です。
 道具として、ノリとハサミを準備してください。

 材料の下準備をちょっと詳しく説明します。

 割り箸の太い方に穴が空いています。ここに回転軸の爪楊枝を刺すためのものです。直径2㎜程の穴ですが、キリや金工用ドリル(2㎜)で空けています。風車が回転するとき引っ掛からないようにするために、平行よりちょっと斜め上になるようにしています。


 爪楊枝には太い方にゴムを付けています。これは風車ができたときに回転部が外れないようにする❝留め❞です。平たいゴムを1辺5㎜ほどの正方形に切って、中央に穴を空けて、爪楊枝を通して、太いところに留めます。


 一辺15㎜の正方形の厚紙を4枚準備します。これは回転軸(爪楊枝)に通して回転する部分となります。中央に直径2㎜の穴を空けておきます。私の場合は、中央に千枚通しで小さな穴を空けて、その穴を使って児童が爪楊枝の尖ったところでその穴を広げて作るようにしています。千枚通しで一気に開けると、広がるところが偏ってしまって、中央からずれてしまうことが常です。そんな場合「先生、真ん中に穴が空いていません。違うのをください。」と言ってきて使ってくれません。自分の責任で穴を空けてもらうとそんなことはありません。


 短い(5㎜)ストロー2つは、風車が回転するときに、他に触れないようにするためとスムーズに回転するようにするためのものです。風車と風車の間と風車と割り箸の間に入れます。
 長い方(20㎜)のストロー2つは、風車に強い風が吹いたときに、風車が平たく潰(つぶ)れることを防ぎます。これで強風でも大丈夫になります。


 それでは作っていきます。
 まずは折紙2枚とも同じです。


 どちらも三角に折ります。尖っているところを正確に合せることがポイントですね。
 折り目は後で利用しますので、しっかり指で押さえて形を付けてください。


 もう一回三角に折ってください。ここも折り目は後で利用しますので、しっかり指で押さえて形を付けてください。


 ピンク色の折紙が前の風車、緑色の折紙が後ろの風車となります。前の風車を小さくすることで後の風車に風が当たって回転できるようにします。

 このように、ピンクの方を5㎜ほどハサミで切って小さな正方形にします。

 2回三角形に折った先端を1㎜ほど切りますが、子どもたちには「お山のてっぺんはどこですか?」と質問して切る場所をわかってもらいます。


 切った後開くと中央の折り目の交わったところに穴が空いています。これが風車ができたときの回転軸を通すところになります。


 その回転軸の通る穴を補強する意味と作ってすぐ遊べるように、軸受けの厚紙を折紙の穴の部分に貼ります。
 厚紙を2枚準備して、×のついていない側(裏)に丸くノリを付けます。間違っても穴の付近にはノリがいかないように気を付けてください。軸と風車がノリでくっ付いて回らなくなってしまいます。


 厚紙を貼るときには、折紙の2つの折り目と厚紙の×印の線が重なるように貼ります。すると折紙の穴の中に厚紙の穴がきて重なります。この方法で両方の折紙に厚紙を貼ってください。


 次は折紙の折り目を尖ったところから切っていきます。切り進んで厚紙は切りません。4か所を写真のように切ってください。2つの折紙ともに切ってください。


 切れました。




 緑色の折紙を作っていきます。下側に “左” “右” の文字で左側と右側を示しています。ここでは右側を貼っていきます。他の3カ所も同じ側を貼っていきます。


 厚紙のバツ印を下にして宙に浮かして持ち、折紙の右側の先端を図のように厚紙の裏側にノリで貼ります。ノリを付けるのは厚紙の方です。折紙の方に付けると折り紙が柔らかくなってしまいます。


 実際に貼った時の写真です。写真は安定がいいように向かい合う2か所を貼りました。


 全部貼ったところです。緑色の折紙で風車の回転部ができました。
 次は、ピンク色の折紙で風車を作っていきます。緑色と反対に回すために、今度は “左” “右” の “左”のほうを貼っていきます。


 厚紙のバツ印を上にして宙に浮かして持ち、折紙の左側の先端を図のように厚紙の表側にノリで貼ります。厚紙の線を目印に貼ってください。


 写真は安定がいいように向かい合う2か所を貼ったところです。


 全部貼ったところです。


 風車の回転部分の2つが完成しました。これらを回転軸(爪楊枝)に通していきます。

 次の図をご覧ください。まずは①爪楊枝に前の風車を刺します。②厚紙と厚紙の間に長いストローを通します。③短いストローを通します。④後ろの風車を通します。⑤厚紙と厚紙の間に長いストローを通します。⑥短いすとろーを通します。⑦最後に爪楊枝を割り箸に差し込みます。


 実際に通してみました。
 ①②③


 ④⑤⑥


 最後に爪楊枝を割り箸の穴に刺しますが、通すだけではいつかは抜けてしまいますので、予め穴にノリを付けて爪楊枝を穴にグイと差し込みます。すると抜けないよう接着されます。


 完成しました。
 ⑦


 正面から風が吹くと、前の風車(ピンク色)は反時計方向に、後ろの風車(緑色)は時計方向に回ります。


 ちょっとした妻の言葉から考えた二重の風車ですが、小学一年生も作ることができました。小さな手のこどもたちですから向いているのでしょう。できて回った、それも2つが逆の回転には、成功の喜びがひとしおのようでした。

 できれば、ご覧の皆さんも作ってみてください。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。


セルフチェックシートを使ってみました

2021-07-01 23:30:10 | 社会に開かれた学校
 6月30日(水)に本年度初めての体験活動ボランティア派遣に行ってきました。セルフチェックシートを使用するために、用紙の印刷をして、クリップボードと体温計を前日の29日に買いに行きました。
 体温計は10分計:800~1000円、30秒計は購入、20秒計:2000円以上、ガンタイプでオデコ測定(1秒以下)は7000円以上でした。
 一番いいのは非接触で瞬間に測定できるガンタイプですが、ちょっと高価すぎると判断しました。手ごろなのが数十秒で測定できるものでした。20秒も30秒も私としては同じなので、値段の安い30秒計にしました。



 「TaiYOSHiP電子体温計 TH-700 やわらかな体温計」です。

 値段は



 税込み1738円でした。一緒に購入したのがクリップボード110円です。


〔実際の活動場面で〕

 活動時間は16:00から17:00の予定でしたので、15:40には活動場所に到着しました。児童と指導者は畑作業をしていて15:55に教室に帰ってきました。教育委員会担当者はどこかで私を出迎えておられたらしいですが、行き違いがあって16:00に教室で出会いました。このことで15:55~16:00の間で活動の準備をしながら事前の体温測定をしました。16:00時間どおり教室を始めました。教育委員会担当者による体温計のチェックはできませんでした。放課後子ども教室の都合で活動時間は17:30まで伸びたので(風車づくり活動が盛り上がり、お迎えが来るまでやってほしいとの希望)、事後の体温測定は17:35となってしまいました。
 教室終了後、教育委員会担当者に「本年度はお願いしたいことがあります。体温測定の確認をしてほしいのです。」と言ってお願いしました。本体温計は、スイッチを入れると2秒間前回の測定値が表示されるのです。スイッチを入れる前にそのことを教育委員会担当者に話した後、スイッチを入れて「どうぞ」と見せると事前の欄に[36.5 16:00]と記入してもらいました。



 事後の体温測定です。Lが表示されたら測定状態ですので、わきに挟んで測定しました。「ピッ」教育委員会担当者「時間ですよ。」・・体温計を取って見せると地後の欄に[36.6 17:35]と記入して[〇〇]とサインをしてもらいました。



 どのような状況もありますので、状況に対応して実施できました。体温計の機能が良かったです。事前に説明書をよく読んでいたのが〇でした。

説明書より転記

①電源を入れる
 電源ボタンを押す。
 「ピッ」という音とともに表示部が全点灯。(約2秒間)
 次に前回の測定値が表示されます。右下に「M」が表示され、前回測定値メモリーであることを表示します。(約2秒間)
②「L」が表示されたら、検温する。


 
 活動内容は[風車づくり]でした。時間が1時間なので一番簡単な折紙1枚(4枚羽)を作ってもらったのですが、昨年度も風車づくりをした児童がいて、「折紙2枚(8枚羽)のものを作りたいな~」とつぶやくので、「やってみようか!」と反応してしまいました。他の児童も「私もやりたい!僕もやりたい!」とみんなで取り組むことになりました。1年生が2人いましたが一番熱心でした。・・・・・・
 ということで、指導の先生から「お迎えが来るまでやってもらえませんか?」とお願いされました。一人当たり4~5個の風車を作っていました。作ること自体が楽しいみたいでした。「〇〇ちゃんの分も作る」「家族の分も作りたい。材料を持って帰ってもいいですか?」というのもありました。小さな材料は筆箱に入れていました。全員のお迎えが来て誰もいなくなったのが17:30でした。
 喜んでもらった活動でした。