作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

2つの研修会に参加 講師として、生徒として、あ~楽しかった!

2023-11-12 10:11:02 | 社会に開かれた学校
 11月になって2つの研修会に参加してきました。
 ひとつは小学校低学年の先生の研修です。9月ごろ最寄りの小学校の校長先生から「ものづくりについて教えてほしい。”ものづくりの楽しさ”を体験する時間なればいいな~」ということだったので、クラブ活動と同様に工作を楽しむことと”楽しませる工夫”を紹介したいな~と考えました。ただし時間は1時間です。
 もう一つの研修は私の町の〔ITキャリアアップ研修後期8回〕です。パソコンについては50年ほど前から独学でやってきましたが、3年間のコロナ禍の学びでその厳しさをいやというほど知らされました。とにかく難しかったです。新しい考え方や論理の組立になれるのが大変でした。わかった!という閃(ひらめ)きがないのです。でも何とかプログラミングの入り口までたどり着いた感じですが「井の中の蛙ではないか。」と不安はつのります。そこで市報で講座の存在を知って申し込むことにしました。独学では学べない最近のパソコン界の景色が見えるのではないか、これから何を学んだらいいのか、何ができるようになればいいのか、これから何が求められているのか、自分の今できることで役立つ仕事ができるのかということを知りたいと思っています。1回2時間で週一の8回です。受講料は3000円ポッキリです。町から補助で格安の料金にも惹かれました。(実費は5万から10万円と予想しています。講師は業界大手の講師です。)

 〇〇町小学校生活科研修会は10人ほどの先生が参加されました。普段教壇に立って指導をされる先生方が”久々の児童体験”です。あとで資料をお見せしますが、たくさんの内容を1時間に詰め込んで私の方から話していきます。チョッとよそ見をしていると”聞き逃し”をしてしまってわからなくなってしまいます。前方から見ている私には”どの先生がそんな状況”か手に取るようにわかります。最初は”イカ紙飛行機”を作りましたが質問をされません。「わかりません」「どうしたらいいかもう一度」ということはなかなか勇気がいることなのです。そんなとき机間巡視をして様子を見てお話をして回ります。児童の指導と違うのは準備の仕方とか指導方法まで伝授します。工作の基本はハサミやノリの使い方、紙の場合湿度に弱く”握りしめない””できるだけ触らない、必要な分だけ”など多岐にわたり話していきます。当然未消化に終わりますが、最後のお礼の言葉では「私に響いた言葉」として述べておられたので記憶に残ったところがあったようです。
 作品としては、イカ紙飛行機・牛乳パックのパッチンガエル・牛乳パックのホイッスル・厚紙ブーメランを作ってもらいました。私が作って提供したオモチャは、牛乳パック底のブンブンごま・各種紙飛行機・包み箱のホイッスルです。制作キットの提供は、風車(かざぐるま)・厚紙ブーメラン・紙トンボ(竹とんぼ風)です。盛だくさんでしょう。これを1時間(5分ほどオーバーしましたが)でやってもらいました。
 紙飛行機やブーメランを飛ばすときには、「わ~」という声も上がっていたので(子どものとき以来の)新鮮な感動も体験されているようでした。最後のお礼の中で「ブンブンごまは教科書の中に出てきますが、何度やってもうまくいきませんでしたが”初めてブーンブーンとなりました。”感動しました。」という言葉がありました。

 私の”生徒体験”のほうですが、やっぱり聞きそびれの置いてきぼり体験がありました。すかさず「どこを押せばいいんですか。」「ダウンロードしたものはどこにあるんですか。」「どこに保存すればいいんですか」と質問して難を逃れました。先生は煙たかったのではないかと思います。最後の作品提出もどこにすればいいかわからず最後に聞いたんですが、先生の言葉が聞き取れず、再度聞くこともできませんでした。
 作品が出来上がらず私は帰ってからの宿題となりました。後日、提出先と思われるSlackのサイトを見ると3人ほどの作品がありました。事務連絡のサイトにも同じくらいの提出作品がありました。他の参加者も半分ぐらいは提出先を聞き漏らしているんですね。2日後に私も宿題に取り組み提出を済ませました。
 講座は、最初に「これからの社会は急激に変化していきます。今学んでいることもすぐ役に立たなくなってしまいます。職業もAIやロボットに置き換わって無くなってしまいます。思いもよらない職業が出てきます。これからの人間はこの変化に対応する力が求められます。」という話が1時間ほどありました。あとの1時間でみんなで共有サイトを Slack アプリで作ってその中で自己紹介、次に Canva というアプリを使ってポスター作りを体験しました。これは数十万というサンブルから選んで、自分なりに素材を入れ替えたり書き換えたりして、自分で1から作るような苦労無しに作品が出来上がります。便利なものがあるもんです。有料なものを使わない限り無料で作品が出来上がります。私の場合、今度の厚紙ブーメラン教室のポスターを作ってみました。厚紙ブーメランの写真を素材として活用しましたが、windows11のペイントで「背景を消す」というコマンドができたというので試して使ってみました。上手くいってポスターの素材として使うことができました。

 講師をした研修の資料です。








 ITキャリアアップ研修の私の作品です。

 先生の説明では「プロの作ったものをもとに、同程度の自分好みの作品ができる。」とありました。いかがでしょうか。プロの作品に近いものでしょうか?····そう言うにはチョット無理がありますね。


 

祝国宝「通潤橋(つうじゅんきょう)」熊本放送制作YouTubeの紹介

2023-06-24 17:35:48 | 社会に開かれた学校
 突然のテレビ報道で「熊本県の通潤橋が国宝に指定されました。」とびっくりしました。何度も行って「すごいな~」とは思っていましたが、本当にすごいものだったんですね。熊本県(肥後藩)には江戸時代に種山石工(たねやまいしく)という集団があって各地にいっぱい石橋を作っています。東京の神田橋は間違いないようですが皇居の二重橋にも参加したのではないかと聞いています。
 今回の通潤橋(つうじゅんきょう)は庄屋の布田保之助(ぬたやすのすけ)という人が何とか水の無い白糸台地に水を引きたいと願って造ったものということです。
 熊本県では道徳教育用郷土資料[熊本の心]を作っています。その中に通潤橋の資料があります。それを受けて熊本放送では広報番組を制作して放映してくれました。それがYouTubeにアップされていますので、この機会に読者の皆さんに紹介します。まず紹介用にスクリーンショットを掲載しています。最後にはYouTubeを添付していますので、ぜひご覧ください。

まず、こころちゃんの事前説明です。

通潤橋の長さは77.5m、幅6.65m、高さ21.59m!日本最大の水路橋です。

江戸時代の終わり、熊本県山都町が矢部郷と言われていた頃

村のまとめ役である惣庄屋(そうしょうや)の布田保之助は、道路や用水路などを次々に造り村人の暮らしを良くしていった。その一つが通潤橋でした。

布田保之助の通潤橋を造るまでのお話です。

「深い谷に囲まれた白糸台地に水を送るには、はて、どうしたらいいんだろう?」


保之助は、いろんな場所に出かけて行って、水を送る方法を調べました。


水路のある石橋をかけることを思いつき、研究を始めます。


実際に造って試してみますが、なかなか思うようにいかず、失敗が続きます。


「庄屋様は何を考えているんだか。こんな深い谷に橋をかけて水を通すなんて、できるわけがないじゃないか。」
そんなことを言う村人もいましたが・・・・

保之助はくじけませんでした。
更に工夫を続けて、とうとう川の水を水路で送る仕組みを作り上げました。

さっそく・・・

八代の石橋づくりの名人集団、種山石工に相談に行ったのです。(矢部郷と種山郷はひとつ山を隔てたところです。)


「簡単じゃないが・・やりましょう。」
「一緒に石橋を造りましょう。」


熊本藩のお許しも出て、石工と村人総出で石橋づくりが始まりました。




朝早くから夜遅くまで働いて、1年8か月かけて水路のある石橋が完成しました。

「みんなよくがんばってくれた。ありがとう。それじゃ。水を通すぞ。」

「さ~こい、水こい!」

「でた、でた、水が出た!」


水しぶきを両手ですくって飲む保之助の頬(ほほ)は涙にぬれて光っていました。

ここで話は終わって、こころちゃんのまとめです。

のちに通潤橋と名付られました。白糸台地は豊かな台地になりました。
現在も台地を潤しています。

布田保之助は近くの・・・


布田神社に祭られています。

通潤橋は

山都町に住む人々は通潤橋とともに用水路や水を大切に守り続けてきたのです。

上益城郡山都町にある通潤橋は日本最大級の石造りアーチ水路橋です。



1年8か月の短時間に造られたということですが、


何と用水路の工事に21,000人、橋の工事に6,000人もの人がかかわったのだそうです。

通潤橋の前には・・・

道の駅「通潤橋」や「通潤橋史料館」もあります。
保之助や石工たちが・・・

通潤橋架橋にかけた夢を知ることができます。
・・・・・終・・・・・

いかがでしたか。

実際のYouTubeは下のリンクからご覧ください。

20151121 02布田保之助の心



 熊本県道徳教育用郷土資料「熊本の心」の啓発番組YouTubeはここをクリックするとすべて視聴することができます。



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「社会に開かれた学校の応援」ホームページの紹介

2023-05-23 16:07:55 | 社会に開かれた学校
 これは「社会に開かれた学校の応援」という私のメインサイトになります。広告は表示されません。開設したのは2014年ですから何年になりますか(2024ー2014=10)。当時は熊本県教育委員会の寺子屋プランナーという役を与えられていて、小中学校は「地域の学校として、この地域に育つ子どもを育てる。学校の先生たちだけではできない。学校周辺の地域の皆さんに学校教育活動に参加してもらうことが必要」ということで、その仕組みを熊本県教育委員会・市町村教育委員会・各学校・各PTA・各校区住民の皆様とともに創っていくというのが役割でした。そういう理由で個人的にもこのホームページで発信してきたところです。
 コロナ禍になってこの活動も終了しましたが、目的はなくなったわけではありません。世の中は益々先の見えない時代に突入していきます。地域の大切さ、地域に根差した日本人の育成、次代を生き抜いていくだけでなく、人々が協働することで新しい社会を創造していく人材の育成が重要になってきます。
 今は個人として微力ですが応援できないかと作って遊ぼう教室や学校支援プログラミングソフトづくりを始めています。
 これがそのホームページです。これは写真ですが、この写真をポチっと押すと本物が開きます。

 青い長方形のバナーがいっぱいありますが、ここをポチっと押すとそれぞれのページが開きます。内容に興味がありましたら覗いて見てください。が2ヶ所にありますが、このどちらかを押すと支援プログラミングソフトのページが開きます。

 これが学校支援プログラミングソフトのページです。ここも写真を押すと本物が開きます。

 がありますが、offラインでも使っていただくためにダウンロードすることができます。ファイルは圧縮されていますので、ダウンロード後は他の場所に移すことで解凍することができます。解凍するとそのフォルダーの中のWclick.htmlのファイルをダブルクリックすると画面と同様な画面が開いていつでもoffラインでプログラムソフトを利用することができます。はさんすうだけ、はページ全部となります。
 最後のQRコードは直接このページに入れます。

 以上、紹介でした。 最後まで読んでいただきありがとうございました。最近の学校教育について興味がありましたらポチっと押して内容をご覧ください。

ホームページの全体です。



人口減少問題と学校教育3〔学校へ行こうのすすめ〕

2023-03-02 16:24:15 | 社会に開かれた学校
 先日の2月28日の報道で「出生数初の80万人割れ」というのがありました。そのちょっと前には「韓国の特殊出生率0.78」というのもありました。(ちなみに日本は1.05です。2021は1.30 2020は1.34 2019は1.36 2018は1.42 2017は1.43 2016は1.45 ※特殊出生率(出生力)とは女性1人が生涯にわたって子どもを生む数に相当する。) 

 コロナ禍とはいえ、これほどの影響力があったのですね。教育問題を考えるときに「これからの日本社会は高齢少子化・社会変革・自然の変化などで、どう変化するか予想できない社会となっていく。(国政から)」とお話してきましたが、まさしく予想もしていなかった生活になってきました。ロシアのウクライナ侵攻もしかりです。日本も何らかの当事国になってしまうこともありえます。最悪の事態を想定した準備が求められます。

 学校教育については、コロナ前まで熊本県統括コーディネーターを拝命して”その準備”について各市町村教育委員会・各学校に啓発とお願いをしてきましたが、益々それが重要になってきたことを痛感しています。

 その内容については昨年度の「人口減少問題と学校教育2」、一昨年の「人口減少問題と学校教育1」をご覧ください。文字部分をポチっと押すと見ることができます。

 これが3月1日熊本日日新聞朝刊の第一面です。

 日本の出生数の推移を紹介すると
 2015年 100万5721人
 2016年  97万7242人
 2017年  94万6146人
 2018年  91万8400人
 2019年  86万5239人
 2020年  84万0835人
 2021年  81万1604人
 新聞のグラフで示すと


 何とこんなにも急降下しています。

 前回も示しましたが日本の1300年の人口の推移と予測を紹介すると

 となっています。
(図クリックで拡大可)

 何とか少しでも食い止めたいと施策を講じていますが、何とか踏ん張りたいものです。

 そのためには”変化に対応する力”を私たちが獲得していかなければなりません。そこに教育の大切さがあります。社会を創っていくのは私たち人間です。よりよい社会を創ろうとする人を育てていくことで、そんな社会を創っていくことができると思います。
 私もその一助と成れるよう頑張っていきたいです。

 2019年に厚生労働省から発表された資料です。圏域別と都道府県別特殊出生率のグラフと数です。

(図クリックで拡大可)
 3文字の道県が文字が省略されているので書き加えました。
 右のグラフは一番上が〔全国〕で、上の方が北海道青森と北の方からです。一番下は沖縄です。
 文字が小さくて見えないときには、図をタップすると拡大できます。

 都会圏が低いのがわかります。地方圏が高いんですね。沖縄が一番高くて、東京都が一番低いです。
 南の方が高くて、北の方が低いともいえるようです。

 何でなのしょうか? 考えてみてください。原因がわかれば対策ができます。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

クラブ活動の感謝の会が開かれました。

2023-02-21 11:59:32 | 社会に開かれた学校
 最寄りの小学校のクラブ活動で、地域の住民として〔作って遊ぼう教室〕の講師を担当していますが、一年間のお礼でしょうか感謝の会を開いてもらいました。
 地域住民として地元の小学校の子どもたちの育ちをサポートするのは”当たり前”のことなのですが、やはりうれしいものです。

 さて、どんな感謝の会か紹介しましょう。

 子どもたちの代表のかたが呼びに来てくれて、連れだって教室の入ります。全員で出迎えてくれました。先生が司会をして6年生が一人ずつお礼の作文を読んでくれました。



 この作文は前の時間に全員(4・5・6年生)が書いてくれたものです。

 一つ一つはこんなものです。



 内容を紹介すると(抜粋)

「一年間ありがとうございました。つくってあそぼうクラブは、いつも生活の中で使っているもので、色々な楽しいものを作りました。ていねいにわからないこともおしえてくれてありがとうございました。ぼくは6年でつくって遊ぼうクラブに入れてよかったです。」

「一年間ありがとうございました。ぼくは、紙トンボが一番いんしょうに残りました。なぜかというと、飛ばしたら木にのっかっておもしろかったからです。お体に気をつけてください。」

「わたしはキッチンペーパーアニマルが心に残りました。理由は、かわいい動物が好きだからです。一年間クラブ活動お世話のなりました。来年も頑張ってください。」

「先生!まず私たちに作り方や遊び方を教えてくださってありがとうございました。最近、帰ったらゲームばかりしていたけどクラブ活動があった日は、作ったもので弟や妹と遊びました。「これどう0やってつくったの?」と聞いてくれて作り方や遊び方を教える私もとても楽しくなりました。紙トンボやかざぐるまを作ったときには外でいっしょにはしりまわって遊びました。そして、学校でつくっているとき、5年生や4年生の子どもたちと話すことが多くなって仲良くなれました。」

「ぼくたちの学級は、残念ながら2回コロナウイルスによりできませんでした。けど、毎回つくるものがカッコイイ、カワイイ、オモシロイものなどがあり、いつも「今日は何を作るのかな~」とワクワクしていました。家でも習った紙トンボを作って遊んでいました。ありがとうございました。」

 イラストもいっぱい描いてありました。
 一番多かったのが親しんだハサミとノリです。



 これを机に置いて作って遊ぼう教室が始まります。年間500円材料費として出してもらいますが、この中からアラビックノリを買います。細い出口だけ使いますからほぼ4分の1ほどしか使いません。「ノリは少量」というのがノリ使いの上級者です。

 他のイラストです。



 小学生はこんなイラストを描くんですね。紙にエンピツで描いてあるのでちょっとわかりずらいですが、印象に残ったものでしょう描いてくれました。


 4・5・6年と違うクラブを体験するので作って遊ぼうクラブに入りたいという子どもさんのために、来年度もガンバリたいと思います。

 

人口減少問題と学校教育2〔学校へ行こうのすすめ〕

2022-03-18 12:28:09 | 社会に開かれた学校
 ちょうど1年前に「人口問題と学校教育〔学校へ行こうのすすめ〕」について書きましたが、令和3年6月新たに「国土の長期展望最終とりまとめ」が国土交通省国土審議会計画推進部会国土の長期展望専門部会から公表されました。そこで約30年後2050年までの展望が明らかになりました。大変わかり易い図で示されていますので紹介しながら、これからの学校教育についてもお話していきます。

 まず人口の推移です。

《写真タップで拡大可能》
 今大河ドラマでやっている鎌倉殿の13人の時代は1000万人もいなかったんですね。江戸時代になって150年ほどで約3倍に増加しています。平和な時代になって経済成長が著しかったのでしょう。その後の100年間は安定した時代のようです。まさに持続可能な社会のお手本です。明治になって急速な人口増加がみられます。2004年にピークとなりますが、その間3330万人から12784万人と約4倍になっています。
 現在人口の減少が始まっていますが、この推計によるとこれまでの増加と変わらない勢いで減少していくのがわかります。推計は太い線と上の破線(はせん)と下の一点鎖線(させん)は推計の幅で破線の方は高位推計〔人口減少に対する対策が最も効果的に表れた場合〕、一点鎖線は低位推計〔人口減少に対する対策が最も効果的でなかった場合〕となります。太い実線は中位推計で確実に達成すべき人口数となります。

 次は年齢3区分別の人口の推移です。

《写真タップで拡大可能》
 1950年から2050年の100年間の推移です。
 〇一番上の青い線は総人口を現わしています。
 〇水色の帯は若年人口〔0~15才未満〕
 〇薄い緑の帯は生産年齢人口〔15~65才未満〕
 〇濃い緑の帯は高齢人口〔65才以上〕
 となります。総人口だけ見ると左右対称のように見えますが、その内訳はずいぶん違っています。若年人口の減少はグラフの最初(1950年)からず~とです。その子どもたちが大人になっていきますから生産年齢人口も減少する方向になっていきます。高齢人口は戦後のベビーブーム時代の赤ちゃんが高齢人口になっていきますし世界一の平均寿命で膨れていっています。2050年まで増加の一途です。総人口が減少していきますから2050年以降は減少していく見込みです。

 次は"世帯(家族)"についての世帯類型別世帯数の推移の帯グラフです。

《写真タップで拡大可能》
 左から"単独(ひとり)世帯""夫婦のみ世帯""夫婦と子世帯""ひとり親と子世帯""その他の世帯"です。
 "三世代家族"の区分なんてないですね。ないというより“その他の世帯”に集約されているんです。どの年代もわずかな数しかありません。親戚家族を見渡しても父方の本家(もとえ(方言))だけです。
 単独世帯が多くなっているのには驚かされます。結婚しないでひとり、離婚してひとりとひとり、夫婦のみ世帯で死別でひとり・・・・色々あるでしょうが増えていくんでしょうね。私は夫婦のみ世帯ですからいずれはどちらかがひとりになります。
 年金が生活を支えてくれますし健康ですからまだまだ2人で生活していけます。2人の子どもたちには"自分の人生"を歩んでほしいと願っているのが親ですからこうなっていくんでしょう。
 健康でなくなれば、高齢者施設がいっぱいあります。私のところは地方の小都市で大きな工場がありますが、その周辺の市町村は高齢者施設が最も大きな地域産業となっています。

 次は単独世帯数の推移〔高齢者単独世帯とその他の単独世帯〕です。

《写真タップで拡大可能》
 単独世帯が増加することは前のグラフで知りましたがここではその内訳です。
 高齢者単独世帯が2020年は単独世帯の3分の1ほどでしたが2050年は半分以上に増えています。それ以後も増える勢いのグラフです。
 先のグラフでわたし自身のことをお話ししましたが、このように単身でも暮らせる社会ができつつあることがわかります。ほんとにこれでいいんでしょうか。単身世帯ということは"ひとりぼっち"ということですよね。

 次は人口問題のそれぞれの地域の問題を考えてみましょう。

 居住地域・無居住地域の推移という図です。

《写真タップで拡大可能》
 居住地域・無居住地域ってなに?
 全国を1km四方のメッシュを考えてそこに住んでいる人の人数(人口/㎢)の推移を考えたものです。無居住地域はそれが0人/㎢のところです。

 図は3つの部分に分かれていますので、ひとつひとつを見ていきます。
 まずは人口規模別メッシュ数です。2005年と2050年の比較です。

《写真タップで拡大可能》
 注目するところは、かつて国土の5割の地域に人は住んでいるがこの45年間に4割となり、無居住地域のメッシュが約20%ほど増えているところです。このことを無居住化と言っています。

 次は広域ブロック別無居住化割合のグラフです。

《写真タップで拡大可能》
 前のグラフから"無居住化割合"の全国平均は約20%でした。それを広域ブロック別に求めたものです。
 中国と四国が平均より大きい割合です。北海道はもっと大きな割合で50%ほど無居住化が進みます。大変厳しい状況になります。

 それを日本地図に落とすと
 
《写真タップで拡大可能》
 緑のところは2050年までに無居住化するするところです。
 赤いが無居住化する割合が高いところです。

 「国土の長期展望最終とりまとめ」にはこのような長期展望の情報があって、これから地域ブロック・各都道府県・各市町村がどのように取り組んでいけばいいかの基礎資料を示しています。
 それぞれの地域では「住みやすい町」「子どもを産み育てやすい町」「仕事のある町」・・・を目指して取り組み始めました。

 このような将来の展望の中で子どもたちをどのようの育てたらいいかというのが、これからの学校教育です。

《写真タップで拡大可能》
 それをわかり易く説明したものです。
 学習指導要領というのは日本の学校でどのような内容をどのような方法で学習して、どのようなことができるようになるかなどを記述したものです。それを皆さんに周知してもらうための前文の抜粋です。〔これからの時代に求められる教育〕として書かれています。
 「一人一人の児童が、・・・」で始まる文章ですが、わかり易くするためにその下に人の絵を描いてみました。
〇一人の子ども:一人一人の児童が、自分のよさや可能性を認識するとともに
〇その周りに何人かの人々:あらゆる他者を価値ある存在として尊重し
〇協働する:多様な人々と協働しながら
〇みんなで乗り越える:様々な社会的な変化を乗り越え
〇一人の子どもが輝く:(子どもたちの個々が)豊かな人生を切り拓き
〇みんなが輝く:持続可能な社会の創り手となる(社会が輝く)

 少し見方を変えたのが「よりよい学校教育を通してよりよい社会を創る」という言葉です。先の文にも「持続可能な社会の創り手となる」という言葉があります。
 これからの教育は子どもの個々としての成長だけでなく、よりよい社会を創ろうとする社会人を育てようとしています。『社会を創る』『社会を創ろう』という言葉が学校教育の大きな目標に掲げられたのはこれまではありません。
 新しい学習指導要領が発表されたときから、このことを教育委員会や学校、地域の皆さんに紹介してきました。
 最初の学校の捉え方は「子どもたちを育てるのが学校の役割なのに、今度は社会づくりの役割も担わなくてはいけないんですか。そんなことはごめんです。」という意見が多かったです。学校の多忙さに加えて〔〇〇教育〕〔△△教育〕〔◇◇教育〕・・・・と学校で学習することは増える一方です。その一つとして受け取られることが多かったです。これからの社会人としての必要不可欠な資質〔持続可能な社会の創り手となる〕として育成するということなのです。
 地域の皆さんの反応は違いました。「これからの子どもは社会性を持つことは大事です。そのために私たちが学校教育に参画するのは必要なことですね。」という皆さんが多くおられました。お話をした皆さんは集まってくれた方々でしたからよくわかっていただけたのかもしれません。

 学校教育では授業がどう変わるかを示したのが



 先ほど人の絵で紹介した〔これからの時代に求められる教育〕と重なりませんか。
主体的:一人一人の児童が、自分のよさや可能性を認識するとともに
対話的:あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的な変化を乗り越え
深い学び:豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となる
(〔深い学び〕は次に紹介する授業の記述とは違っていますが、私自身はこの〔深い学び〕が、自身の豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となる"力(=生きて働く力)"になると解釈すればよいと理解しています。)

 もっと詳しくは






 赤の枠で囲んだところが中核です。
 
 先生が黒板の前にいて講義をして知識を授けるのが昔の学校でした。教科書に書いてあることをひとつひとつ知識として自分のものにすることです。
 最近は〔主体的に学ぶ〕〔学び合う〕〔自ら考えて気づく〕など知識は授けられるものでなく自ら学習によって獲得するものであるとされました。生きて活かせる技能や知識を獲得するのです。

 これからは子ども同士や先生と対話したり協働することはもちろん、地域の皆さんも学習の場に参画してもっともっと豊かな学習環境の中で学んでいくのです。教室も学校の中だけではなく町や自然の中に出ていって学びます。そこで生きて働く人々が先生となることもあるはずです。

 最後の「先哲の考えを手掛かりに」というところは"読書"の大切さです。先哲が時間と空間を超えて参画してくれるのが読書です。その大切さをうたっています。過去を学ぶことは未来を考えることにとっては大変重要です。


 まとめ
 まずこれからの日本という側面からまとめます。
 日本の人口が減少していくことは仕方のないことですが、人が都市に集中して地方に人がいなくなってはますます地方は疲弊(ひへい)してしまいます。無居住化も新しい課題です。自然に返すべきところもありますが、日本の素晴らしいところとして津々浦々にいたるまで地名が付けられています。「壹岐・対馬・松浦(まつら)などは魏志倭人伝(約1800年前の中国歴史書)に書かれている地名です。その時の器であれば地下に埋もれて掘り出されます。地名は継承されて今でも使われている大切なものです。(民俗学者谷川健一の言葉)」とあるように、地名の大切さその地に生きる文化継承の大切さを説いています。日本の政府も同じように考えています。地域の繁栄なくして日本の繁栄はないのです。地方創生をどのように成し遂げるかがこれからの日本の未来の成否を決めます。それぞれの地域に住む皆さんが自分の住む地域の良さを知り大切に思う心が、力を合わせてこれからの未来を創っていってほしいと願います。
 単独世帯がそれも高齢者の単独世帯が増えていく傾向は心配ですね。社会全体がそれを助長する方向で動いていくのがいいんでしょうか。現実の問題として仕方のないことでしょうが、それに対して必要なことは、それを支える対策だけでなくそうであっても豊かに生きていける仕組みではないでしょうか。
 

 そこでそういう時代の学校の役割です。
 これからの日本人に必要なことは何でしょう。実はもう私たちは気づいています。東日本大震災の時に地域の人と人のつながりの大切さに気付きました。ネットでつながっていても災害のときには手を引っ張って助けることはできませんよね。抱き合って温もりを感じることはできません。今の若い人は方言を話すことを厭(いと)いません。宮崎弁はフランス語に似ているとか、佐藤唯さんや朝倉唯さんの山形弁はほっこりとしていいですね。若い人たちはそれぞれの地域に誇りを持っています。
 自分の生まれた地域につながりを持ち、その地でどのように生きていくか考えるのもよし、日本に世界に大きく羽ばたいてもよし、その地とつながっていれば、何かあった時大きな力を発揮してくれて、地域に貢献する人材となってくれるのではないかと思います。
 これからは予測不能な未来社会に突入します。それに対応するには一人一人ではできないでしょう。互いにつながり合い協働することで乗り越えることができると思います。学校もその地域の学校として、地域の未来を担える人材を育成する必要があります。これまでの教育に"加えて"というのでなく、これからの人材として必要な資質であると考えてほしいと思います。
 学校を支援する人々についてです。誰が協働者になりえるか考えてみてください。児童生徒の学習に必要な人材はそこに生きて働く皆さんです。しかしそのような皆さんは授業中は働く時間です。働く時間でも対応してほしいですができないときもあります。そこで私のような年金者です。将来増えるという高齢者です。高齢単独世帯の皆さんです。

 このような皆さんはこれまで色々な経験をして知識と技能を持っておられます。それは協働する場で活かされます。一度学校で協働して初めて"自分の経験が活かせるんだ"ということに気づきます。私もその一人でした。この経験は新しい自分の“発見”であり、地域とのつながりを持つきっかけともなります。これからの生きがいになれば最高です。特に嬉しいのは街中で子どもたちから「作って遊ぼうのおじちゃ~ん!」と声をかけてもらうことです。小さい友達がいっぱいできました。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。日本の未来を考えるという壮大な動きを現在進行で書かせてもらいました。
 最初の人口の推移のグラフで明らかなように2050年までには持続可能な社会を創りたいとの取り組みですが、人口減少の勢いはそれ以降にも取り組まなければならない課題であることを示しています。それでも"豊かに生きられる日本(それぞれの地域)"を目指して頑張っていきましょう。

 
  
 

 

「ありがとう」を伝えよう(小3年国語の授業

2022-03-01 11:30:05 | 社会に開かれた学校
関連パソコンサイト

 日本各地で地域の皆さんが最寄りの幼小中学校に行って支援活動をする機会が多くなってきました。ご覧の皆さんのところはいかがですか。

 学ぶ場を学校の中だけではなく地域に広げたり他の人とのつながりの中で学習を進めることで"よりよい学校づくりを通して、よりよい社会をつくろう!"の目標を実現しようとしています。具体的には"社会に開かれた教育課程"を各学校の特色や地域性を活かして編成して実施されます。その手段は、その目標を学校だけではなく地域の皆さんにも共有してもらって、子どもたちの学習を地域の皆さんも一緒に連携・協働して実施するということです。そのようにして、子どもは自身の資質を高めるだけではなくよりよい社会人(持続可能な社会の創り手)として育っていきます。

 『「ありがとう」を伝えよう』

 私のように学校への支援活動をされている方は、次のようなお礼集をいただいたりお礼の会を開いてもらって嬉しい思いをされた方もおられると思います。

 何とも言えず嬉しいものです。またガンバローという強く思う機会となっています。 でもよく考えると、活動中は色々なことが起こります。「ぼくはしない。」とすねてみたり「面白くない。」と途中でやめたりと意欲的なときばかりではありません。
 活動の後に担当の先生から「お礼の手紙を書きましょう。」と紙を配って書くことになります。お礼を言いたい子はよいのですが、そうでない子もいるはずです。その子からすると強制的に書かされるということになります。

 こういうことから「"お礼集"はいりませんよ。」と先生に言いたいです。お礼は子ども一人ひとりの自発的な思いですから、そう思ったとき表現することができるような力を持たせてほしいのです。このことは将来の社会人としての大切な力でもあります。
 また、連携・協働する機会が増えてくるとお礼を書く時間もありませんし、それが当たり前になるはずです。

 実は本題に掲げた『「ありがとう」を伝えよう』は教科書小学校3年国語上〔光村図書〕の教材です。その授業を受けて、先生が「だれにどんなありがとうをつたえますか。」と問いかけたとき、放課後子ども教室で教わったことから私を思い出してくれました。それが次の手紙です。

〈タップで拡大図〉
 嬉しかったですね~。しばらくジーンと心に響きました。喜びが湧き出してくる感じでした。お世話になった人はたくさんいるはずですからその子は私を思ってくれたと思うとそれで十分でした。

 教科書はこれです。

〈タップで拡大図〉
 教材の内容をわかってもらうために内容をタイプしました。

〈タップで拡大図〉

〈タップで拡大図〉

〈タップで拡大図〉
 このような授業が行われています。箱で囲んだところが1時間の授業だと思います。時間をかけて手紙を書く方法を学習しています。

 最寄りの小学校でも2人の四年生から手紙をもらいました。

〈タップで拡大図〉
 これも嬉しかったですね。2月1年間のクラブ活動が終わるときに「先生、これ!」と手渡してくれました。後日、こちらからもお礼にと〔KPAひな人形材料のセット〕を持っていきました。

(3月23日(水)朝7:50追伸)
 この手紙上の方の児童とすれ違いました。「おう、おじちゃん」と声をかけてくれました。登校途中の⚪⚪君です。手紙をもらったのは1年ほどの前ですから今でも覚えていてくれました。

何と言っても日々嬉しいのは、

 「私はおもちゃづくりが好きです。」
 「今日は何を作るんですか。
       ・・・・早く作りたいな。」
お母さん
「活動の日は朝から、今日は何かな~と言っているんですよ。」
お父さんへ
「今日のむかえは遅くていいからね!」
 このように直接素直な気持ちで話してくれたときですね。

私の方も、怖(こわ)い先生にはならないこと。
 気づいたときには子どもに声をかけることを躊躇(ちゅうちょ)しないこと。
 指導は周到に計画して準備していくこと。
 指導中は視線を配ったり机間巡視をして触れ合いを持つこと。

などを工夫しています。






「熊本のこころ」の広報番組です。熊本放送youtube

2022-02-10 22:27:19 | 社会に開かれた学校
 熊本県には、熊本県道徳教育用郷土資料「熊本の心」があります。小中学生は郷土の偉人や生活文化自然を題材に学んでいます。それを元にして、RKK熊本放送が広報番組を放送してくれました。実は本の制作に携わったのですが、私たちの意志をしっかり引き継いだものでした。現在、YouTubeにアップされていますので、ここに紹介します。 70話ほどです。 一話は7~8分です。

 メニューを作成しました。タップすると表示されます。


《メニュー》

 次からは、写真に示した偉人のyoutube資料を〔題材〕をタップすることで直接見ることができます。

 ハンナ・リデル(生誕1844年) イギリスの宣教師で、熊本にハンセン病病院「回春病院」を作っただけでなく日本のハンセン病の歴史に大いなる足跡を残しました。

ー〔異国の地で生涯をささぐ〕ー
 

 井上 毅(生誕1855年)熊本市坪井 日本の官僚・政治家です。法制局長官・文部大臣などを歴任しました。

ー〔石を投げるな〕ー

ー〔熱海の山かご〕ー


 横井小楠(生誕1809年)熊本城下内坪井町 熊本藩において藩政改革を試みるが失敗。福井藩に招かれて幕政改革や公武合体の推進などに活躍しました。新政府に参加するが暗殺されました。

ー〔横井の兄弟〕ー


 小泉八雲(生誕1850年)ギリシャ生まれの新聞記者です。紀行文・随筆・小説家です。1891年熊本の第五高等中学校の英語教師として赴任して1894年まで熊本で過ごしました。

ー〔熊本スピリッツ〕ー


 河口愛子(生誕1871年)山鹿市 東京小石川に学校をつくった明治~昭和の女子実務教育者です。現在文華女子高等学校となっています。

ー〔一足の古たび〕ー


 日本文華学園のホームページに初代校長の河口アイ(愛子)の紹介文が掲載されています。是非ご覧ください。
〔100年愛された学校〕


 田島亀彦(生誕1889年)八代市日奈久  父と祖父は仏師、その影響を受けて彫刻家となりました。子(田島義朗)と孫(田島享央己(たかおき))も彫刻家ですから、5代の彫刻家ということです。

ー〔げたをほった子〕ー

 孫の田島享央己(たかおき)さんがおじいちゃんについて書いた文章〔エド工日記〕を見つけました。おじいちゃんに対する尊敬の稔を感じることができました。
〔大正期の彫刻界~僕のおじいちゃん~〕
〔田島家の彫刻家三代噺〕


 松浦シズエ(生誕1922年)鹿本郡植木町(現熊本市) 昭和25年に植木町に私塾洋裁教習所(現:城北高校)を開設して、服飾関係の技術教育に尽力しました。雇用の場として、株式会社ラ・モードを創立して特に女性の職場確保に努めました。

ー〔洋裁にかけた夢〕ー


 城北高校のホームページに紹介の文章が掲載されています。是非ご覧ください。
〔城北高校創設者松浦シズエの軌跡〕


 山下泰裕(生誕1957年)益城郡矢部町(現:山都町) 柔道家です。引退までの203連勝。対外国人選手116勝無敗という大記録を打ち立てました。2019年にJOC会長に就任しました。


ー〔人生の金メダル〕ー

山下泰裕氏は現役の人ですから、様々な情報サイトがあります。



 RKK熊本放送のオリジナルサイトがあります。ここをタップすると見ることができます。ぜひここも覗いて見てくださいね。ちゃんと頭出しができていて、このサイト同様に、利用しやすくなっています。



住みます芸人〔「学校へ行こう」のすすめⅦ〕

2021-08-30 18:47:35 | 社会に開かれた学校
 見出しの写真は誰かわかりますか?
 熊本県地方芸人の「もっこすファイヤー という芸人(漫才師)」さんです。私のとっては毎日テレビで見ない日はない二人の顔です。もう顔を見るだけで笑ってしまいます。紺色の拓(たく)くんが「どーも。もっこすファイヤーです。よろしくお願いします。」と言うと、白い方ののりおくんが「ん~チョイチョイ!」ととぼけます。

 ご覧の皆さんの都道府県にもこんな芸人さんがいませんか。吉本興業のあなたの街に住みますプロジェクトの《住みます芸人》の皆さんです。もっこすファイヤーのホームページをご覧ください。

写真クリックでホームページが開きます。

 もっこすファイヤー の詳しくはこのページをご覧ください。

 このプロジェクトは地域に密着した芸能活動をして地域に貢献しようとする事業です。地域にとってはうれしい事業ですね。事業ですから「これは儲かる!」という判断もあるはずです。

 私の肌感覚
 70年代東京で学生生活をしていました。熊本弁は恥ずかしかったですね。しかし、今の若い人は熊本弁を自信をもって使っています。
 今私の息子は東京の神田で家庭を持っています。二人の孫娘は5歳と4年生です。くまモンのTシャツを着て保育園や小学校に通ってくれました。家族4人でTシャツを着て散歩をしています。それを見るとふるさとが熊本にあることを誇りに思ってくれていると感じました。

 社会の風潮の変化
 阪神淡路大震災や東日本大震災などの災害時では「近所の人の温かさがうれしい。」「こんなとき、頼りになるのは地域の人のつながり。」「地域の復興に頑張ります。消防士になります。」というような言葉がいっぱい聞かれました。日頃から地域の人々とのつながりを作っておくことが、災害など何かあった時の安心につながるんだ。公助が届かない初期に、自助・共助が命を救ったり生活を支える力になるんだと気づいたように思います。熊本地震・熊本南部豪雨災害と身近なところでも災害が頻発する状況があり、他人事ではない切迫感を感じています。
 今の若い人は、堂々と故郷の方言を使いますね。〔俺ら、こんな村いやだ〕など方言を歌詞にした歌に始まり、方言を使うことで〔自分を表現〕する芸人やタレントがいっぱいいます。宮崎弁はフランス語に似ていると宣伝している宮崎県、九州弁の女の子は〔可愛い〕と聞いたことがあります。私としては山形弁の「木綿のハンカチーフ」が好きですね。
 
 このようなことから、国は〔地方創生〕を掲げて地域に目を向けた取組みを始めました。都道府県や市区町村は〔住みよい町・住んでみたい町・・・〕を目指して取り組んでいます。
 教育では〔地域や学校の特性〕に目を向けて〔ここに育つ子供たちの育成〕に取り組んでいます。故郷に立ち、これからの急速な社会の変化や課題に対して主体的に取り組み多様な人々と協働して乗り越え、自己実現を果たし持続可能な社会の創り手となることを目指しています。

 先に紹介したもっこすファイヤーは、そのいい手本として〔手の届くところ〕の存在のようです。芸人として心地よい笑いを提供してくれます。熊本に誇りをもって仕事をしていますね。応援しています。

 熊本人としては〔くまモン〕は誇りです。熊本に立ち、日本に世界に羽ばたいています。(熊本人の欲目かもしれません。)

 吉本興業のあなたの街に住みますプロジェクトのメインページです。皆さんの都道府県の住みます芸人を見ることができます。写真クリックでホームページが開きます。


 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 いよいよ〔地方の時代〕の到来です。







セルフチェックシートを使ってみました

2021-07-01 23:30:10 | 社会に開かれた学校
 6月30日(水)に本年度初めての体験活動ボランティア派遣に行ってきました。セルフチェックシートを使用するために、用紙の印刷をして、クリップボードと体温計を前日の29日に買いに行きました。
 体温計は10分計:800~1000円、30秒計は購入、20秒計:2000円以上、ガンタイプでオデコ測定(1秒以下)は7000円以上でした。
 一番いいのは非接触で瞬間に測定できるガンタイプですが、ちょっと高価すぎると判断しました。手ごろなのが数十秒で測定できるものでした。20秒も30秒も私としては同じなので、値段の安い30秒計にしました。



 「TaiYOSHiP電子体温計 TH-700 やわらかな体温計」です。

 値段は



 税込み1738円でした。一緒に購入したのがクリップボード110円です。


〔実際の活動場面で〕

 活動時間は16:00から17:00の予定でしたので、15:40には活動場所に到着しました。児童と指導者は畑作業をしていて15:55に教室に帰ってきました。教育委員会担当者はどこかで私を出迎えておられたらしいですが、行き違いがあって16:00に教室で出会いました。このことで15:55~16:00の間で活動の準備をしながら事前の体温測定をしました。16:00時間どおり教室を始めました。教育委員会担当者による体温計のチェックはできませんでした。放課後子ども教室の都合で活動時間は17:30まで伸びたので(風車づくり活動が盛り上がり、お迎えが来るまでやってほしいとの希望)、事後の体温測定は17:35となってしまいました。
 教室終了後、教育委員会担当者に「本年度はお願いしたいことがあります。体温測定の確認をしてほしいのです。」と言ってお願いしました。本体温計は、スイッチを入れると2秒間前回の測定値が表示されるのです。スイッチを入れる前にそのことを教育委員会担当者に話した後、スイッチを入れて「どうぞ」と見せると事前の欄に[36.5 16:00]と記入してもらいました。



 事後の体温測定です。Lが表示されたら測定状態ですので、わきに挟んで測定しました。「ピッ」教育委員会担当者「時間ですよ。」・・体温計を取って見せると地後の欄に[36.6 17:35]と記入して[〇〇]とサインをしてもらいました。



 どのような状況もありますので、状況に対応して実施できました。体温計の機能が良かったです。事前に説明書をよく読んでいたのが〇でした。

説明書より転記

①電源を入れる
 電源ボタンを押す。
 「ピッ」という音とともに表示部が全点灯。(約2秒間)
 次に前回の測定値が表示されます。右下に「M」が表示され、前回測定値メモリーであることを表示します。(約2秒間)
②「L」が表示されたら、検温する。


 
 活動内容は[風車づくり]でした。時間が1時間なので一番簡単な折紙1枚(4枚羽)を作ってもらったのですが、昨年度も風車づくりをした児童がいて、「折紙2枚(8枚羽)のものを作りたいな~」とつぶやくので、「やってみようか!」と反応してしまいました。他の児童も「私もやりたい!僕もやりたい!」とみんなで取り組むことになりました。1年生が2人いましたが一番熱心でした。・・・・・・
 ということで、指導の先生から「お迎えが来るまでやってもらえませんか?」とお願いされました。一人当たり4~5個の風車を作っていました。作ること自体が楽しいみたいでした。「〇〇ちゃんの分も作る」「家族の分も作りたい。材料を持って帰ってもいいですか?」というのもありました。小さな材料は筆箱に入れていました。全員のお迎えが来て誰もいなくなったのが17:30でした。
 喜んでもらった活動でした。
 
 

 


 

セルフチェックシート(安全·安心に活動するために)

2021-06-24 19:48:02 | 社会に開かれた学校
      熊本県では、放課後子ども教室や多様な学校支援活動の充実を図るために、体験活動ボランティアチームを組織して、市町村の要請に応じて派遣する〔体験活動ボランティア派遣事業〕を実施しています。私も一人ですが「作って遊ぼう」「水生昆虫で川の水環境調査隊」の2つのチームとして活動しています。

 昨年3月からのコロナ禍に対応するために、熊本県ではこのセルフチェックシートの活用を勧めています。
 とは言っても、活動はめっきり少なくなりました。陽性者の数が目まぐるしく変化して、要請があってもお断りの電話が鳴るのも日常の出来事です。
 更に、熊本県では7月4日に球磨・芦北・八代で大水害が起こりました。コロナ禍の中で、避難所と中学校の支援に8月上旬まで活動しました。その時もこのセルフチェックシートを持参しました。

 これがセルフチェックシートです(名前は偽名)。図をタップすると拡大する図で見ることができます。



 安全・安心な活動をどのように保障するかを紹介します。

 活動を始める前に〔記入例〕に従って記入します。



[活動日・曜日][派遣先]です。

 体温計を持参して測定します。



 測定した体温を[事前]の欄に、また[検温時間]を記入します。味覚・臭覚の異常がなければ[味覚・臭覚の異常]の欄にレ(チェック)を記入します。同じように[その他の異常]の欄にも異常がなければレ(チェック)を記入します。

 教育委員会担当者に、体温の表示された体温計を見せて、セルフチェックシートの記述と同じか確認してもらい、セルフチェックシートを渡します。

 活動後、体温を測定してセルフチェックシートの[事後]の欄に、また[検温時間]を記入します。

 最後に、[派遣先確認欄サイン]の欄に教育委員会担当者のサインを記入してもらいます。

 これがセルフチェックシートの使い方です。

実際は、

 水害後の〇〇避難所では、朝8:00ごろボランティア受付で額(ひたい)で体温を測ってもらって測定値を[事前]の欄に記入してもらいました。[サイン]欄の上側にサインをしてもらいました。セルフチェックシートは受け取ります。帰りには、受付で体温を測ってもらって[事後]の欄に体温を記入、[サイン]の欄の下側にサインをしてもらいました。
 〇〇中学校では、事務室でやってもらいました。ここでもセルフチェックシートを預けることはできないので自身で持っています。災害の場ではそれぞれが忙しく他人のものは預かっておられません。事前と事後は他の人が対応してくれるのが現実です。
 これが1日のチェックです。活動日分のチェックやサインがあれば、次の教育委員会担当者の安全・安心の信頼は高まります。また、6/2、6/23にワクチンも済ませていますので、そのこともセルフチェックシートに記入しておきたいと思います。

 参考になりましたでしょうか。このようなチェックを目に見える形でみんなで確認することは、いろいろな場でも活用できると思います。ご活用いただきますようお願いします。
 



地域の皆さんが学校教育活動に参加する仕組み〔「学校へ行こう」のすすめⅥ〕

2021-05-27 13:24:00 | 社会に開かれた学校
 先の記事でコミュニティ・スクールを紹介しましたが、その対となるのがこの仕組みです。
 コミュニティ・スクールは、学校経営・運営に関わり協議する仕組みです。つまり学校の中でも“知恵”を出してもらうところです。しかし、学校の課題を解決する協議をしても、そこから先は「学校にお任せ」というわけにはいかないですね。実際、コミュニティ・スクールの委員が身近な人々に声をかけて、学校とともに活動するのが一般的です。文部科学省では熟議:協働:マネジメントを掲げていて、ボランティアで協働することを推奨しています。このような状況では、委員の人間関係でつながった限られた人にお願いすることになりますので、後から問題が起こる場合が多くあります。委員に任命された職務以外がいっぱいあったり、友人に協力を何度も依頼することで人間関係を壊してしまうこともあります。軌道に乗り成果が出るまでにはいくつもの山を乗り越えなければなりません。

 学校では、日頃の授業で地域の皆さんに参画してもらう動きがあることを紹介しましたね。これについては、一部の学校ですが〈〇〇学校応援団〉というのが、平成10年代後半から始まってきました。校長先生がPTA会長さんに「〇〇〇の授業を手伝う人はいませんか?」と相談するところから始まって、協力していただける方が膨らんでできたものです。文部科学省でもその重要性から[学校支援地域本部]という学校応援団を規定にしたがって充実させたものを提案したのが平成18年ごろからでした。
 
 どうして、地域の皆さんが学校教育活動に参加してもらうための仕組みが必要なのでしょうか。
 これからの学校教育には“地域との連携・協働”が必要だということは、これまでの〔学校へ行こう〕で紹介しましたが、もう一つ懸念するのが〔学校の多忙さ〕です。学校はブラック企業とも言われるほどです。新しいことを始めるに当たって、学校の負担を軽減するためにも何らかの仕組みが必要になってきます。

 もし、地域の皆さんが学校の教育活動に参加する仕組みがなかったら、



 学校の授業に地域人材を呼ぶ計画をした場合には、学校の先生が地域から探して、お願いして、断られて、また探して、・・・・・お願いして来てもらうことになります。地域のことを知らない学校の先生ですから、PTA役員の皆さんにも相談しなければ探せません。学校はその計画をすればするほど“忙しくなる”というわけです。

 そこで、仕組みがあった場合には、



 学校は計画を提示するだけで、地域住民の皆さんがやってくることになります。こんな仕組みがあるといいですね。

 そこで、学校応援団や学校支援地域本部では〔地域コーディネーター〕という人を置きました。現在は、法制化(社会教育法)されたので〔地域学校協働活動推進員〕と定められました。
 地域の皆さんが学校教育活動に参加する活動も、法制化されて〔地域学校協働活動〕と定められました。

※ 法律に定めるときにはカタカナは使えないそうです。そうゆうことで 地域学校協働活動 地域学校協働活動推進員 と漢字になったそうです。
 



 地域学校協働活動推進員(以下:推進員と記述)は、学校を所管する教育委員会が委嘱します。

 その配置と役割は次のように定められています。



 実際、どのように機能するかです。



 学校は「〇〇の時間に◇◇の人に学校に来てほしい」と推進員に依頼します。推進員は該当する人を探して連れてきます。これで大丈夫!・・・・。
 しかし、私が“学校支援”に関わった中でも問題がいっぱいありました。推進員の力量が大きく左右します。誰にもできる仕事ではありません。人と関わる仕事ですから、うれしいこともありますが悔しい悲しい思いもいっぱいあります。時間が迫ってくると一人で思い悩み解決できないこともあります。

 そこで、希望者を募って人材名簿を作成したりもしましたが、そこでも、「希望してもお呼びがなかった。」とか、お願いしても断ってばかりの人もおられます。

 そこで、これらを改善する仕組み①です。


 学校は地域学校協働活動の年間計画を作ります。一年分でなくても次のひと月分の計画でもいいです。計画を推進員に渡すと、推進員は、あらかじめ登録された皆さんにメールや手紙、ホームページなどで、それぞれの教育活動に参加できるかを問います。登録者は、例えば 〇参加する。×参加できない。△困ったときには相談に応じます。として答えます。返事を集計して、それぞれの教育活動別に参加者を決定します。決定できないところがあれば△者に相談して決定します。全て決定したら、決定者全員に知らせます。教育活動別に支援者のリーダーをお願いして、その方から連絡してもらってもいいですね。リーダーを決めておくと、活動前の事前連絡や相談などもやりやすいですね。
 この仕組みは、希望した個人支援者の集まりのようなイメージとして受け止められたと思います。平成20年代前半の仕組みはこのようなものでした。

 次は改善の仕組み②です。

 この新しい教育は、将来の日本で人が生きていくためには、人づくりだけ教育したのでは豊かな暮らしはできないのではないか、人と人とがつながった中で生きていくことを視野に入れた地域づくりも加味した社会を創造していくことが必要ではないかということが議論されての教育改革です。

 ちょっと詳しく話すと、小家族や一人暮らしが増えて“孤立化”が進んできました。頼るのは自分と行政だけになってしまっている社会となってきました。しかし、今各地で頻発している自然災害(地震や風水害など)が起こった時に頼りになるのが隣にいる人々であることに気づきました。日頃から人と人のつながりを大切にしようということです。人と人のつながりは地域づくりの基礎ともいうものです。地域に根差した人づくりが、将来の豊かな生活を約束してくれると気づきました。

 そこで、できるだけたくさんの多様な皆さんを巻き込んだ仕組みにしようしたのがこの仕組みです。



 黄色の丸で現したのが、地域の団体・会社・官公庁・組合・NPO・各個人などの人の集まりです。説明会や戸別訪問をして、できるだけたくさんの多様な人々に参画を呼び掛けます。集まった皆さんを、主体性を尊重して、人づくり・地域づくりの目標でつながった緩やかなネットワークでまとまった仕組みとします。これを文部科学省では〔地域学校協働本部〕と呼んでいます。ここの中心にいるのが推進員です。仕組み①に比べると、推進員の仕事を大いに助けてくれる人々が増えたということです。
 ここからは、熊本県で勧めているものです。黄色の〇で示した団体の代表に集まってもらいます。そこに推進員と学校担当者が地域学校協働活動年間計画を提示して、項目別に「この〇〇教育活動に参加してくれる人はいませんか?」と希望を募ります。「私たちが行きます。」と決めていきます。この会議をコーディネート会議と呼んでいます。この会議を毎月開ければいいですが、少なくとも学期に2回は開くといいのではないかと思います。このような仕組みにするとたくさんの地域学校協働活動に対応することができますから、学校は気兼ね無く地域学校協働活動を計画することができますし、たくさんの地域人材を活用することで、この事業の理解も進みますし、参画者同士のつながりにも有益なものとなります。推進員の仕事も①と比べたら違ってきます。人探しは会議で済みますので、この機能がスムーズに進むように配慮することが仕事になります。例えば、推進員は活動の一週間前に準備の状況を聞きますが、その時思うように人が集まっていなかった場合には、他の団体に協力を求めたりします。仕組みを作っただけでは動きません。そこには生じた課題に対応する人がいて動くようになります。それが推進員の仕事になります。

 これが地域学校協働本部です。



この仕組みを作るのは学校を設置する教育委員会の仕事と規定されています。

 社会教育法第5条2項抜粋「市町村教育委員会は地域住民その他の関係者が学校と協働して行うもの(以下「地域学校協働活動」という。)の機会を提供する事業を実施するに当たっては、地域住民等の積極的な参加を得て当該地域学校協働活動が学校との適切な連携の下に円滑かつ効果的に実施されるよう、地域住民等と学校との連携協力体制の整備、地域学校協働活動に関する普及啓発その他の必要な措置を講ずるものとする。」

 これまでをまとめると



 学校運営協議会は絵の左側にある方形のテーブルで表現されています。学校経営の一端を地域の皆さんが担います。学校経営の方針や運営、課題に対する解決の方法を協議するところです。知恵を出してもらうところです。絵の右側が地域学校協働本部です。学校の教育活動に地域住民が参画する仕組みです。ここでは大人がこれまで生活や仕事で身に着けたスキルを発揮してもらいます。汗を流してもらうところです。

 この二つを両輪として、学校づくりと地域づくりを推進していきます。基本的には学校は人づくりですから、地域づくりの成果が見えるようになるのは子どもたちが大人になって社会の中心として働くときです。10歳の子どもが働き盛りの40歳になる30年後ほどではないかと思います。

 最後に〔地域学校協働活動〕について紹介します。時間がありましたら読んでください。










 最後まで読んでいただいてありがとうございました。内容については次の冊子を参考にしました。





中学校3年理科に消防士の活用〔「学校へ行こう」のすすめⅤ〕

2021-04-28 18:49:56 | 社会に開かれた学校
 学校にとって消防士というと防災訓練のときですよね。いつも規律正しく号令に従って行動される姿は、かっこよくたくましく感じます。児童生徒は憧れの目で見ています。
 その消防士に理科室に来てもらっています。あの橙色の制服で、数メートルのところで活動する姿を見せてくれます。

 中学校理科3年 単元「仕事とエネルギー」小単元「仕事の原理」 動滑車の働きのところです。
こんな問題を覚えていますか。



 天井に固定されているのが“定滑車”、2本のひもで吊り下げられているのが“動滑車”です。そのひもは一本でつながっています。この動滑車があると小さな力で物を持ち上げることができます。動滑車の重さをゼロとすると、答えは5kg となります。この動滑車では、重りの10kg を半分の5kgの重りで吊り合わせることができるということですね。
 つまり、この動滑車を使うと半分の力で重りを持ち上げることができます。(動滑車を左右の2本のひもで釣り下げていますから1/2の力で吊り合う。)



 これも、下の2つが動滑車です。これだったら重りの4分の1の力で持ち上げることができます。(動滑車が4本のひもで吊り下げられていて1本につながっているので1/4の力で吊り合う。)

 この動滑車と同じ原理の装置を使って、消防士は救助活動を行っています。



 この動滑車を使って活動(訓練)している写真です。下は競技大会の様子です。



 授業では
 教師が動滑車の授業の中で、消防士3人に来てもらいました。転落者を救助するときに引き上げるのに使う器具です。テキパキとした動作で実演して見せます。大人をひもを引っ張り軽々と持ち上げます。目の前のできごとに息遣いも感じられます。
 最初は、持ち上げられる側とひもを引き持ち上げる側の両方を消防士がしますが、引き上げる役割を生徒たちにやってもらいます。
〔以外と小さい力で持ち上がるな~。
〔持ち上がる高さより、ひもを引っ張る長さは数倍長いぞ。〕
〔これは人の救助に使えるんだ!〕
〔小さな力で、大きな力を生み出せるかもしれない?〕など、ということに現実感を持って気づきます。

 消防士は
 消防士は、自分たちがこんな場面で役立つとは驚きでしょう。自身が中学校で習ったことが、今救助活動に役立っている。
 このようなことは、他の職業にもいっぱいあるのではないでしょうか。電気工事士・自動車整備士・看護師・税理士など、日本には450ほどの資格があるそうです。

 この授業は、理科の先生が、地域人材の活用で“充実した授業”を実現したいという思いで行ったものですが、十分な成果が得られたものと思います。その他にも、消防士を身近に感じて「かっこいいな」「仕事は人と人の呼吸でやるんだ!」「学ぶことは働くことの基礎だ」「消防士になりたい」などにつながって、学ぶ意味や学ぶ目的にも迫っています。

 せっかくの機会ですから、運動とエネルギー 仕事の原理 の学習をしてみませんか。

 私が学生のころ(1967年が中学3年生)と違うところがあります。それは単位です。

 力の単位は、g重(グラムジュウ)、kg重(キログラムジュウ) でした。今は N(ニュートン)です。
 仕事の単位は、g重cm(グラムジュウセンチメートル)、kg重m(キログラムジュウメートル)でしたが、今はJ(ジュール)です。
 このNやJが中学校で学習する単位です。どうしてこのように変わったかというと、国際単位系を教科書に採用することになったのです。

【 力 】
 1kg重は、1kgの質量のものに加わる地球の重力の(力の)大きさです。
 1Nは、1kgの質量のものに1m/s2の加速度を生じさせる力の大きさです。
※ 地球の標準重力加速度の大きさは、9.80665m/s2 ​です。

【 仕事 】
 1kg重mは、1kg重の力で物体を1m動かすときの仕事です。
 1Jは、1Nの力で物体を1m動かすときの仕事です。

【 換算 】・上記から計算すると・
 1kg重≒9.8N 
 1N≒0.102kg重

 1kg重m≒9.8J
 1J≒0.102kg重m

 ということになります。こうなった理由はお分かりのように、昔の単位は重力加速度を使った重力単位系でした。(工学系では今でも重力単位系が使われています。)現実問題としては、質量5kgのものを持ち上げたり支えたりする力は5kg重と質量と力が同じ数字になりますから簡単に理解できますね。しかし、地球の重力加速度は場所や高度によって変わってしまいますから気を付けて使う必要があります。
 そこで、世界的には1960年に採択された国際単位系が使われるようになったんです。
 簡単にいうと、 長さはm(メートル) 質量はkg(キログラム) 時間はs(秒)この3つだけで、色々な量を表そうというものです。
 力は、組立単位でkg・m/s2、このことをN(ニュートン)と決められています。
 仕事は、組立単位でm2・kg/s2(=N・m)、このことをJ(ジュール)と決められています。  

 では、中学校理科3年生の問題を解いてみましょう。


(写真クリックで拡大)


(写真クリックで拡大)

解説
① 動滑車が2m持ち上がるためにはその上のひもの両方が2mずつ短くなるということですね。ひもは1本でつながっているので、短くなった分の2m+2mの計4mを引かなければいけません。これが答えです。

② 10kgの重りを引き上げる力を考えるとき、問題文に100gの物体に働く重力は1Nというのがあります。重り10kg(10000g)だったら、これに働く重力は
 100g・・・・ 1N
(10000÷100=100)重りが100倍
  10000g・・・・100N
つまり、100Nが重力となります。これを2本のひもで持ち上げるので、ひも1本当たり
 100N÷2=50N
が.引き上げる力になります。それがP点にかかる力ですから答えは50Nとなります。

③ 重りを持ち上げるためにはP点と反対のひもも50Nの力で上に引いています。定滑車は力の方向を変えるだけですから、ひも引く力Fの大きさは50Nで変わりません。

④ 問題①でひもを引く長さは4m、問題③で引く力の大きさは50Nですから、仕事は
 仕事=力×長さ
ですから、
 50N×4m=200N・m=200J
となり、仕事は200Jです。

⑤ この動滑車を使わない場合は、直接10kgの重りを2m持ち上げるということですから、力は100N、持ち上げる高さは2mです。すると仕事は
 100N×2m=200N・m=200J
となります。
 問題④のひもを引く仕事200Jと同じですね。道具を使っても使わなくても、仕事は同じということです。
 このことを『仕事の原理』と言います。

 似たように、力が小さくてすむ装置として、斜面や釘抜きのてこ、油圧ポンプ、ジャッキー、ブレーキなどがあります。力が小さくなった分、力を加える長さはどれも長くなっています。
 力が1/2になると長さは2倍になります。1/3だったら3倍、1/4だったら4倍です。
 この逆の装置が、自転車のペダルです。ペダルを1回転すると、大きな車輪が2回転して、自転車を4m進めます。ペダルの1回転は1mですから、ペダルを踏む力はタイヤが地面を押す力の4倍になります。

 これが 仕事の原理 です。


 いかがでしたか。もっともっとたくさん地域の皆さんに学校に来てもらって授業が行われています。このように“学び”が大きく広がっていきます。
 
 力と仕事の問題はいかがでしたか。先ほど勉強しましたからスラスラと解けた人もおられたと思います。中学生当時は難しかったですね。でも難しかったことも、年齢や経験を積むと、意外と意欲が高まって理解が進むところがあります。そんな方もおられたんじゃないかと思います。

 最後まで読んでいただき、地域と学校の関りについて、ご理解いただきありがとうございました。



コミュニティ・スクールとは、どんな学校!

2021-04-16 17:34:30 | 社会に開かれた学校
 「コミュニティ・スクール」ってどんな学校かご存じですか。聞いたことはあるけど・・・? という方が多いのではないでしょうか。
 [コミュニティ]=[共同体or地域共同体] ですから [コミュニティ・スクール]=[学校と〇〇が共同体となった学校] ということになりますね。
 先の記事で地域と学校の関りが強くなってくるというお話を書きましたが、これも同じ方向性を持った学校の在り方になります。つまり、〇〇は“地域”です。教育現場では“地域とともにある学校”というキャッチフレーズで、よく語られています。

 日本の学校は、全国どこへ行っても同じ教育が受けられる仕組みです。転校しても困ることはありません。

 したがって、これまでの学校は地域にあってもそこにいる先生は、地域とつながりのない先生がほとんどでした。
 これからの学校は、“全国一律の教育”と“地域や学校の特色を活かした教育”が求められています。
 地域の皆さんからすると、(仮)山田小学校は山田町の学校ですから"日本国民の育成"とともに“山田町の子どもを育む学校”というわけです。全国の基準も満たさなければいけませんが、山田町のことや山田町の人々から学ぶことも必要になってきます。



 “地域の学校”ですから、これまでの学校の先生だけではできません。そこで、地域の皆さんが学校運営に参画する仕組みが誕生しました。それが“コミュニティ・スクール”です。

 コミュニティ・スクールとは! 
 ※ これは、公立の幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校(小中が一緒になった学校)・高等学校・支援学校についての制度です。 

 まずは絵をご覧ください。
 これまでの学校とどこが違うんでしょう。



 学校の中に“学校運営協議会”があります。これはその学校を所管する教育委員会が設置します。法律には設置することを「努力義務」として定めています。
 学校運営協議会の委員は、地域住民・保護者・地域学校協働活動推進員(別の機会に紹介します。)などを校長の意見の申出を受けて教育委員会が任命します。

 つまり、学校運営に地域の皆さんが参画する制度です。

 この“学校運営協議会”のある学校を“コミュニティ・スクール”といいます。

 全国の公立小学校・中学校・義務教育学校の導入率は約42.9%(R5.9文科省調べ)となっています。今、確実に増加しています。
 3校にひとつがコミュニティ・スクールということですから、皆さんの最寄りの学校もそうかもしれませんね。

 これで、学校は地域のことをいっぱい教えてもらえるし、地域人材や地域の教育素材を学校に取り入れることができます。地域の皆さんの“子供たちにこんな力をつけてほしい”という願いを学校教育に反映させることができます。

 絵の下の方を見てもらうと、学校の職員だけではなくて、地域の皆さんがいます。地域の力も活用することができます。

 委員の身分は、ちゃんと教育委員会から任命されますので非常勤公務員となります。


 次は学校運営協議会の機能です。


 
 このようなテーブルを囲んだ姿で示されています。協議会ですから“協議する”のが本来の働きです。

 法律に定められた権限と責任があります。



 校長や所管の教育委員会に対しての権限と責任です。(ちょっと硬い書き方ですね。)



 コミュニティ・スクールの学校運営協議会には3つの機能があります。



 学校運営協議会は、校長の作成する「学校運営の基本方針」の説明を聞いて(勿論、協議をして)承認することで、その学校の育てたい子供像や目指す学校像に関する学校運営のビジョンを共有します。保護者や地域住民等の意向をその方針に反映させることで、地域住民等が学校運営に責任を負っているという自覚と意識が高まりますし、最終責任者である校長を支え応援することができます。
 このような状況は、校長と協議会が対等な立場で協議しなければできません。協議会の権限は大きなものがあります。



 学校運営協議会は、広く地域住民等の意見を反映させる観点から、学校の運営について、教育委員会や校長に対して意見を申し出ることができます。そのことで、学校は教育を受ける当事者としての意見が得られ、学校だけではわからない地域や学校の魅力や課題を共有することもできます。
 その意見は、個人的な意見ではありません。学校運営協議会の合議体としての意見です。意見は尊重されます。



 学校運営協議会は、教職員の任用に関して教育委員会に意見を述べることができます。教育委員会はその意見の尊重に努めるよう定められています。この権限は学校の課題解決や教育活動の充実を図る観点からのものです。決して「〇〇先生を転勤させてほしい」という特定の個人に対するものではありません。


 いかがでしたか。コミュニティ・スクールについてわかってもらえましたでしょうか。ときどき硬い言葉になって難しくなってしまいました。

 この仕組みによって、地域の皆さんから見て「自分たちの学校」と思ってもらえるような学校に変わっていくという方向性を目指しています。その土地に根差した子供たちが育っていって、持続可能な地域社会の継承が実現することになります。

 人口がある程度減少することは仕方のないことと思いますが、地域文化が無くなることは残念でなりません。地域に誇りを持った人が、それぞれの地で育ってくれれば住みやすい地域がそれぞれの地で残っていくことになります。そうなる未来を目指しています。今の小学生が働き盛りの40代の大人になる30年後です。

 私は今68才、その時をぜひ見てみたいと、学校支援と健康づくりにガンバる毎日です。


 最後に、参考にした文部科学省冊子の中心となる説明図です。


(クリックで拡大図)

 これが参考にした冊子の表紙です。



 詳しく知りたい場合は、URLから情報がダウンロードできます。




 最後まで読んでいただきありがとうございました。








  

地域参加のオリジナル本立てづくり〔「学校へ行こう」のすすめⅣ〕

2021-03-15 12:56:17 | 社会に開かれた学校
 「学校へ行こう」のすすめのブログに掲載しましたが、今地域の皆さんの参加する授業が求められています。
 ここでは、その一例として中学校3年生技術・家庭科「本立てづくり」を紹介します。
 普通に行われている「本立てづくり」の授業は、1人の先生が1学級40人以下の生徒(ここは33人)に指導して製作を進めていきますが、製作は生徒一人一人別々です。一人一人はわからなかったり迷ったりでとなりと相談したり先生を呼んで教わったりしながら進めていきます。すると先生は一人ですから「先生」「先生」・・・・と声がかかって大忙しとなるのが常です。少しでも一斉指導を可能にするために、製作物は画一のものしか作れません。これが普通の授業です。
 ここでは、オリジナル本立てを作ります。普通の授業じゃできませんよね。製作には3時間が当てられているそうですが、倍の6時間でもムリかもしれません。
 そこで、“地域の皆さんに応援”をお願いしたのです。その学校には“地域コーディネーター”がいて地域人材を集めてきます。何といっても初めてのことで、説得して説得して15人(写真では)ほどを集めました。大工さんや表具師、家具製造の職人さんなどいません。普通のおじいちゃん(14人)おばあちゃん(1人)です。私もその一人です。
 授業日の数日前に全員が集められて説明がありました。授業のことは勿論、どのように振舞ってほしいか、個人情報の機密保持、安全対策・・・・などです。
 当日の8:40ごろ技術室に集合しました。生徒の皆さんをみんなで笑顔で迎えました。生徒さんもいつもと違う様子に緊張しているようです。勿論私たちもです。
 朝8:50授業が始まりました。それぞれが生徒2~3人を担当しました。最初は先生から今日の製作について話がありました。後の写真では先生をで示しています。

〇 設計図をもとに協力者の皆さんと作り方を話し合うこと。
〇 穴を空ける作業はしないこと。
〇 道具の使い方を見てもらうこと。
〇 安全に作業するための注意点。 
〇 11:20頃を目途に作業をすすめること。・・・・など
の話がありました。

 私たちは担当する生徒さんの周囲で説明を聞いていました。


 さあ、製作の始まりです。設計図を見ながら生徒さんから説明してもらいました。
〇 ここを丸みをもたせたい。どうやって作ったらいいですか?
〇 小さな本がたくさん入るようにしたい。
〇 大きな本が入るようにしたい。
〇 ここんところをへこませてかっこ良くしたい。
〇 CDが入るところを作りたい。・・・・など。
 

 話し合って製作の手順を決めます。
 話し合うとグッと距離が縮まってきました。私の場合、一(私)対三(生徒)でしたから、一人ずつ対応して、対応しない時間は製作をしてもらいました。横目でその進行を見ながらという感じです。

 「ここを〇〇していくと丸くなると思うよ。」「へこますには△△にして△△したらどうかな!」「(大人)ここに釘を打っても板の真ん中にはならないよ。考えてごらん。(生徒)あ、ここですか。(大人)そうそうそこです。」・・・・など。

 話し合いが終わって、“けがき(えんぴつで、鋸(のこ)を引くところや釘(くぎ)を打つところを描くこと)”をしているところです。




 釘を打っているところです。金槌の持ち方や使い方を習います。補助もしてもらっています。

 ここでも金槌で釘を打っています。大人は補助をしながら見守っています。

 おじいちゃんが錐(きり)で穴空けをやってあげています。チョッとやりすぎのようです。生徒さんが笑っています。

 気持ちはわかりますが、“生徒が作る”という原則を忘れてはいけません。

 このようにして出来上がった作品です。

 いかがですか。1つとして同じものはありませんでした。このように力を合わせて作り上げました。大人も生徒も作品を見て頬がほころんでいました。
 へこませるところも無事時間内にできました。どうやって作ったのでしょう。数人の大人が生徒さんと話し合っていました。結局、×と縦2つに鋸を引くと溝の底に三角形の山が残りますよね。それを鑢(ヤスリ)で削ったそうです。

 11:20 全員が作品を作り上げることができました。
 最後は先生の一斉指導です。

 次の時間に、何か(ニス?)を塗って完成になるそうです。
 11:40 授業が終わりました。

 終わった後に、参加された方に話を聞いてみました。質問「来年もこの授業があったら参加しますか?」聞いた皆さんの全員から「参加します。楽しかったです。」ということでした。
 最初に心配していた専門性については、製作が進んでいくうちに心配はなくなったそうです。これまでの知識と経験を伝えることで、充分生徒さんの質問に答えることができたそうです。


〔まとめ〕
 大人が参加して生徒が考えたオリジナル本立てを作る授業は教育効果の大きいものでした。教科の目標の「作ることができる。」という以外にも、・木工の技術を一人一人が身に付けることができた。・工夫を形にすることができた。・その達成感。・自分だけでは解決できないことを、大人に相談することで、解決に結びつく道筋に気づくことができた。・・・・など、普通の授業では身につくことの難しい自身の自己実現や未来社会を開く学習ができました。
 参加した大人の側も大きなメリットがありました。「参加して良かった。」「楽しかった。」「自分の知識や経験を伝えることで、生徒さんの〔〇〇したい〕という課題を解決することができた。」「自身のこれまでの職業経験や生活体験で学んだことが、こんなに役だつことがわかった。」「完成を共に喜ぶことができた。」「また来年も来たいという意欲が沸き上がった。」・・・・など。


 最後まで読んでいただいてありがとうございました。地域の皆さんが授業に参加することで、こんなにも学びが広がることが実感できましたね。学校の先生はこんなことを提案して授業を準備していますので、ぜひ機会があったらご覧の皆さんも参加してください。ほとんどは特別な技術や知識は必要ありません。これまで働いて生きてこられた経験が、まだ未経験の児童生徒には有効な助言や手助けになります。やってみたら難はほとんどありません。楽しいですよ。


 がんばろう、大人!
 自己の未来を拓こう、子ども!
 明るい未来社会にために、子どもたちと大人たち!