元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

グローバル化の時代に、フラット化したのは資本であった。

2017-02-05 22:45:59 | つぶやき
グローバル化の時代に、フラット化したのは資本であった。

グローバル化し資本が支配する現代世界の領土問題は、昔ほど重要ではない。ミサイル攻撃能力さえあれば、実際に統治するのと大して変わらない。
人民の統治も植民地に行って統治するよりも、植民地の人を使って管理する方が、ずっと楽である。

ブレクジットは帝国からの離脱であるが、アメリカのトランプ現象は主権国家が帝国を支配しようと最後の足掻きである。


第三部定理12 「精神は身体の活動力を増大させあるいは促すようなものを、可能な限り想像しようとする。」

2017-02-05 22:07:37 | 哲学エッセイ
*第三部定理12 「精神は身体の活動力を増大させあるいは促すようなものを、可能な限り想像しようとする。」
何となくポジティブに自己の可能性を考えている時、身体が高揚してくる感じは、誰でも経験していることではないだろうか。こんな定理を幾何学的に数学的に証明してみせるスピノザは、本当に素晴らしい。
例えば、明日のラグビーの試合、彼女とのデート、ワクワクするようなことは、次々に想像が頭の中を巡りやる気が湧き頭も身体も活動的となる。

逆に、同じく*第三部定理13では、「精神は、身体の活動力を減少させ、あるいは抑えるようなものを想像するときは、可能な限り、そのようなものの存在を排除してくれるものを思い浮かべようと努める。」
凡人にはなかなか上手くネガティブな感情を排除するように想像することは難しいのではと思う。しかし方向性としては、当然それらを打ち消す想像や思考を頭の中で考える。

*の引用元は、スピノザ著「エチカ」中公クラッシクス、工藤喜作&斎藤博訳

エマニュエル・トッド著「問題は英国ではないEUなのだ 21世紀の新・国家論」読了。 今まで的中した予言「ソ連崩壊、リーマン・ショック、あらぶの春、ユーロ危機、そして英国EU離脱」

2017-02-05 07:03:08 | 読書
エマニュエル・トッド著「問題は英国ではないEUなのだ 21世紀の新・国家論」読了。
今まで的中した予言「ソ連崩壊、リーマン・ショック、あらぶの春、ユーロ危機、そして英国EU離脱」そしてトランプが大統領に選ばれる可能性は高いと言っていた。

この本でEUの崩壊とスンニ派のサウジアラビアの崩壊を予言している。
その根拠は歴史人口学者からの統計的客観性に基くもので、これはとても興味深い。
ドイツと日本は直系家族形態でとても良く似ていると。サッカー選手がドイツで活躍出来るのも、これが原因かもしれない。ちなみに俊輔が大活躍したスコットランドも直系家族形態。サッカー選手が活躍出来ないイギリスやスペインは、核家族形態。
ちなみにロシア、中国、ベトナムなどの共産主義国家は、外婚性共同体家族形態。

ドイツ哲学が専門の山脇直司東大名誉教授(ドイツ側からEUを見る)と、数々のトッドの訳者でトッドの理論を良く知っている堀茂樹慶大教授のEU論でもいいし、ヨーロッパ史でもいいし、ドイツとフランスの違いでもいいし、二人の討論を聞いてみたい。