元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

外資系ITマネージャーの人生相談「全く仕事のやる気がありませんが?わかりますか?」

2014-10-12 20:40:37 | 人生相談
外資系ITマネージャーの人生相談「全く仕事のやる気がありませんが?わかりますか?」

当然です。やる気の無い部下はすぐにわかりますね。やるべき事をやらない、簡単な仕事でもグズグズやって時間がかかる。品質も悪い。時間にルーズになる。なのにこちらが怒ったり、無視したら急にやっている振りをする。簡単にわかります。これはお互い不幸な状態なので、早く転職した方がいいと思います。外資系なら当然首です。何が不満なのか上司と相談するのがベストです、誤解があればすぐに解いた方がいいでしょう。自分にとっても不幸な事なので、自分の5年先、10年先まで考えたキャリアプランに基づいて行動した方がいいでしょう。上司もサラリーマンである以上、上からの命令には絶対服従であるし、そんな上司や先輩を見ていたら、自分の5年先、10年先は当然見えてくると思います。それが自分のキャリアと一致するのであればベストですが、違うのであれば、キャリアプランに合わせた戦略を考えましょう。そにために不満はあっても会社を利用すればいいのです。将来外国で仕事をしたいのであれば、海外とのプロジェクトに積極的に参加すべきだし、海外と関連のある部署へ異動出来る様に努力すべきです。身に付けたいスキルがあれば、上司と相談して外部のトレーニングに参加するとか、口説いてそのスキルが必要なプロジェクトを立ち上げるとか、いろいろあると思います。要は、不満を表に出して中間管理職にむくれても何のメリットもありません。

外資系ITマネージャーの人生相談「社内向けプレゼンテーションの極意は?」

2014-09-15 17:03:57 | 人生相談
社内向けのプレゼンテーションは、一般向けのプレゼンテーションとは違う事をまず理解すべきです。一般向けのプレゼンテーションの極意はいろいろ本が出ているので、それらを参考にすればいいと思います。

社内向けプレゼンテーションには、まずシェアホルダーがいる事です。そしてシェアホルダーから予算の手当てと、人のアサインをしてもらい、コミットメントをもらう事です。だから素晴らしい感動的な心に残るプレゼンテーションは要りません。シェアホルダーも目標が与えられています。経営者には株主から、管理職には経営陣から、各スタッフには管理職から、それぞれ目標が与えられているでしょう。社内向けプレゼンテーションの極意は彼らの目標の達成に如何に貢献できるか?如何に聞いている人が参加しないといけないのか(部下のアサインも含めて)?この点に絞る事です。もしプレゼンテーションの最中で聞いている人が俺には関係無いと思ったら、もうアウト聞いてくれません。なので、誰に対してのプレゼンテーションなのかを意識しながら一つプレゼンテーションスライドを作る。そしてそのスライドは、プレゼンテーション対象者の中で一番偉い人の承認を貰う事です。例えば全ての部署に関わるプロジェクトであれば社長の承認。事業部のプロジェクトであれば、事業部長の承認。

ただし経営トップへのプレゼンテーションは、プレゼンテーションその物と言うより、その前の根回しが全てです。(外資系と言えども根回しが大事です)経営者の会議でまず細かい事を議論する事はありません。

社内プレゼンテーションの順番は、経営トップ、次に事業部長クラス、管理職、実際にやる人達と言う順番になるので、それを考慮しながらのスライド作りが大事です。具体的にはやる事とスケジュールを明確にして聞いている人の責任の所在を明らかにし、俺には関係無いと思わせない事です。

一般向けのプレゼンテーションの極意ではTEDの素晴らしいプレゼンテーションから学ぶ「TALK LIKE TED」がいいですね。


外資系ITマネージャーの人生相談「良いアイディアの出し方?まとめ方は?」

2014-09-14 22:35:36 | 人生相談
外資系ITマネージャーの人生相談「良いアイディアの出し方?まとめ方は?」

アイディアの出し方は、やはりKJ法がベストでしょう。これは一番有名なので誰もが何度かやった事があると思います。ただビジネスの場で使用する場合は、事実を元にしたアイディアでなければ意味がないので、Fact, Problem, Solution , Action法がベストではないかと思います。

まずFact(事実)を正確に洗い出す、次にそのFact(結果)のProblme,(原因や問題点)を洗い出す、そして最後にSolition(解決方法)を考え出し、実際のActionに落とし込んで実行に移す。

このFact, Problem, Solution, Actionの各ステップでリストアップからまとめるまでをKJ法で行います。

例として、「顧客の満足度を改善したい」と言う目的の解決策をまとめる場合。

この目的に関係のありそうな部署から2ー3名集まります。まずは、事実の認識から、実際に行ったサーベイの調査結果、コールセンターに掛かってくるクレームや問い合わせの数やその内容、など客観的なデータを集めます。そのデータの中で一番重要なのは何かを参加者の多数決で2ー3個選択します。

次にその選択したデータが悪い原因や問題点をKJ法を使って2ー3個に絞り込みます。

次に絞り込んだ原因、問題点の解決策をKJ法で2ー3個に絞り込みます。同じくその絞り込んだ解決策を実行に移すためのアクションプランをKJで、参加した各部署毎に決めて行き、最後にそれらをスケジュール化します。

この方法は掲載されていないが、いろいろなアイディアの出し方が書いてある本「Game Storming」は結構参考になります。

外資系ITマネージャーの人生相談「いろいろ上司から仕事を頼まれるがノーと言いたい」

2014-09-12 21:40:24 | 人生相談
外資系ITマネージャーの人生相談「いろいろ上司から仕事を頼まれるがノーと言いたい」。

何故いろいろ仕事を頼まれるのか?考えてみましょう。私が部下に仕事をいちいち細かく指示するケースは、部下が「自分で仕事を率先して出来ない。次に何をやったらいいのかわからない」タイプだからか、単純に仕事が足りない。かのどちらかです。単純な決まった仕事をこなす部署ではないので、この二つのパターンしかありません。部下を育てる途中では、相談するふりをして、あたかも二人で仕事内容(と言うかプロジェクトのタスクの様なもの)を決めたかの様に部下にやる事を気づかせるケースがあります。この場合、同じような仕事やプロジェクトを任す場合で、二回も三回も同じ様に自分で仕事内容を決められないのであれば、完全にリーダー的仕事から外れてしまいますね。誰かの指示で仕事をこなして行くタイプと見なしてしまいます。

なので上司から頼まれる仕事内容を吟味して見ましょう。これは上司から言われる前に自分で率先してやるべき仕事なのか?以前にも何回か、やりなさいと言われた仕事なのか?この二つのケースが多いのじゃないでしょうか?なので基本的に言われた仕事はノーと言わずに、次回から言われなくてもやるべきだと思います。

(ただしこれは毎日基本的なルーチンワークをこなす仕事には当てはまらないでしょう。そう言う仕事はやった事が無いので、上司がいちいち仕事を指示するケースは何故か?わかりません)

外資系ITマネージャーの人生相談「偉い人達には到底わからないが重要な事を導入したい」

2014-09-12 16:07:27 | 人生相談
外資系ITマネージャーの人生相談「偉い人達には到底わからないが重要な事(ビジネス、ツールなど)を導入したい時はどうしたら良いでしょう?」、もしくは「上司から重要なプロジェクトを任されたが他のマネージャー達の協力を得られ無い時は、どうしたら良いですか?」

もしそれが本当に会社に利益をもたらす重要な事で有れば、きっとあなたと同じ様に考えている人達がいるでしょう。その人達を巻き込む事が大事です。非協力的なマネージャーからアサインされたプロジェクトメンバーより、そう言う人達の方が働いてくれます。ただ小さくても良いので成果を上げて行くことが大事です。私が参考にしたのが「コミュニティ・オブ・プラクティス」と言う考え方、手法です。公式、非公式、どちらでも良いのでコミュニティを立ち上げます。
実際やったケースは
ある営業マンが新規の顧客開拓、新規のビジネスプランを考えたが上司の賛同が得られ無いので、フィージビリティスタディも出来ない。そこで、そのプランに感動したコントローラ、IT(私)、マーケティングが集まって非公式にフィージビリティスタディをやったケースがあります。新規の顧客になるだろうと思われる顧客にインタビューに行ったり、サービスに必要となるシステムの予算の見積もりと収支の見積もりをしたり。その時は事業化出来ませんでしたが、数年後に事業化出来ました。
ちょうどこの時、海外のボスからはグローバルで導入予定の社内SNSを日本でも導入しろと言われていたので、コミュニティ・オブ・プラクティスのツールとして社内SNSを使いました。今でも社内SNSは、ビジネス関係だけでく、趣味のコミュニティを含めていろいろなコミュニティが育っています。例えばグローバルの写真部って凄いですね。社員が撮った世界中の写真が見れるんですから。またここで培った人脈がビジネスを行う上で役に立つんです。