元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

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第三部定理12 「精神は身体の活動力を増大させあるいは促すようなものを、可能な限り想像しようとする。」

2017-02-05 22:07:37 | 哲学エッセイ
*第三部定理12 「精神は身体の活動力を増大させあるいは促すようなものを、可能な限り想像しようとする。」
何となくポジティブに自己の可能性を考えている時、身体が高揚してくる感じは、誰でも経験していることではないだろうか。こんな定理を幾何学的に数学的に証明してみせるスピノザは、本当に素晴らしい。
例えば、明日のラグビーの試合、彼女とのデート、ワクワクするようなことは、次々に想像が頭の中を巡りやる気が湧き頭も身体も活動的となる。

逆に、同じく*第三部定理13では、「精神は、身体の活動力を減少させ、あるいは抑えるようなものを想像するときは、可能な限り、そのようなものの存在を排除してくれるものを思い浮かべようと努める。」
凡人にはなかなか上手くネガティブな感情を排除するように想像することは難しいのではと思う。しかし方向性としては、当然それらを打ち消す想像や思考を頭の中で考える。

*の引用元は、スピノザ著「エチカ」中公クラッシクス、工藤喜作&斎藤博訳

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