貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

ピンクの石?

2021-11-17 21:02:04 | 漫筆

ピンク色。桃色。金色銀色(やめなさい。だいたい古い)
石がピンクだなんて、おかしいだろ。(そう言われても……)

いやそもそもピンク色とは何だ?
赤が白くなったもの? 確かに絵具では赤に白を混ぜる。
青が白くなっても青。緑が(略)。黄色が(略)。他の色にはならない。赤だけ、白くなるとピンクになる。これ変じゃね? いや、透明でもピンクというのはある。あれ、白混じってない。ピンクというのは何だ?わからん。(うざい)

ピンクの石はそれほど多くない。
ローズクォーツ、モルガナイト、クンツァイト、ピンクアメジスト、ピンクオパール、ピンクトルマリン、ピンクガーネット。ロードクロサイトやロードナイトもピンクに近くなることがある。
どれもけっこう人気がある。でもやっぱり鉱物とピンクはそぐわない感が残る。(しつこい)

*ちなみにローズクォーツとピンクアメジストの違いは何か。ローズクォーツは微量のアルミニウム、チタンを含む(チタンの効果で「スター」が出ることもある)。ピンクアメジストは2017年にパタゴニアで発見された新鉱物で(それ以前からアメジストでピンクがかったものはあった)、こちらは鉄分を含む。ローズクォーツはめったに結晶にならないが、ピンクアメジストは「ジオード」(晶洞)の形で産出し、その内部に結晶が群生する。こちらで割ったまんま売ってる。ううむ、ちょっとほしいかな。

ピンクは女の色、と相場が決まっている。
赤は男が身につけられないことはないけど、ピンクはちょっとねえ。
なんでだろう? ま、余計な想像はしないこと。
けれど、ピンクというのが人間にとって少し特殊な色であることは確かなことだろう。いや、民族が違うと違うのかな? ちなみに「肌色」という言葉はもう使ってはいけないらしい。むにゃむにゃ。
まあ、ジジイが石で持っている分には、別に取り締まりの対象にはならない。
あちきはこのミルキークンツァイトの安ブレスレットの色が好きでして。

何とも言えない、派手ではない柔らかい美しさがある。
カミさんは「もう年だからさすがにこういうものは付けられない」(あくまで要約。実際はもっと回りくどい表現)と言っている。「むしろオジイサンがすればいいんじゃない?」(こちらはそのまま)などと勧める。
してみようかしら。(よしなさい)

こちらはクンツァイトの原石。透明なものもあるけれど、こういう不透明も美しい。

こちらはモルガナイトの原石。



透明度はないけど、柔らかく繊細な、いい色。やさしい女性のようだけれどもやさしい女性というのはどこにいるのか。あ、いや、ごめん。そこにいますね。はいはい。(はいは一回でよろしい)
時々にぎにぎしていますけど、別にやさしい女性(もううるさい)

まあしかし、しつこいようだけれど、ピンク色の鉱物がある、ということ自体が、不思議と言えば不思議のような気がするんですよねえ。
つらつら考えるに、石というのは、非生命のもの。生命的でも生物的でも人間的でもない、そこに石の美の特質がある。それがピンクだと、妙に生命的になるから、ということかもしれない。
(おかしいとか言ってるくせにピンクの石けっこう持ってるじゃん)


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