貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

ヘッソナイト

2024-06-15 20:44:01 | 単品

またガーネット。(やれやれ)
ヘッソナイト。アフガニスタン産。東サ新宿さんでゲットしたもの。


変な名前ですねえ。昨今発見されて宝石業界が新命名したのかと思いきやさにあらず、古代ギリシャ・ローマ時代から彫刻宝石として珍重されてきたという。「シナモン・ストーン」という愛称もある。「ヘッソナイト」という命名は1882年。人名由来かと思いきやさにあらず(うるさい)、ギリシャ語で「劣った」を意味する「ヘッソン」に由来し、他のほとんどのガーネットよりも硬度と密度が低いことを意味するとのこと。ちょっとひどいね。「劣等生石」ですか。
グロシュラーの変種で、確かにテツアルやマグパイやマンスペ(それやめいやw)に比べると硬度は低い。けれどグロシュラー自体そもそも硬度が低いのであって、その中ではむしろ高い方。劣ってはいない。
正式鉱物名としては認められていない。グロシュラーの一種でFe3+を内包しているために飴色に発色するものを言う。しかしカルテツアンつまりアンドラダイト=灰鉄柘榴石ではない。は? じゃあグロとアンの中間? だったらマリ・ガーネット=グランダイトと同じじゃね? 内包しているだけで結晶に組み込まれていないから違うの? わからん。
一部のネットショップでは「マンガンを含む」という記述があるけれど、mindat にはマンガン含有という記述はない。マンガンだとマンスペでスペサルティンになっちゃうぜ。(ごちゃごちゃうるさい)
まあ「シナモン・ストーン」と呼ばれるように、黄色からオレンジのグロシュラーを言うのでしょう。「濃い蜂蜜のような色とトロミ」と表現しているところもある。


濃赤色の方に目が行くけど、それじゃテツアルやマグパイとあんまり変わらない。味わうべきはオレンジや黄色の部分。小さな結晶なので「蜂蜜のようなトロミ」というのはさすがに見えないけど、微妙ないい色です。

いろいろとめんどい。(うざいからもうガーネットはやめなさいw)