貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

雷は地中を走る?

2024-06-13 20:24:31 | 漫筆

火山で連想したので。
これは前に上げた「フルグライト」、雷管石英。ただしこれは石英が曹長石に変化したものらしい。

石英質の砂地に雷が落ちて、石英が溶けて管のようになると言われている。
けど、よくイメージできない。雷ってこんなに紐のように流れていくの?
そう言えば、「ライトニング水晶」というのもある。水晶に雷が落ちてその痕が傷のようになっているもの。買ってない。見たことはあるけど、何がどうなのかよくわからなかった。「この筋のところがですね」「はあ」みたいな感じ。

雷って、まあ空で溜まった電子がドッコーンと落ちてくるもの。急激な上昇気流がどうのこうのと説明されてわかったような気になるけど実はよくわからない。つか、どうも科学的に完全に解明されたわけではないらしい。え? わかってないの? 科学者は何でもわかってるような顔をするけど、雷すらわからないのか。(悪態はよしなさい) 夏の雷は雲から地表へ、冬の雷は地表から雲へ流れるとか。ちんぷんかんぷん。身近な現象なのに謎なのですねえ。
で、普通は空から落ちてきて、地面に入る。誰もがそこで終わりだと思う。電子は地面に拡散して消える。しかしそれではフルグライトもライトニング水晶もできない。水晶なんて地面に突き出ていたわけではなく地中の晶洞にあったのだからね。つまり雷は地面に到達した後も、一本の流れとなってさらに地中の奥へ進んでいく。は? どこまで行くん? そんな研究、されてる?

     *     *     *

あちきが敬愛する内田百閒大先生は、大の雷恐怖症だった。遠くでゴロゴロと音がするだけで、そわそわし出し、お腹の具合が悪くなり、便所へ籠もる。なんで雷で腹を下すのかはわからない。前世で雷に打たれて死んだのかもしれない。(またかよ)
あちきは逆に、雷はけっこう好きでして。
母方の祖母の家が日光にあって、昔は夏によく遊びに行った。あそこらへんは雷のメッカ。毎日のように入道雲が聳え立ち、夕方になるとドッチャーンと来る。雨もすごいけど、その雷の恐ろしさたるや、途轍もないものでした。近くに落ちると明るいピンクの色があたりを包む。一回、夕闇の中、外の井戸で草刈鎌を洗って母屋に帰ろうとした時にすぐ上でピンクの光が炸裂して、死んだかと思ったことがあった。
それでも雷は好きで、今でも夏に夕立がやって来ると、その方角の窓の所へ行って雷柱が立つのを眺める。ドドーンと腹の底に響く音もたまらない。予報が出ると派手なのが来ないかとわくわくして待つ。期待がはずれるとしょぼんとする。うん、雷に打たれて死ぬのは一瞬だからいいかもしれない。(またかよ)

雷は稲妻とも呼ばれて、落雷が多いと稲が豊作になると言われている。雷が落ちた場所の周りでキノコが猛然と繁殖したという話もある。科学では空中の窒素が窒素酸化物になり、さらに硝酸塩となって地面に落ちるからだと説明されているけど、ほんとかしらね。
雷はいまだに解明されていない「神の領域」。あれはやっぱ神様なのですよ。全宇宙創造神ではなくて、ガイアの神集団の一人。フルグライトやライトニング水晶はその神様の足跡。そう思うと有り難いではないですか。(ライトニング水晶買ってないんだろw)
今年は水不足気味らしいし、ベランダにフルグライトを飾って、派手な「お雷様」の来訪を待つことにしましょうか。

 


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